RICOH GR IIIはこんなカメラ
これまでいろいろなデジカメを手にしてきましたが、GRはとてもユニークなデジカメです。手軽に使えるのに研ぎ澄まされた写真が撮れ、また、なぜかユーザーをその気にさせるオーラを放つという、もはや匠の心血が注ぎ込まれた工芸品の域です。
カメラについて話すとき、細かいスペックを言い出すときりがありませんので、一番大枠で表現すると以下になるでしょうか。
・てのひらに収まるコンパクトさ
・起動から撮影まであらゆる動作が俊敏
・28mm単焦点の高性能レンズ
・スナップシューター以外にもどこでも通用する高画質
・でも万能タイプではなく一点突き抜けタイプ
どんなシチュエーションでも手軽にきれいな写真を撮りたいなら、SONYのRX-100シリーズに行くべきです。でもそこには、GRを構えた時のちょっと背筋が伸びる感じはありません。あくまで最高のツールを目指しているのであって、写真を撮ることの精神性までは踏み込まないのがRX-100流です(※とてもいいカメラですよ)。
対するGRは、ツールとしての存在を磨きぬいた結果、とうに名刀の域に達しています。工業製品でありながら匠の世界にあると言ってもいいでしょう。使い手の心にささやく「何か」を持つ稀有なカメラです。
日常の夕暮れ
マクロが十分使えます
明暗のある新緑の森も
たんぽぽの綿毛ごしの種
さて次回は、GR Digital - GXR - RX100 - GR IIIと使ってきた、これまでのデジカメについてお話ししたいと思います。
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