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自己満足リストを作ってみた〜『死ぬまで生きる日記』より〜

私の好きな本の中の一つに『死ぬまで生きる日記』がある。
作者の土門蘭さんがカウンセラーとの対話を通して、自己を見つめ直すという内容の本だ。

第一章の冒頭の数行を読んで、共感しすぎて購入を決めた。

ほぼ毎日「死にたい」と思っていた。実際に自殺行為に及んだことはない。何か特別な理由があるわけでもない。ただ、何かの拍子にふと、「死にたいな」と思う。「もう耐えられないな」と。でも実際はちゃんと耐えられる。物理的に耐えられない何かに襲われているわけではないし、自分の気分の問題だからだ。だから私は、いつもその欲求が薄くなるのを待つ。いつものことなのだから、と言い聞かせ、本当は全然死にたくないのにな、と思いながら。

『死ぬまで生きる日記』第1章より

基本的に他人からは明るい性格だと言われる私だが、本当の内面は1週間に一度はなんとなく死にたいなぁとか、明日になったら自分という存在が消えてないかな?と考えている。 

でも実際は死にたくないし、楽しく生きたいと思っているので、そのギャップに苦しむ毎日だ。
そんな毎日の苦しみを脱却したい一心で取ったのがこの本だ。

この本はカウンセラーとの対話をする中で、作者が考えたことや、作者が自分を見つめ直すために実際にやったワークなどがとても興味深かった。
今日はその中の一つのワークをやってみようと思う。

他人の関与しない『条件なし』の幸せについてリストアップする。(自己満足リスト)


「条件なし」の幸せを、本田さんは「自己満足」とも言っていた。改めて考えてみると、自分の幸せって自己顕示欲や承認欲求が満たされる時に限られていたかもしれないと思う。他人に言われたことやされたことだけで、一喜一憂していた。そんな私に、自分一人で幸せになれる瞬間なんてあるんだろうか。

『死ぬまで生きる日記』第4章より

以前、noteで幸せだなと思う瞬間については書いたことがある。
でも「他人の関与しない」幸せだったかと言えば、そうじゃないものも多かった気がする。

今回は「他人の関与しない」幸せについて考えてみたいと思う。
土門さんはこれを自己満足リストと呼んでいたので、以下そのように記す。

ちなみにこの自己満足リストは些細なことでよく、例えば土門さんは

・お風呂にゆっくりつかる
・ストレッチをする
・川辺を歩く

などをリストにあげている。
私も考えてみようと思う。


  1. 愛猫が私の呼びかけに返事をしてくれるとき

  2. いつもそっけない愛猫が膝の上に乗ってきてくれたとき

  3. 目が覚めたら愛猫がベットの上で一緒に寝ていると気がついたとき  

  4. 自分でベットメイクしたベットの上にわざわざ大の字で寝転がるとき

  5. 育てている観葉植物が成長して、生き生きと葉をのばしているのを見たとき

  6. ずっと読みたかった本、枕元に置きっぱなしになってた本が読み終わったとき

  7. 洗面所の鏡を定期的に拭き掃除して、ピカピカになったと感じるとき

  8. トイレ掃除の最後にスタンプ式のお花の洗浄剤をポンッとスタンプし終わったとき。掃除が完成した感じがして嬉しい。

  9. 一人で映画館に行って、映画に没入してるとき

  10. コメダ珈琲で小倉トースト(厚切り)を食べるとき

  11. ブックオフで好きな本を山ほど買って帰ったときの帰り道

  12. 面白い漫画や小説を読む

  13. 自分の内面をアウトプットしたとき(人に喋ることやnoteに書いてみること)

  14. 田舎の景色をみる

  15. 美味しいものを食べる

  16. 久しぶりにしっかり掃除機をかけられたとき

  17. レコードを聴いている時間

  18. 新しい経験をした時

  19. マシュマロを炙ってたべること

  20. 川のせせらぎや鳥の声などを聞いているとき

  21. 満点の星空を見上げてるとき(8/9追記)


2日間考えながら記入してみた。
もっとある気がするが、一旦この辺にしておこう。今後思いついたら追記したい。

他人の関与しない幸せについてリストアップしたはずなのに、一番最初に浮かんだ1〜3が他人というか猫に依存した幸せだったことに少し笑ってしまった。
どこまでも他人に依存している。それが私なんだと思う。

普段自然と「幸せ」だと感じるときに
他人が関与しているか、していないかについて、いちいち考えることはしない。

でも今回やってみて少し意識を向けてみるのは面白い体験だった。今後も折に触れて考えてみたい。

やっぱり言語化と可視化は大切だと改めて感じた。

『死ぬまで生きる日記』は今回で読むのが2回目だ。前回はおもしろかったところに付箋をつけるまでで満足してしまった。2回目は今回のように土門さんがやったワークを一緒にやってみて、違う発見を得る機会にしたいと思う。


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