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タイへ出国

夜8時家を出発。
もう羽田空港内の飲食店は店じまいが始まり、開いているのはファストフードのみ。
救いのカフェが開いていて、席も充分にあるのでホットドッグとアイスコーヒーで夕食。

いつも思うのは空港での時間の経つ速さ。
余裕を持って3時間前に来てるのになんだか追われている気がする。
ゲートがあくまでロビーでウトウトしていたら案内が聞こえ、
慌ててトイレに行こうとすると、
なんと閉鎖してある。
夫と「何たる不覚!」と嘆きながら飛行機へ。
飛行機の中で行けばいいじゃんという話だけど、なにか宿題をしなかったような気持ちでモヤモヤ。

搭乗してまもなく照明が消えて就寝タイム。
幸いトイレにもいけたので仕事後や準備の疲れもあってすぐ眠気がやってきた。

腰が痛くて起きたり寝たりを繰り返しているうちに照明がついた。
配られた朝食のオムレツを口に入れる。
……何これ、美味しくない。粘土みたいだ。パンもフルーツも美味しくない。
コーヒーも貰わず蓋をしめる。
耳も聞こえづらい。
イヤフォンをしたまま音楽を流さず、
人の声を聞いてるみたいだ。
気圧のせいかな。

でもそれは気圧のせいでは無かったようで、飛行機を降りたあとも
夫の問いかけに何度も聞き返せなければならず、
入国審査は当然自分1人で行かなければいけないから、相手の問いかけが聞こえなかったらどうしよう。
その前にメイクする間がなくて、
すっぴんだ。
パスポートの写真と違うと言われたらどうしよう。

私の海外旅行の記憶が古すぎて、
今はスタンプも押さないし、
指紋や顔をカメラで映すだけなんだ。
カメラよ、私を認識してくれてありがとう。

ドンムアン空港しか利用した事なかった私たちは初のスワンナプーム国際空港は本当に迷いに迷い、
荷物を取りに行くカウンターも分からずたどり着いた時には、私のキャリーケースだけポツンと置いてあった。
両替店がオープンする30分前だったりで空港を出るまでに時間がかかってしまってタイに着いた実感がまだ湧いてこない。
この時朝の6時。本日の目的地サメット島はまだまだ遠い。

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