真珠婚夫婦のタイ旅行~敵は身内にあり~
この症状がコロナではなかったら
ただの風邪なんだろうか。
夕方から38.5度の熱が出る。
喉は唾を飲むだけで激痛。
味はしない。
でも陰性の結果。
夕食を食べに行く夫に何か食べ物を買ってきてと頼む。
「まかせとけ!」と出かけて3時間後に夫が帰ってきた。
夫が嬉しそうに次から次へと買ってきた物を取り出す。
ひとつのパックを取り出しその中身を見た私は愕然とする。
その中には茹でたイカにナンプラーと赤唐辛子と青唐辛子で和えた物だった。
蓋を開けて黙ってる私に夫は
「ミンミ、イカ好きだろう~~~?」
目尻を下げて嬉しそうだ。
その時私の脳裏をよぎったのは
マンガ「ワンピース」のチョッパーのエピソードだった。
不治の病にかかった恩師のドクターヒルルクに万能薬と勘違いして猛毒のキノコのスープを飲ませてしまうくだりを。
私はその笑顔に喉が焼けるように痛い事を告げられず笑顔で「ありがとう!美味しそうだね。」と言い食べ始めた。
夫は満足したのか、もうシャワーを浴びに立ち去った。
私は直ぐにカットフルーツのスイカやパパイヤを食べ落ち着く。
甘さはまだわかるみたいだ。
名誉のために書くが、普段はとても気の利く人なのだ。
私が風邪で寝込めば普段なら夫は料理はできなくてもお粥やヨーグルトを買ってきてくれる人なのだ。
帰ってからパートさんにこの話をしたら
「ミンミさん、男の人てのはね、子供みたいな所あるんですよ。何と何と何が欲しいって伝えなきゃ。」
そうなんだなあ。
こんなしっかりしてる人だけとリゾート気分で何か浮かれていたのかなあ。
私も近くにセブンイレブンがあるから
そこでヨーグルトとか買ってくるかなあと思い込んでいた。
★教訓★
30年一緒にいても
大切な事は言葉で伝えよう