異なる価値観はことばの「ズレ」を生む。それを楽しむやさしい世界。
6.24 sun. @Connecting The Dots YOYOGI
『ことばのこてん』というイベントに参加してきました。
ことばのこてんとは。
ある同じことばでも、見る人によってその姿が変わる
その人の価値観や経験によってことばの解釈にちがいが生まれることを、この主催者の高橋健くんは
「誤読の自由」
と呼んでいます。
「ことばのこてん」では誤読の自由を担保するため、私ウツノミヤサトミではなく偽名で参加します。
名前は「エントロピーの人」でした。(笑)
「ぴーさん」として誤読を楽しみました。
「ことばのこてん」は今回で12回めだったのですが、今回のテーマは『青』
私の大好きなことばの色です。
初参加の上にドストライクのテーマ、めちゃテンションあがりました。
「ことばのこてん」は個展ではなく、周りのひとと同じことばを読んで感じたことやイメージした情景をシェアして楽しみます。
全くちがう捉え方をする人から、捉え方が二極化したりと、シェアすることによってたくさんの気づきがありました。
青いことばといえば何を思い浮かべるでしょうか、
ことばのこてんでは雨と涙と若さと冷たさをもった『青いことば』として、
悲しさや切なさ、若さや未熟さにフォーカスしたことばたちを、20個おいていました。
読んだことばは、私的に
藍色のことば
黒に近い青色のことば
水色のことば
灰色っぽいことば
『青』と言ってもいろんな青から青でないものもありました。
そして中でも
『空』についてみんなで誤読してる瞬間
「あーなんかいいな」
と純粋に思いました。
だって、空を見上げて何も感じない人もいるし、ましてや空を見ることさえしない人もいる。
私は青空より日の入る時間や夜空の月のほうが好きなのですが、その「好き」をシェアできない人だってこの世の中にはたくさんいる。
でも、この空間にいる人たちとは「誤読」があったとしても、通じるものや、その感性を受け入れられる姿勢があるんだな。いいなって。
そしてそんな空間をつくっている健くん始め運営のみんな、すげえって
なりました。
きっと健くんには作りたい世界観がもっともっとあるのだろうけど、啓発でも教育でもないこの”アトラクション”という楽しみによって人々がお互いの価値観を認め合えるようになるのが楽しみだし、そうなる気がします。
私も、改めてつくろうと思いました。ズレを肯定し合いながらも共存する空間。孤独じゃないもの。愛のあるもの。
みなさんもぜひ足を運んでみてください。
次回は7月8日(日)みたいです。