暗闇ストーリータイムのひそかな葛藤
寝る時に電気を消した後、息子が「お話をして」と必ず言うので、毎晩お話を作って話す。どんな内容でも、例え短くても、しないと絶対寝ないので、毎日毎日新しい即興物語が真っ暗闇で生まれていく。
バカバカしい話の時もあれば、教育的な話の時もある。でも気をつけているのは、寝る前に頭に入ったことは、寝てる間に小さな頭の中で高解像度で処理されるということ。なので、できるだけ、その日にあったことを、本人と直接結びつけずに、さりげなく話すことにしている。
今日は彼の友達の誕生会に行ってきたのだけれど、半分以上知らない子。ただでさえシャイなのに、新しい子とも、いつも仲良しの誕生日の子とも遊べずに、ずっとわたしとだけ遊びたがった。もっと同じ年の子と遊べばいいのに。今夜の暗闇ストーリータイムはそれをテーマにすることにした。
わたし:ウサギのぴょん子ちゃんは友達のカメのカメ子ちゃんの誕生会に行きました。(中略)けれども初めて会うお友達と、恥ずかしくて遊ぶことができませんでした。
この後、「ぴょん子ちゃんは跳ねるのが得意なので、ぴょんぴょんスーパージャンプをしていたら、お友達が集まってきて、すぐに一緒に遊べるようになりました。」と続けようと思っていたわたしに、息子が衝撃的なひとこと。
ピコロ:『お名前はなあに?』って聞けばいいんじゃない?
わ、わかってるんじゃないかー!!!
わかってても、恥ずかしいのよね。わかる、わかるよ。運動よりも絵を描いてる方が好きなところも、高いところが苦手なところも、ママとおんなじ。今日はママも新しいママの仲間に入れなかったもの。心の中で自分を振り返りながら息子を思う。これはしっかりわたしを見てるからなのか、わたしのDNAなのか。
さて、暗闇ストーリーの流れの方は、急遽方向転換。「ぴょん子ちゃんは、『お名前はなあに?』と聞きました。」と続けることに。毎日脳を鍛えられてるのは、一体どっちなんでしょうね。