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2024年の振り返り/そして重大発表

 こんにちは、minimumsのニシノ(夫)です!noteを書く暇もなくまた1年が過ぎてしまいました…。
 相変わらず大忙しだった2024年を振り返りつつ、最後に「重大発表」をさせていただきます。

 制作の裏側を表に出すのはどうなんだろう、と思いながら毎年書いてきましたが、一年で自分が何を達成できたのかを文章にまとめることで気持ちの整理したり、過去の記事を読み返すことで新たなヒントを得たりと、私自身にとっては大切な振り返りとなっています。

 読んでくださる方にとってどんなメリットがあるかは分かりませんが、ハンドメイド業界の現状を全身全霊で体感している一作家の思いを、何かしら汲み取ってもらえたら嬉しいです…!

↓↓↓2024年の振り返りはこちらから↓↓↓


活動について(満足度90%)

2024年は大きな目標として、
「今持てる技術と知識で限界MAXまで頑張る」
「販売機会を増やし、時間と労力を適宜分散する」
ことに重点を置いて活動してきました。

 これ実は2023年の目標と全く同じでして。というのも、昨年MAXまで頑張った結果、一人親方の個人事業主としてはこの辺りが限界、頭打ちだろうというラインが見えてきました。
 なんて言うと自分の中のロッキーがまだ立てる…まだやれる…!と息巻いてくるのですが、制作に費やせる時間を細分化して臨んだ2023年より多く作るのは不可能であること、また人を雇ってでも事業拡大するには一人の時間が長すぎて今更誰かと働けるか不安であることがネックとなります。(苦笑)
 そこで、まずは2023年で達成できた「限界地点」の維持が可能かを探る、そんな2024年でした。


①イベント出展

moricoさんと合同出展した2024年12月のクリエーターズマーケット

 東京ビッグサイトで年2回開催される日本最大のイベント「デザインフェスタ」(以下デザフェス)の出展申込方法が、先着制から抽選制に変わりました。私は5月(後に復活当選),11月ともに落選し、年間計画が大きく崩れました。

 そんなデザフェスの穴を埋めようと、初出展の金沢ハンドメイドマーケットやドール特化型のI・Doll名古屋といった、過去に出展したことがない地域やジャンルに挑戦してみました。デザフェスほどの大きな結果は得られませんでしたが、それでも新たな出会いや気付きもあり、意義のある出展となりました。

 また、昨年来場者数が伸び悩んだminneのハンドメイドマーケットでは、minne公式とのコラボインスタライブをやらせていただいたりと、事前の広報を運営と一体となって実施。その結果、実数は分かりませんが確実に昨年以上の来場者数を体感することができました。
 デザフェス、クリマと日程的にビッグイベントに挟まれながらも大盛況だったのは、昨年の結果に対して運営と作家が危機感を持って頑張れたからだと、大いなる一体感を感じました。
 初日夜のminne懇親会では、革財布などの会社を運営する方から伺った「池を広げる」話が印象的で、ハンドメイド業界の今後について考える上で忘れられない内容でした。これはまたいつか書きたいと思います。

↓おじさんには荷が重いが頑張ったインスタコラボ配信↓


 そしてデザフェスに続き、地元の地域最大規模のイベント「クリエーターズマーケット」(以下クリマ)も、次回から抽選制へと変わるようです。

 これが一体私たち作家、主に本業作家にどのような影響を与えるのか。

 デザフェス1回で10%
 クリマ1回で5%
 これが各年2回開催されるので、
 10%x2 + 5%x2 =「30%」

 これはminimumsの年間売上高におけるこの4回のイベントの割合です。365日の内のたった8日間で年間の30%を売り上げます。他にもイベント出展はしていますが、それでもイベントの売上全体の70%を占めます。
 先着順であれば確実に当選できますが、抽選制になると完全に運任せになります。運任せとなると年間計画にも大きく影響が出ます。そして2024年は実際に落選を経験し、売上減につながりました。

 当選率は50-70%くらいでしょうか。今後は抽選に当選しないことを前提に、当選したらラッキー!くらいの気持ちで計画を立てる必要がありそうです。


②minneでの通販

 今年も階段1/12スケールが大人気で、引き続き売り上げを伸ばしてくれました。しかし相変わらず完売する作品も多く、お客様に充分満足していただけていないとも感じていました。
 特に新作は販売が1回のみだとコアファンまでしか行き届かず、ライトファン、初めましての方に認知してもらう頃には売り切れている、という状況が続きました。

 そこで後期から新作は制作数を増やすとともに、「minneで先行販売→イベント販売→minneで再販」と3回に分けて販売することでご購入の機会を増やしました。加えて夏と冬に受注販売会も実施し、「欲しいのに売り切れで買えない」といったお客様のご不満も少し解消できたのでは…!と感じています。一方でその分制作の負担が増えたかというと、新作公開時と受注販売時にまとめて制作できるため、大きな負担にはなりませんでした。

 また販売方法はこれまで「各作品ごとに毎月決まった数を在庫補填して完売したら終了」といった方針で実施してきました。しかし階段などの人気作品は即完売したが他の再販作品は残っていてる→再販初日以降は「作品が残ってないだろう」とアクセス数も激減する→結局今月も人気作品が買えない、といった流れが長く続いていました。

 そこで先日実施した冬の受注販売で実験的に挑戦したのは、
「在庫を全てMAX入れて、制作上限数に達し次第在庫を0にして終了」
といった新方式でした。
 つまり、仮にある作品に購入が集中しても制作上限数(受注販売では150-200件)に達しない限り、全作品購入できるといったものでした。

 何故これまでこの方式にしなかったかと言うと、仮に階段に注文が集中すると、階段ばかり制作することへのプレッシャーというか、時間をどう使えば良いか分からず、毎月決まった数を制作する方が計画が立てやすかったからでした。

 しかし昨年から1作品につきどれだけの時間がかかるのか工程ごとに細分化できたため、毎月決まった数を制作するのではなく、「毎月使える時間内で各作品を柔軟に制作する」ことができるようになりました。

 この方式を進化させて、注文が入るごとにリアルタイムでエクセルで管理し、「制作"時間"上限数に達し次第終了」という新方式にて来年は挑戦してみようかな、と思います。


作品について(満足度90%)

 階段を進化させた大階段や、みゆまるさんとコラボした帽子屋さん、レトロミニチュアシリーズなどの新作を、今年も積極的に制作しました。
 また4月にはカラーラインナップを一新し、併せて作品画像のリニューアルに取り組んだりと、大掛かりなテコ入れを行いました。

 一方で季節の作品にも注力しようと、私の作品と相性の良い夏祭り、ハロウィン、とクリスマスで新作を制作した結果、驚くほどの大好評でした!SNSを中心に爆発的に拡散してもらえたおかげもあって、先行販売、再販とも全て即完売と勢いを落とさずに駆け抜けられました。
 ハロウィン、クリスマスでmoricoさんとコラボしたドーナツトレーも、手頃な値段設定にできたので、まとめ買いしてくださるお客様が多数でした。

念願の総合1位!ハロウィン棺桶/ハロウィンドーナツトレー
クリスマスワゴン/クリスマスドーナツトレー



数字で見る推移(満足度80%)

①売上高の推移

初めて前年を越えられなかった2024年

 2023年同様に大型イベント中心に出展をしましたが、先に書いたように11月のデザフェスに落選してしまいました。デザフェス1回で年間の10%くらいの売り上げがあるので、実に大きな損失でした。
 他イベントや通販で何とか8%挽回したものの、2018年の個人事務所開業以来初めての前年を越えられない年となりました。

 大型イベントが先着制から抽選制へ移行しつつある現状、イベントでの収益を前提にした年間計画は立てづらくなってきたため、来年以降方針を切り替える必要がありそうです。


②SNS、通販のフォロワー数の推移

SNS、通販の推移

 SNS、minneでの通販における数字は例年通り右肩上がりをしていただけました。SNSでの認知度の向上はイベントでの認知度の向上にも直結するため、デザフェスで落選した反面、他イベントでは多くのお客様にお立ち寄りいただけました。
 minneではminne PLUSに加入し、レターをフォロワーの皆様に通知できるようになったので、フォロワー数に大きな意味を持つようになりました。また、minneのお気に入り数も当初は10,000を目指していましたが、気づけば20,000を超え、作品数の少ないminimumsにとって大きな自信となりました。
 皆様、ありがとうございました…!!!!!!!


③都道府県別購入数

minimumsのminneにおける都道府県別の購入数ランキング

 今年はこんなものも。minneでminimums作品をご購入いただいた方を都道府県別にグラフ化してみました。人口比に比例しつつ、イベント出展で行った県及びその周辺の地域が上位に来るところを見ると、やはりイベント→通販への集客ができている印象です。
 その逆に、中国、四国、九州地方が上位にランクインしないのも、イベント出展したことがないことが大きく影響しているのだと推察します。イベントに出展すればその地域の人に認知してもらえるため、車で行きにくい地域へも広報の面では必要性を感じました

 一方で旅行でも行ったことがない北海道は毎年上位にランクイン。北の大地は家も広いから、大きな立体作品の多いminimumsとも相性が良いのかなと考えていましたが、持ち家住宅延べ床面積ランキングなるものを調べてみると、床面積が最も広いのは富山県。2位福井県、3位山形県と続き、なんと北海道は34位でした。

 家の大きさは関係ないとなると、やはり熱量なのでしょうか。北海道には「サッポロモノヴィレッジ」や「札幌ハンドメイドマルシェ」などの大型イベントもあり、作家仲間からは北海道はハンドメイドの一大地域だと聞きます。北の大地にハンドメイドに熱き心を持つ猛者たちがいるなんて、オラワクワクすっぞ!いつか行ってみてえゾ!と私の中の悟空が叫んでおります。

 余談ですが、逆に最も床面積が狭いのは東京都、2位神奈川県、3位大阪府と続きます。東京は電車移動する人も多く、イベントでは大型作品は敬遠されがち、というのも体感しています。

 公式は都道府県別の購入数や購入平均金額も把握していそうですね、イベントと通販の繋がりを知る上では、ぜひとも知りたいところです。


総括

2024年の展望の振り返り

①作品リクエストを受け付けてみたい
 →達成ならず…/デザフェス落選の穴を埋めることを優先したので…
 しかし秋に制作した新作「ハロウィン棺桶」は、第一回受注販売時のアンケート自由記述欄にてお客様からいただいたご要望がきっかけでした。ので、実はひっそりと達成しておりました。無記名での回答のため直接お礼が言えなかったのですが、改めてここでお礼を述べさせていただきます。ありがとうございました…!来年こそは広くリクエストを募ってみたいです。

②色をリニューアルしたい
 →達成!/作品ページも全てリニューアルできました!

③ボタンと額縁展開したい
 →達成!/奥様が頑張りました!
 2023年12月からスタートした奥様の独立企画「ボタンと額縁」も、最初こそお尻を叩きながらでしたが、そのうち自分でスケジュールを立てて毎月ボタンのセレクションをminneで出しつつ、年3回のイベント出展を果たしました。仙台や京都にも足を運んでボタンを探しに行ったり、夜な夜なボタンを眺めたりと、それはそれは楽しそうに過ごしていいました。
 昼間は会社勤めして夜はボタンを楽しむという奥様の毎日に、これこそハンドメイドの本来あるべき姿だな、と心洗われる日々でした。来年もできる限り頑張るそうです!


まとめ

 冒頭で書いたように、2024年は限界MAXまで頑張った2023年を継続できるかが目標でした。制作面では時間を有効的に使い、昨年と同じくらいつくることができましたが、販売面ではデザフェスの落選が影響して売上高は微減しました。

 しかしこれは抽選制という運要素が強く、それでも他イベントに出展したり、季節作品に注力したりと、何とか挽回できたのではと振り返ります。想定外の状況に置かれてもなお、新しい活路を見出せた、そんな2024年でした。


2025年の展望

重大発表

 最後になりますが、ここで重大発表です。

 2025年以降、しばらくはハンドメイドイベントの出展を休止させていただきます。

 ハンドメイドイベントが嫌いになったとか、抽選制になったからどうこうの話ではなく、家族の事情により家から長時間離れることができなくなったたためです。

 既に決まっていた2月のクラフトマーケット(名古屋)を最後に、3月大阪てづバ、6月クリマ、7月デザフェス、それ以降と、例年出展してきたイベントには申し込みをしていませんので、どうぞ周知していただけると幸いです。

 →追記:まさか読んでいるとは想定していなかった親戚から心配の連絡来たので追記しますが、病気や事故などの事情ではございません。親戚一同ご安心ください。

 またイベント出展は今後一切しない、というわけではなく、折を見てまた出展再開していきたいとは考えております。

 とはいえ!minneにおける通販はこれまで通り、いや、イベント出展でセーブしていた分これまで以上に力を入れたいと思います!
 先に書いたように毎月の再販方法を再考してご購入機会を増やしつつ、ピンポイントでの作品の再販など、よりお客様の満足度を高められるような仕組みを考えております!(通販組の方には朗報…ですね!)

 ということで、私自身いろいろと急な展開だったため現時点では明確な展望を書けませんが、イベント出展しない以外は変わらず、更に新しい試みに挑戦しながら精一杯頑張ります!!!!!


おわりに

 現在は受注販売作品を制作しつつ、2007年から17年間出展し続けた「ハンドメイドイベント」について、感謝の気持ちを持ってnote記事を書いています。年末年始の公開を目指しているので、どうぞまた読んでいただけると幸いです。

 2015年12月より活動してきたminimumsは、2025年は記念の10年目、そして10周年を迎えます。

 これまで支えてくれたファンの皆様に厚く御礼申し上げるとともに、2025年も全力で駆け抜けたいと思います。

やってみたかった重大発表サムネ/にっこりVer.

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