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将来の夢は宇宙海賊と書いた小学生時代を思い出す、ブラッドベリの短編

レイ・ブラッドベリの短編集で思い出した昔・・・

 SF作家レイ・ブラッドベリの短編集を読む。わたしが生まれた年の4月に初版が出ている。かれこれ52年前。しかもわたしの誕生日より4ヶ月前の日付だからこの初版の方がそれだけ年上だ。ちなみに我々が生まれた翌年、1969年にアポロが月へ行った。(それが嘘でなければね。)

 なんか、少年たちが主人公になっている一編を読んでいたら、自分の小学生時代を思い出した。
 「僕ら」の小学校は、6年間で担任が1回変わるだけ。1年から3年までと、4年から6年。「僕ら」の担任は1〜3年がK先生で、4〜6年がN先生。
 どんな流れだったかは全く覚えていないが、担任に将来の夢というか、将来どんな職業につきたいかを提出することがあり、わたしは『宇宙海賊』と書いて出した。イメージしたのはキャプテンハーロックだ。
 提出した相手としてN先生の顔が思い浮かぶから、4年から6年生のことだったのだと思う。

マルコポーロと、サザエさんと、キャプテンハーロック

 N先生は、当時NHKでオンエアしていた「マルコポーロ」のアニメのことには授業中に言及していた。また、「サザエさん」にも言及していた。しかし、おそらくN先生は松本零士作品は見ていなかろう。そんな固いイメージのというか、真面目な先生だった。だから、『宇宙海賊』と見た時に度肝を抜かれたかもしれない。

 今、同世代に、「子供の頃に宇宙海賊、つまり、ハーロックに憧れた」と言えば、「ああ、わかる」と答えてくれるだろうと思う。
 地球全人類が道を誤るなか、ただ一人ハーロックだけが己の意思に従い、人類から逆賊の汚名を着せられても、その道を貫いた。最後には人類はそのハーロックに命を助けられることになる。しかし、その事実は地球連邦の上層部が握り潰し、結局ハーロックは宇宙のお尋ね者となる。しかし、ハーロックはそんなことは意に介さない。そういう人物。これに多感な少年が憧れてなんの不思議があるだろう。『宇宙海賊』には、そのハーロックの生き様が象徴されていた。のだが、N先生はそんなストーリーは知るはずもない。

 いや、もしかしたら、N先生も、ハーロックを全話は見ていなくとも、子供向けのマンガ(当時はアニメという単語はまだ使われておらず、アニメもマンガと呼ばれていた)で今流行っているものはどんな内容か。多少は把握していたかもしれない。
 ・・・いや、やっぱそれはないな。。。

小学生時代の自分。その頃の自分の意識とか、どんな人間だったか・・・とか、考える。

  そんなことで、将来の夢に『宇宙海賊』と書いて出した自分は、果たしてどんな人間だったのか。それと今はどう違っているのか、違っていないのか。
 なんか、そんなことを考えていたら、ちょっと面白くて。すっかりレイ・ブラッドベリそっちのけで、このブログ記事を書いています。笑

 もう少し、考え及んだ内容があるんですが・・・それはここにはかかず、別にノートしておこう。そして、ブラッドベリに戻ろう。笑

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