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二年越しのnote、そして近況。

このnoteの存在を忘れて新規会員登録をしようとした私です。普通にログイン情報残っててびっくり。そういえば二年前にも環境の変化を前に自分の気持ちをどこに吐き出せばいいのかわからずnoteをやっていたんだった。

2022年の初夏、携帯ショップの仕事を退職して山小屋に働きに行くことにした。山での生活、山にいる人たちへの憧れ、大自然の中でいろんなことを経験する自分、沢山の期待と環境変化への不安を背負って経験したこともない山域の山小屋に飛び込んで行きました。

山小屋にはこじんまりとした所とわりと大規模な所があって、私がお世話になっていたところはどちらかといえば大規模で働く担当が決まっていた。

同僚は年齢も性別も経歴もばらばら、十個以上年下の先輩にガンガン指示をされたり、謎のルールに放浪されながらも楽しくて毎日体を酷使しつつ楽しく過ごすことができた。仕事終わりに全員で食事をして、そのまま飲んだり、疲れたなら従業員部屋に帰ったり、星を見るために外に出たり。下界の日常になると流れ作業になってしまうちょっとしたことすらもわざわざ思い出になっている。

もちろんストレスが溜まることだってあった。
環境が素晴らしいからといってストレスが全部飛んでいくわけではない。
ただ、自分からやりたい気持ちをもって飛び込んだ職場という事実が自分の行動に責任感を持たせて、上手にストレスを解放してたのかなという感じはあった。

休暇で訪れた北穂高小屋

次の年、私は下界で仕事をするかどうか悩んでいた。フルタイム労働の人生は私には向いていないと思っていた。
それ以前に三十代後半で正社員歴なし、接客業しかやったことがなく、特にスキルがあるわけじゃない、しかもなぜか山小屋で働いていた。
そういう私を下界は受け入れてくれるのだろうか。

そうして次の年も山小屋にいた。ただし友人に誘われたのもあって一年目とは違う山小屋。今度はこじんまりした山小屋だ。

二年目の山小屋は最後の方に体調を崩して睡眠が取れなくなりカンジタ発症と、心身ともにやられてしまいこれ以上働くのは難しいと判断し早期下山をさせてもらった。そして下山後は完全に動けなくなり片付けや病院の予約などやるべきことがあるのに気力が全く湧かないような状態。気力がないと何もできないというのを初めて実感した。
解像度を上げて一生懸命思い出せば楽しいことも多かった。屋根で布団を干したり、ヘリ仕事、日曜大工、半日休暇で隣の山小屋までお出かけ、学生バイトのみんなと飲んだり、去年の小屋の同僚が遊びにきてくれたりとちゃんと楽しかった事実はある。でも色々キツかったって気持ちが強く残ってしまった。

二つ目の山小屋から下山して、体調は不安だったが冬の間は山にあるリゾートホテルで働いた。とても人気のリゾートホテルだけあって山小屋とは違ってとにかく忙しい。ただその忙しさの中でもスタッフの連携が強く楽しかった。実は体育会系な組織が好きな説ある。

リゾートホテルから下山して五ヶ月がすぎた。私は未だ働いていない。
子宮筋腫で通院を始めたり、二年ぶりの下界の暑さにやられたり、理由は色々あるけど働く決断をしないという決断をしている状況だ。二年間の山生活でいろんな人に会って、いろんな働き方や生き方を見てしまった。きっとそういう経験も織り混ざって今の私になっている。

年齢のせいか山生活のせいか目覚ましなんかなくても早起きだけど、無職だし時間だけは無駄にある。時間が有り余っていて更に一人で生活していると誰かに話を聞いてもらいたい気持ちになる。インスタでももちろんいい。
でも繋がっているのがほぼ知り合いなので毎回ポエミー(?)なことを言うのも気が引けてnoteでも書くか、ってなったのが今日。

近年の酷暑と筋腫起因の貧血で疲れやすくいつも以上に辛い今年の夏。
大人しく過ごして大好きな秋が来るのをじっと待とう。

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