金はある、けど払うのがイヤ
これは動物のお医者さんという漫画の登場人物、清原の名セリフ(?)です。
彼は検便の際に自分の便の代わりに最近調子の悪かった飼い犬の便を提出してばれるのだが、動物病院に連れいて行くお金がないのかと問われてこのセリフを言うのだ。
この感情、実は結構あるんじゃないかと思う。
お金に関してはわりときちんとやってきた方だと思う。
だけど私は出費に対しての行動が渋め。というかかなりケチくさい思考。
おそらく「これにこの金額かけるならこっちの方が良くない…?」みたいな代替案を自動的に作成してしまうプログラムが左脳にみっちり書き込まれている。
特に顕著に出るのが飲食代だ。カフェ代とかランチ代とか。
もし何か作業するなどの理由があってカフェに行くなら生産性に対する投資という意味を持たせることはできるかもしれない。
しかし一般的にカフェでお茶をするとコーヒーだけで600円とかはするし、そこに甘いものでもつけようものなら1,000円は平気で超えてくる。
そうなると私の中では「カフェにいるいい感じの自分」という喜びよりも「コーヒーと甘いものに1,000円払う自分」というもやもやが先立ってしまいかなり渋い気分になる。
メニューを見ながら脳内では「一杯600円か。これがあればブレンディのスティックコーヒー(毎朝飲んでいる)が1箱買える。27本入りだから1日2本飲んだとしても半月近くは楽しめる。」と他人には聞かせたくないようなことを考えている。
お店で飲むコーヒーは味も全然違うし、人に淹れてもらったコーヒーという特別感もある、そんな自分に酔えるという特典付き。
でも高い。
正直なところ友人と行くカフェですらそう感じることもある。
カフェ好きの友人と遊んだりすると気軽に飲食店をハシゴすることがある。
「え、ついさっきランチ食べたよね?次はデザート?結構満腹なんだけど…」みたいなことがよく起こる。
心の中でそう思いつつも「せっかだし」という気持ちでコーヒーにケーキをつけてみたり。(せめて一品にしろ)
そうして帰宅後に家計簿をつけながら小さなダメージを受けている。
出費のダメージと同時に、友人と会う時の出費にすらケチケチする自分ってどうなのよ、というダメージ。交際費の名目に数値を入力しつつ「こんなケチな人間でごめん…」と心の中で思ってそっと家計簿を閉じる。
そんな私にも罪悪感少なめの出費がある。
・ただ羽田空港に遊びに行く。
施設としても魅力的だし、移動する手段が電車、バス、モノレールなど気分で使い分けることができる。バイクに乗っていた頃はよく夕方から首都高をぶっ飛ばしていた。夜だったら飛行場や首都高からの夜景を楽しむこともできる。出発ロビーに鳴り響くあの効果音で気分を高めることもできる。実際にテイクオフするわけじゃないので出費は小さい。
・コンビニやスーパーで買って呑む。
店で呑む酒に対しては清原が出現してくることが多いので一人で店に入ることはほぼない。その代わり自宅で呑むのが大好きだ。風呂を早めに済ませて髪を乾かして、間接照明の状態で本を読んだり動画を見ながら呑む幸せと言ったら。
他にも友人とコンビニで買った酒片手に駐車場で話し込むとかも好きだ。
いい大人なのに幾つになってもワクワクする。
脳内が大学生くらいなのかもしれない。
ちょっとポエミー発言が出ちゃうくらいの出来上がり具合が最高だ。
いや、改めて安上がりな人間だ。
お金の使い方は人それぞれだからこそ、払うのがイヤと思わないような物事に使いたいなと思う。でもいつもお金のことを考えて大切な機会を楽しめないのも考えもの。だからこそいいバランスと保ってお金を上手に使いたいですね。