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本当のミニマリストの楽しみ

刺し身は醤油を舐めるための口実でしかない

これはお笑い芸人、博多華丸さんの名言(迷言?)。
わたしはそれで言うと、

ミニマリストは残したものを語る口実でしかない

と思っているフシがあります(笑)

「捨てる行為」それ自体に、個性はほとんどありません。
せいぜいメルカリで売るかどうかという程度で、話を広げられませんよね。

潔く捨てられる人はたしかに知性的でカッコいい感じがします。
けれど、捨て活それ自体が自己表現とは言い切れない。

一方で「残った物」には多くの個性が宿ります。
ちょっと前に見てびっくりしたのは、「年間15着のミニマルワードローブ」を紹介するブログ(動画だったかな?)でアウターにバブアーを選んでいたこと。

Barbour(バブアー)はメンズのマスターピース的なブランドですが、トラッドなアイテムなので使い勝手が悪かったりします。
本格的なバブアーほど堅牢で地厚なコットン100%が多く、着用するとすごく重い(笑)
またバブアーといえばオイルコーティングです。
便利な撥水生地がまだ無かった時代、雨が多いイギリスではとても重宝されたと言います。
でも案の定、椅子とか他の衣服に油がうつる危険性がある(笑)
(オイルじゃない商品もあります)

実はわたしもバブアーに興味をもった時期がありました。
ところが実際に探してみると”ほとんど全て”のセレクトショップで別注Ver.があり、選ぶのも一苦労。
重くてオイルコーティングが嫌ならポリエステル混紡の商品を選べば?と思うのですが、いやいやそれならバブアーじゃなくても良いのでは…。
と逡巡を繰り返し疲れ果てた思い出があります(笑)
価格も高価ですし、なかなか購入には勇気がいりますよね。

バブアーは確かにブランド的にもデザイン的にも、カッコいいアイテムです。
ですが”手間”という意味では決してミニマルではない。
ミニマリストの価値観とは、ちょっと相反する部分があると思います。

でもそれを選ぶのが、その人の個性なんですね。

実はミニマリストのミニマルじゃない部分こそ、話して楽しい、聞いて楽しい

もしかしたら多くの人にとっては7割ぐらいが「ミニマリスト」で、あと3割は「丁寧な暮らし」とか「ヒュッゲ」みたいな価値観が入るのが理想なのかもしれません。

個性はたぶん、ネットを探し回っても見つからない。
個性は頭の中ではなく、体に宿っているものだからです。
いろいろと実験を繰り返しながら、もう少し自分で自分を理解したいなと思います。

※これがバブアー↓


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星野ソーダ|ミニマリスト
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