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幸せって何だ。

幸せについて時々考える。
私自身、「幸せか」と聞かれれば、間違いなく幸せである。

ただ、日本の幸福度が先進国でかなり下位であることを考えると、幸せではない方が多いようだ。

そもそも、幸せとは何だろうか。

「幸せ」とは、満ち足りていて不満がなく、望ましい状態のことをいいます。もう少し詳しくいえば、「恵まれた状態にあって不平を感じない」「満足できて楽しい」ありさまが、幸せです。

ChatGPT

曖昧ではあるものの、「恵まれている」「不平を感じない」「満足できている」ことが幸せであるらしい。

日本で生きている限り、恵まれていないとは言えない。
飲料水の清潔さ、食料の豊富さ、医療福祉の発達の面から見ても、日本ほど恵まれている国は少ない。

それでも、幸福度が下位である。
これは、「幸せになるのが難しい」からではなく、「幸せになる方向が間違っている」からではないだろうか。

これは主観であるが、現代人の持つ幸せの求め方というのは

苦労して働いて給料を増やし、それを使ってより多くのものを買う。
SNSに載せることで承認してもらうために、新しく話題になっているものを追いかけ続ける。

このように私の目には映る。

その生活を続けるために寝る間も惜しみ、したくもない仕事に精を出し、心をすり減らしていく。
そして増えた給料で買った多くのモノも、幸せには繋がらないし、
どれだけ他人から承認されようと、心は満たされないままだ。

もしも心が満たされるのならば、フォロワーが一定数を超えれば新しくフォロワーを増やそうとはしないはずだ。


私は、幸せの正体とは幸福ホルモンであると考えている。
「幸福ホルモン」とは、幸福感や喜びを感じる際に関与する脳内物質のことだ。
幸福ホルモンには多くの種類が存在するが、ドーパミンというのが最もよく聞かれるだろう。

だが、幸せの土台となるホルモンはドーパミンではない。
最下層がセロトニン、そしてその上にオキシトシン、その上にやっと、ドーパミンやエンドルフィンといったホルモンがきちんと効果を発揮するのだ。

(オキシトシンは正確には幸福ホルモンではなく間接的なものであるが、ここでは同列のものとして書く。)

セロトニンは、健康であることで生まれるホルモンだ。
適切な食事、適切な運動、適切な睡眠によって生まれる。

オキシトシンは社会的なつながりによって生まれる。
つまり、愛情、信頼、親子の絆などだ。


これらが成り立っていない限り、幸せの土台は成り立たない。
土台が軟弱であれば、その上に幸せは立たないのである。


つまり幸せになるために必要な初めのステップは、食事・運動・睡眠を整えることからだ。

「仕事が忙しくて十分に寝れない」というような人もいるだろうが、
幸せになるために必要なのはモノを買うことではなく健康だ」と理解し、出費を減らすことで、
例えば時短家電を買ったり、職場の近くに引っ越すことで通勤時間を短縮したり、
『夜遅くまで働かねばならないその仕事』から転職することも可能だ。


次のステップは、社会的なつながりを持つこと。
家族や恋人、友人とつながる時間を増やそう。

ここで注意してほしいのは、人間関係を増やしたからといって幸福度が上がるわけではないこと。
人間関係は量より「質」と覚えて、今近くにいる人を大切にすべきだ。

もし近くの人とどうしても険悪であれば、ペットや観葉植物でさえもオキシトシンに関与することが分かっている。
何であれ、「私は相手から必要とされている」という感情が幸せにつながるのだ。

これらセロトニンとオキシトシンをきちんと整えるだけで、人生は8割幸せである。
そしてこれら上にやっと、ドーパミンが成り立つのだ。

だが、多くの人が「その他の2割の幸せ」にしか目を向けていないから、幸せになれないのである。

まずは、健康と社会的つながりを整えよう。


そしてドーパミン。

ドーパミンは「報酬」を受け取るときに放出される。

だが、セロトニンとオキシトシンに十分対策できたからと言って、ドーパミンのためにやたらとモノを買っていいわけではない。

なぜなら人の脳は、ドーパミンに慣れる

過度な快楽追求により、ドーパミン受容体が過敏になり、より多くの刺激が必要となる現象が起こることがあります。これにより、以前の楽しみが満足感をもたらさなくなり、過度な快楽追求が必要になることがあります。

そのために、どれだけモノを買おうと、フォロワーが増えようと満足できないのである。

ではどうすればいいのか。
それは偽物のドーパミンを本物のドーパミンに置き換えることだ。

先ほども言ったように、ドーパミンは「報酬」を受け取るときに放出される。

そしてその報酬が、現代では努力なしに、簡単に得られるのである。
過度のジャンクフード、安価なモノの大量消費、ポルノ、完璧に調整されたSNSなど、、

これによってドーパミン受容体が過敏になり、「本物のドーパミン」では満足できなくなる。


そもそも本物のドーパミンとは何か。
それは「努力することで目標を達成できた快感」である。

筋トレを続けて筋肉が大きくなる快感。
椅子にじっと座って小説を読み終えた快感。
難しいプロジェクトでなんとか成功した快感。

こういったものが本物のドーパミンである。

だが、偽物のドーパミンを追いかけ続けている限りは、本物のドーパミンを得るために努力することはあまりにも面倒である。


そのために、ドーパミン断ちをしなければならない。
ジャンクフードを食べない。必要なもの以外買わない。ポルノを見ない。SNS断ちをする。

これらドーパミン断ちは本当に根性が必要で、私も何度も挫折しては挑戦し続けている。

だが、このドーパミン断ちが成功すれば、努力し、本当の幸せを手にすることができる。
逆に、ドーパミン断ちできなければセロトニンやオキシトシンで積み上げてきたものをすべて無駄にすることになる。

そのため、「本物のドーパミンを得るために何を努力しよう」と考えるより前に、「どうやってドーパミン断ちをしようか」と考えてほしい。



そして最後に、本物のドーパミンを得るための努力だ。

基本的には何でもいい。
筋トレ、仕事、個人的な趣味、、。

どれでもいいので、自分の「生きがい」だと言えるようなものを持つ。

私の場合、
・毎日の筋トレで筋肉が大きくなること
・近所の森林で読書をすること
・noteで自分の考えを綴ること
が生きがいだ。


先ほど「”基本的には”何でもいい」と書いたが、例外もある。
それは、報酬が他人によって左右されるものだ。

例えば、努力してSNSでバズるように仕向けても、得られるいいね数が努力に比例するわけではない。
仕事のお給料も、努力したからと言って必ずしも増えるわけではない。

その場合は、
・新しいダンスを覚えること
・カメラで美しい写真を撮ること
・仕事の内容自体にやりがいを感じる
というように、他人に左右されない報酬を設定することが必要だ。


最後に、『地上の星』の歌詞をもって締めたい。

草原のペガサス
街角のヴィーナス
みんな何処へ行った
見送られることもなく
地上にある星を誰も覚えていない
人は空ばかり見てる

~~~

名だたるものを追って
輝くものを追って
人は氷ばかり掴む

中島みゆき『地上の星』

地上にある星』とは、身近にある幸せ、健康と社会的繋がり、
そして「生きがい」と感じられるような努力のことだ。

だが人々はそれを忘れ、『名だたるもの』『輝くもの』という他人からの評価や、偽物の報酬ばかりを『』に求め、手を伸ばす。

だが、その結果得られるものは『』という冷たく、儚いものなのだ。


もう一度、『地上にある星』、身近な幸せを見つめなおそう。
それができて初めて、あなたは幸せになれるのだ。


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