韓国慶熙大学の創立者の話と戦争孤児の歌声
韓国慶熙大学の創立者である、趙永植学園長は、日本体育専門学校(現在の日本体育大学)の卒業生であり、1949年に韓国に帰国して慶熙大学を設立しました。趙永植学園長は、国連と連携した平和研究を行い、ユネスコ平和教育賞を受賞したこともあります。1998年には、日本体育大学から名誉博士の学位を授与されました。
趙永植学園長は、1998年5月、このような内容の話をされています。
第二次世界大戦の際、日本軍の学徒兵として徴兵され、平壌(ピョンヤン)にいた。日本の敗色が濃くなり、「母国・韓国のために戦おう」と決断。その計画が発覚し、憲兵に連行され6カ月を超える獄中生活をした。
今は民主主義の時代です。食うか食われるかという帝国主義の時代は終わったのです。
皆さん、静かに考えてください。私たちは今、民主主義の時代に生きているのです。
EU
経済協力を根幹に…EU(欧州共同体)
東アジア
ASEAN(アセアン=東南アジア諸国連合)
アフリカ
OAU(アフリカ統一機構)
中南米
OAS(米州機構)
北米
NAFTA(ナフタ=北米自由貿易協定)
南米
メルコスル(南米南部共同市場)
中東
アラブ欧州首脳会議
ヨーロッパ、アジア
ASEM(アセム=アジア欧州首脳会議)
全世界が国家連合をつくっている趨勢(すうせい)のなかで、われわれだけが「過去がどうだ」と時代遅れの反民主主義的思考を繰り返さなければならないのでしょうか。
また、このようにも話されている。
物質文明におぼれ、人間性まで失ってしまっているこのときに、二十一世紀の全人類に新しい方向性を提示したいのであります。
戦争中、激戦地で生まれたという。修道院の近くの公園で、箱に入っているところを見つけられたという兄弟。その少年が歌う。
私たちは、今、どんなことを学ばなければならないのか、改めて考える機会になれば…と思います。