応援するということ。
高校サッカーの決勝戦が月曜日に埼玉にて行われる。
トーナメント戦だから負けたら終わり。
高校サッカーの出場校に思い入れのある学校もないし、特にどちらを応援しているわけでもないけれど
頑張っている姿は本当にすてきだと思う。
※等々力で行われた準々決勝(帝京長岡高校)
私はスポーツを観て応援するのが好き。
年始の箱根駅伝はバタバタしていて
ほとんど見られなかったけれど、
チーム一丸となってタスキをつなぐ姿には
毎年、本当に感動する。
寝不足になりながら応援したドーハで行われた世界陸上、少し前に話題になっていたラグビーもニート中に一生懸命応援した。
がんばれ!
全然知らない他人。
しかも自分の人生に1ミリだって影響がないのに、
なんで応援するのが好きなんだろう。
ある日読んだ本の一文がストンと入ってきた。
元気を、生きるエネルギーをもらいました。
ラグビーのルールもわからへんし、
どっちのチームも縁がないけど、
自分で応援する方を決めて、
腹のそこから声出して、がんばれ、がんばれ、
って言ってました。
あれは、本当は、自分や家族に言うてたんじゃないかな
絶唱/湊かなえ著
わたしは、応援してるようで
ずっと自分にがんばれ、がんばれ!って言っていた。
ああ、これだったなんだな。
ニートをしていたとき
何も頑張ることもなく
物欲もなく
食欲もなく
ただ、ただずっと寝ていることも何日もあった。
何も考えたくなくて
誰にも会いたくなくて
早く人生が終わればいいのに。
誰かが病気になったり、なくなったりしたニュースを見るたびに
私が代わってあげたいなぁ。
ぼんやり思っていた。
そんな中
ラグビーや世界陸上を部屋のベッドの上で観ながら
頑張れ!頑張れ!
みんな頑張れ!
と応援していた。
今年はオリンピックがある。
私はまたがんばれ!がんばれ!と応援するだろう。
世界中の人が誰かを応援する。
応援される人も応援する人もエネルギーをもらえる。
応援することは、あったかい。
仕事をやめて無になって
応援することということの意義を知って
あの時間は無駄じゃなかったんだな。
と最近思えるようになってきた。
人生って、案外うまくできているものなのもしれない。