ミントのラブダイアリー1 13話
福島は一成を思い切り殴った。
思い切り倒れた一成を軽く蹴って、福島は私の腕を思い切り握って
強制的に連れて行こうとする。
流石に少し前に来て息を潜めていた吉高もスマホの電源を切って入ろうとしてきた。
が、私は視線を送って阻止した。
福島が見ていない間に急いで「帰れ」と手でサインを送る。
私がここに来たせいで、きっと福島はここがわかったんだ。
本人は言ってないけど、多分そう。
だからこれは私のせい。
私がやらなきゃ。
「、、、わかった。行くよ。」
私は抵抗をやめ、ゆっくり歩いていく。
一成は絶望したような顔をしている。
大丈夫。すぐ助けるから
私は、力が緩んだ福島の手を思い切り引っ叩いた。
そして呆然としている福島の手から私の手を引き抜く。
やっと何が起こっているかわかったようだ。
「てってめえ、、、!」
福島は構える。
私は福島と神奈川をドアの外に押し出した。私も外に出て、
鍵をガチャンと閉める。
中にいる一成に被害が及ばないようにだ。
私は、福島の腹に思い切り蹴りを入れた。
福島は思い切り倒れる。
「2度と来ないで!」
私の叫びに返事もせず神奈川と福島はコソコソと帰って行った。
私はハッと正気を取り戻した。
あれだけ強がったあいつだけど、結局ものすごく呆気なくて、ただのいわゆる「イキり」だったんだと知った。私は鍵を外し、ノブをゆっくりと回した。
つづく
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