終演後の表情を ひとつずつ思いだしながら ああそうかと気がつきます。 音楽家一人一人に 磨かれた個性があるからこそ 私たちはその響きあいに惹かれます。 そしてまた 客席のみなさん一人一人の感性にも 企画人は惹かれるのですね。 終演後の会場の笑顔は 最高のご褒美になりました。
颯爽とあらわれて。 美しく楽器をしつらえ 音の響きを確かめる。 笑顔ですすめる準備のなかにも プロの厳しく真摯な姿が顔をだす。 そういう姿のひとつひとつに 音楽家が音楽家として生きてきた 時間というものの見えない景色が いま目のまえに見えている.. そんな気持ちになるのです。