[GBA:39] 傑作選!がんばれゴエモン1&2 ゆき姫とマッギネスと私。
ふとした瞬間、昔のゲームを遊びたくて堪らなくなる事はないだろうか?
私は突如ゴエモン熱が爆発し、プレミアのついたGBA版購入に至ってしまった。
(手持ちのハードで遊ぶには他に選択肢がなかった)
という訳で今回は「傑作選!がんばれゴエモン1&2 ゆき姫とマッギネス」の感想を綴る。ちなみにプレイしたのは2だ。1も近いうちに遊ぶ予定である。
以降、「がんばれゴエモンシリーズ」をサブタイトルで呼称する。
がんばれゴエモンとは
本題の前に、まずは「がんばれゴエモン」について語らせてほしい。
「がんばれゴエモン」はかつてコナミが展開していたアクションゲームである。
義賊・石川五右衛門をモデルとする主人公ゴエモンの活躍を描いたシリーズで、江戸時代をベースにSF要素やコミカルな味付けによる独特の世界観が魅力だ。
DS「大江戸天狗り返し」を最後に終わったシリーズではあるが、SFC時代にはミリオンヒットを飛ばしていた。
当時小学生だったアラフォー同志の方々にとっては、マリオやロックマンに引けを取らないビッグタイトルだったに違いない。
なお、横スクロール作品と見下ろし視点作品の混在するシリーズであるが、私は断然横スクロール作品が好きだ。
個人的最高傑作はSFC「奇天烈将軍マッギネス」。
次点はSFC「きらきら道中」かN64「でろでろ道中」で悩むところである。
傑作選!がんばれゴエモン1&2 ゆき姫とマッギネスとは
さて本題。
2005年4月21日に発売された「ゆき姫とマッギネス」は「ゆき姫救出絵巻」と「奇天烈将軍マッギネス」の2タイトルをまとめた移植作だ。
移植のクオリティは概ね良好。
GBAへの2Dアクション移植はアスペクト比の違いにより難易度が上がりがちだが、「奇天烈将軍マッギネス」については元々そこまでシビアな難易度ではないので影響は少なかった。
少ないボタン数で原作の操作感を再現していたように思う。
美しいドットで描かれたグラフィックもGood。
ステージ背景やキャラグラフィックもバッチリだったが、何よりもイベントシーンの一枚絵が再現されていて感涙物だった。これこれ、これが見たかったんだよ!という感じ。
難点はBGMだ。
音源の差(SFCは8音、GBAは6音)を考慮しても再現性が低い。
ただ、原曲の完成度と懐かしさによる感動が上回っていたので許容範囲である。
「りゅうきゅうリゾート」
「松の廊下を駆け抜けて」
「ばってん街道」あたりが好きだ。
あとタイトル画面の拍子木もシンプルで好き。
魅力溢れる世界観
和風のゲームは数あれど、「がんばれゴエモン」の世界観は独特だ。
江戸時代をモチーフにしていると思いきや、現代でもオーバーテクノロジーなロボットが登場したり、タイムスリップしたり宇宙に行ってみたり。
そんなとんでも展開が許容されるのもコミカルな作風ゆえだろう。
そんな作風を決定づけたのが「奇天烈将軍マッギネス」だと私は思う。
グラフィックが前作から向上し、イベントシーンのコミカルさが増した。
そして何といっても、みんな大好きゴエモン・いんぱくとの初登場!
ゴエモン・いんぱくとは物知りじいさんが開発した「最新型スーパーウルトラゴージャスベリーごっついからくりメカ」、要するにゴエモンモチーフの巨大ロボットだ。
こいつのデザイン、演出、設定が後のシリーズに与えた影響は計り知れない。
巨大ロボット登場で時代考証のネジが外れたのか、その後の物知りじいさんはタイムマシンを開発したり、ゴエモン・いんぱくとを宇宙に飛ばしたり、死者を蘇らせたりとオーバーテクノロジーを加速させていく。もう本当に笑いしか出てこない。すごいシリーズだ。
傑作選!がんばれゴエモン1&2 ゆき姫とマッギネスを終えて
とにかく楽しい作品。やはり傑作だ。
こうなると他のシリーズ作品も遊びたくなるが、現行機では遊べない。
その上、昨今のレトロゲーム高騰によりプレミア化しているソフトも多そうだ。
現に「ゆき姫とマッギネス」も箱説なしで定価を悠に超えるお値段だった。
それでも買ってよかった。大満足。
他のゲームでは感じることのできない楽しさが「がんばれゴエモン」には確かにある。
さぁ、次のゲームへ行こう。