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[GBA:49] 黄金の太陽 開かれし封印と私。

今回は「黄金の太陽 開かれし封印」のプレイ感想を綴る。
GBA屈指の本格RPGである本作。
Switch Online配信発表時にはX国内トレンド1位に輝いたタイトルでもある。

私は今回が初見プレイ。
購入時から遊ぶのを非常に楽しみにしていた。
任天堂ファンボーイたちが待望した本格RPGの実力や如何に!?

以下、「開かれし封印」とサブタイトルで呼称する。

黄金の太陽 開かれし封印とは

2001年8月1日発売。
多くのサードパーティRPGがPS/PS2を主戦場に移す中、RPG不足に喘ぐ任天堂ファンのために開発された王道RPGだ。

Xトレンド1位の件からも高い人気が伺える。
現にGBAの限界に挑むかのようなグラフィック、演出、BGMに圧倒された。

バトル画面。十分美しいが、その真価は静止画だと伝わらないかも。

当時遊んでいたら強烈なインパクトを受けたに違いない。
トレンド1位も納得である。
(ちなみに私は当時「エグゼ」に夢中でスルーしていた)

シナリオも王道中の王道、世界崩壊の危機を救う旅だ。
ただし、「開かれし封印」で完結しない点は要注意。
グラフィックやBGMに容量を取りすぎたのだろうか?
最高潮に盛り上がったところで後編「失われし時代」へと続くことになる。
一応事前に知ってはいたものの、想像以上に突然終わったため驚いた。

優れたバトル演出とBGM

まずは何よりも、バトル演出を絶賛したい!

滑らかなアニメーション、美しいエフェクト、頻繁なアングル切り替え。
今まで遊んだGBAタイトルの中でも、No.1のバトル演出だ。

淡い光のエフェクトが美しい。

「FF」顔負けの召喚獣も良いが、個人的にはレア武器の必殺技に心踊った。
レア武器には確率発動の必殺技が設定されており、通常攻撃でも派手な演出がポンポン発動する。しかも強い。最高。

また素晴らしいBGMもテンションアップに一役買っている。
作曲は「スターオーシャン」などで著名な桜庭統氏。
特にバトルBGMがカッコ良すぎるので、是非聴いてほしい。

WiiU VCプレイ動画を参考に掲載する。
Switch Onlineの紹介動画よりもこちらの方が雰囲気が伝わるかと。

歯応えのある謎解き

ゼルダライクな謎解きも魅力の1つだ。

ダンジョンにはエナジー(魔法)を用いた謎解きが盛り沢山!
障害物を動かしたり、水を凍らせて足場を作ったり、隠された扉を見つけたり。
後半は複数エナジーの組み合わせを要求する場面も。
柔軟な発想が必要だ。

上のルートを通りたいが届かない・・・
氷柱を作り、石柱を動かして道を作る。
1マス分は飛び越えられる。
何もなさそうな砂の滝も・・・
実は洞窟(とモンスター)が隠されていたり。

RPGの謎解き要素としてなかなか凝った作りで楽しめた。

眠気を誘う冗長なテキスト

と、ここまでは評価点を語ってきた。
しかし、「開かれし封印」は完璧なゲームではない。
今ひとつに感じた要素も触れておく。

テキストだ。

シナリオ展開や前後編という構成に不満はない。
ただ、シナリオを彩るはずのテキストが冗長かつ不安定という点は気になった。

周りくどい言い回しが多い。
口調が不安定。
選択肢のどちらを選んでも展開が変わらない。
イベント会話が説明不足。
きちんと話を聞いていたつもりが目的地がわからず、無意識に寝落ちしたのかと勘違いしたほどだった。

リード(NPCの心を読むエナジー)を活用し情報を探るという要素は良い。
ただ、必ず目にするイベント会話にもう少し意味を持たせても罰は当たらないんじゃないかな・・・と感じた。

黄金の太陽 開かれし封印を終えて

グラフィックやBGM、謎解きなど優れている部分はとても素晴らしい。
だからこそ、不安定なテキストという欠点が浮き彫りになった感がある。
トータルでは間違いなく良作ではあるのだが。。

とは言え「開かれし封印」はあくまで前後編の前編。
前後編通して遊ぶ前に評価を下すのは早計だ。
私はこの教訓を「大逆転裁判」で学んだ。

この勢いのままに後編「失われし時代」へと突入する!
次回は前後編合わせた感想を綴りたい。

いざ、後編へ!

さぁ、次のゲームへ行こう。

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