[GBA:50] 黄金の太陽 失われし時代と私。
前回の「黄金の太陽 開かれし封印」に続き、今回は続編である「黄金の太陽 失われし時代」のプレイ感想を綴る。
前回記事はこちら↓
先に結論を述べる。
「黄金の太陽」は素晴らしいRPGだった!
欠点もあるが、多くの魅力に満ちた作品だ。
前後編セットでのプレイを強くオススメしたい。
以降、「黄金の太陽シリーズ」をサブタイトルで呼称する。
黄金の太陽 失われし時代とは
2002年6月28日発売。
「開かれし封印」に続くシリーズ第2作だ。
ポイントは主人公交代。
前主人公ロビンから、敵陣営のガルシアへバトンタッチしている。
ガルシアは「開かれし封印」にて敵対していたものの悪役ではない。
無愛想だが仲間想いだし、困っている人を助ける優しい男だ。
そんなガルシアが錬金術の封印解放を進めるのは何故なのか?
封印を解いてしまうと世界が崩壊するのではなかったのか?
隠されていた真実が明らかになるシナリオ展開は必見だ。
61文字で前作を引き継げ!
さて、まずは前作のデータをパスワードで引き継ごう。
ロビンたちの冒険を無駄にしてはならない。
だがしかし、この引継ハードルがかなり高い。
ジン(精霊)やパラメータ、アイテムなど全データを引き継ぐ場合に必要な文字数はなんと260文字!当然間違っていたら再入力だ。苦行である。
打開策は引き継ぎ要素を減らすこと。
ジンと主要パラメータのみ引き継ぐなら61文字まで削減可能だ。
260文字に比べたら格段に現実的で、私はここで妥協した。
広がる世界、手強いダンジョン
引き継ぎを無事終えたら、ようやく冒険の始まりだ。
徒歩しかない「開かれし封印」と違い、「失われし時代」では船が手に入る。
船の入手後は一気に世界が広がり、自由度の高い冒険が楽しめた。
ちなみにワールドマップは現実の世界地図がモチーフ。
船で訪れた日本っぽい島でオロチと戦う「ドラクエ3」オマージュもあった。
また、ダンジョンの大幅ボリュームアップも好印象。
広く複雑なマップ構成と膨大な謎解きによる上質なダンジョン攻略が楽しめる。
前作ラストダンジョン級、あるいはそれ以上のダンジョンがゴロゴロ登場するので、ゼルダファンの私はずっと嬉しい悲鳴を上げていた。
更にパワーアップしたバトル演出
GBA最高峰のバトル演出も更なるパワーアップを遂げている。
必殺技や召喚術のエフェクトはより派手に進化。
特に主人公組(ガルシア&ロビン)の必殺技がお気に入りで
・最強武器ソルブレードが放つ巨大火球ハルマゲドン
・光の剣がテンポよく敵にブッ刺さるオデッセイ
といった「小学生男子絶対好き」という技が多かった。
また、相変わらずBGMも素晴らしいクオリティ!
特にバトルBGMがめちゃくちゃカッコよかった。
参考としてSwitchOnlineの動画を転載する。後半が失われし時代。
テキストのクオリティは据え置き・・・
と、ここまでは前回同様に評価点を語ってみた。
「失われし時代」は前作の魅力が更に磨かれた作品と言える。
しかし、残念ながら欠点である「冗長で説明不足なテキスト」はそのままだ。
周りくどい言い回し、意味のない選択肢、中身のない会話。
セリフ量は多いのに必要な情報が盛り込まれていない。
おかげでしばしば次の目的を見失った。
また、イベント発生時点では解決出来ず、ある程度ゲームを進めてエナジー(謎解きに使う魔法)を増やしてから戻って対処するパターンも散見された。
この流れをやるなら、「今は何もできない」と明示して欲しい。
20分ほど謎解きを考えて、その時点では解けないと気付いた時は脱力した。。。
黄金の太陽 失われし時代を終えて
テキスト周りは気になるものの、総じて楽しい体験だった。
「開かれし封印」同様にバトル演出が素晴らしいことに加え、ダンジョン攻略が大幅にボリュームアップしていて遊びごたえ抜群。
全体的なボリュームは「開かれし封印」の倍はあったんじゃないかな?
ただ微妙にスッキリ終わっていないところが気がかり。
次作のDS「漆黒の夜明け」をプレイすれば残された謎は解明するのだろうか?
何はともあれ、50タイトル目の「失われし時代」も無事クリア。
次回はGBA生活50タイトルを振り返って「GBAオススメ5選」をやってみようと思う。