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⛄ 白熊杯🐻‍❄️短歌一覧(149人❄382首)

「白熊杯」に投句された短歌(記事へのリンク付)を掲載しています。
最新の投首順です。
良かったら『勝手に賞』の選考にもご利用ください(*- -)(*_ _)ペコリ

💖 一首は、二行で掲載しています。

❄1/23 1/18付に、一句追加しています。(No.277)※それに伴い以降の番号を変更しました。


⛄ 『白熊杯短歌』マガジンのお知らせ


⛄ 全歌一覧


✨1/25(水)7人❄15首

382.親兄弟上司先生なげくより
   友をよろこべキミが選べる


381.
「投稿を取り消しました」パフェとかの
    写真がアップされる寒晴

380.電気毛布は暖かい僕たちが
    道を違えて進むとしても

379.人の死はいつもだいたい孤独です
    風呂場の目地に馴染むたんぱく


378.
紺碧の空に三日月冴えざえと
    冷たい空気の賜物でしょう

377.毎日の癒しの時間 湯につかり
    ゆったり音楽聴いて温まる

376.鍋の中 肉や野菜に紛れこみ
    くつくつ煮込む 家族の思い

375.冬の月サンプルひとつ選んでる
    濡れたひかりを夜空に置いて

374.ひらがなの手紙をもらう冬の路地
    ゆめを拾えば粉雪が舞う

373.主語のないだれかのことを思う夜
    初霜に斜線のような傷ひとつ

372.いにしえの初まり祝う細き糸
    わかちもつかな繊月の夜

371.春を待つ色とりどりの花の種
    吸い込む空気清らかであれ

370.また来るよプレイボーイのうさぎ年
    忘れられれば私は跳べる

369.熱燗をあたためる夜の静けさよ
    猫のあくびで伸びて深まる

368.福岡はいがいと寒いよ雪降るし
    香椎花園もきみもいまは無き

✨1/24(火)8人❄20首

367.あ、あれはオリオンだねと無垢に笑う
    きみに星座を教えたかった

366.初雪がそのまま積もる街だから
    行きのバスばかりが増えていく

365.お洒落ってときには命より大事
    白銀に咲く赤いスカート

364.風花に紅く色付くその頬を
    ボクの両手であたためたくて

363.白銀とノスタルジックのガス灯が
    ボクの心を旅へ連れ出す

362.オレンジの街灯照らすしまり雪
    銀華の舞いを見守るボクら

361.東雲しののめに崩るる深雪みゆきは声も無く
    思ひの色が染まり溶けゆく

360.ゆびさきにひとひらの雪ひもといて
    流れるものはきらめいていた

359.どれほどの雪の欠片を集めても
    空へ還せないことを知った

358.真夜中の湖へ素足をひたす
    雪の行方を訊ねるために

357.感染症で逝く友の隔離先
    から息継ぎの無い電話かな

356.賀状少なくなりました捲りつつ
    顔と名前が合はぬ友かな

355.AIが勧める友に受く虐め
    これより重い罪は無いだらう

354.叶うなら、死後一片の雪になって
    里山に降りたい

353.ヘイ!カモン、カモン、ベイビー 江利チエミ
    あの世から建さん呼びつけた

352.始発まで夢見ていたらバスに乗り
    君といっしょにあの街のうた

351.こちら神無月にあちら 死者の日に
    笑ふ悪霊ノーベンバー婆

350.耳当てと手袋帽子コート着た
    ベイマックスな君を見送る

349.凍結を恐れて進む低速な
    車を追い越す子どもは風の子

348.湯たんぽのぼんやりとした温もりが
    猫の面影と重なりし夜

✨1/23(月)9人❄16首

347.こんにちは うさぎ年だよ こんにちは
    野菜売り場でまた会いましょう

346.あなたがね走ってくれた1000キロは
    楽しさ淋しさ一緒に乗せて

345.太陽の光にそっと気がつく日
    そこから見えるのは喜びと

344.はるか過去 逃げ切ったはずの受験期を
    再度リアルに子を送る親

343.白い雪ふわりやわらか手のひらに
    キラリきらめきダイヤのようさ

342.1月と2月3月数えては
    春風思ひ心麗し

341.オリオンに手を差し出した君と僕
    瞬く冬の奇跡のひかり

340.春遠しヒートテックと靴下の
    二枚履きにてお待ちしてます

339.ぶるぶると肩を寄せ合い風の子が
    いつの間にやら押しくらまんじゅう

338.母縫いし薄き仕立ての丹前を
    ガウンのように大寒の夜

337.刹那よりも少し長き君の息
    我が背まろびて春を呼びこむ

336.大雪の大人雪かき傍らで
    雪遊びする子ども見守る

335.雨戸開け隣の壁に化け物が
    髪を揺らせば見慣れた寝ぐせ

334.春の陽に鉢底の影に目をこらす
    メダカの寿命が尽きた頃かと

333.夜明け前美味しそうだとひと掬い
    今日の地平のオレンジゼリー

332.ふわふわり白いコートの君が行く
    今、今ここでつかまえないと

✨1/22(日)8人❄20首

331.サッカーに夢中の父ぞ冬日和
    まだまだ行けるそこでシュートだ

330.冬凪の光きらきらさざめいて
    五年経っても帰らない君

329.冬の海ラストシーンは富津発
    「行きますかね」と立ち上がる君

328.思いつき熊の形にしてみたら
    かわいい子熊のパンケーキ

327.雪景の渓谷を行く只見線
    復旧のみちほろ酔いながら

326.冬の花冬の果物冬の鳥
    軽くおぼえる親近感かな

325.君の手の意外なほどのつめたさと
    それにそぐわぬなめらかさかな

324.十月にコートを着込む北国の
    人冥府の柘榴の数は諸説

323.雪虫のほの青きさまは北国の
    暮れのさみしさ宥むるごとく

322.雪虫の綿の正体究明し
    心は躍るマリリンの風

321.お雑煮の おもちは何個? 3つかな
    もうすぐできるよ (・・・やっぱだいすき)

320.冬の土手健気に咲けるたんぽぽよ
    私も弱音はくのはよさう

319.骨壺に入りきれない父の骨
    われを背負ひしたくましき骨

318.公園の枝に揺れいる手袋の
    指一本がツンと天指す

317.凍蝶いてちょうや夜の帳に潜む身を
    今こそ飛ばせ眠る間もなく

316.野うさぎの穴から臨む星々の
    行方を占めす君と遥々はるばる

315.埋められぬ君との距離をキープして
    つむぐ真実ただ息白し

314.花育て並べて眺めて悦に入る
    冬の窓辺はシクラメンかな

313.綿毛雪瞼に重く朝寝坊
    武蔵坊真似雪かき握る

312.立春を祝うお酒があると聞き
    財布の紐がゆるむ冬の日

✨1/21(土)6人❄16首

311.白くまくん メーカーどちらでしたっけ
    パナじゃなかった?いや東芝か?

310.シロクマに逢いにはるばる北極へ
    道半ばにて セイウチの餌

309.どうしてだパンダの方がモテている
    理不尽やぞと シロクマの声

308.まだ誰も起きない朝へ足跡を
    並べ今だけ吾だけの雪

307.無差別に愛を求めることやめて
    着膨れるまま閉じるファスナー

306.人生はおでんで言えば大根か
    昆布かまたはおでん全体

305.もう二度と甘い言葉は信じない
    大根煮込む時間の話

304.幽谷ゆうこくに涙流るる雪の川
    我をいだくや宇津田うつたの姫よ

303.虎落笛もがりぶえうみを抱くやしぶき氷
    口に含みし君の指先

302.「えんぶり」の文字のつなぐや斗南となみの地
    たまさかなるか多生たしょうえにし

301.風呂吹きや垣根のむこう薫りたつ
    星のでる頃 誰かの実家

300.ベンチにて冬将軍の忘れ物
    出陣前夜 陣羽織かな

299.サクサクと落葉踏みしめやってくる
    天気図の隅 将軍さまは

298.冬晴れの富士を拝して学堂の
    道場に入る少年剣士

✨1/20(金)5人❄14首

297.あつあつの想い届けに冬の夜
    キンキンだってへっちゃらだもん

296.はやく春来ないかなって言う君が
    待っているのはサンタクロース

295.ぴったりの文字見つからぬ50音
    あといの間こといの間

294.ラッピング 包む楽しさ嬉しさと
    渡す喜び繋がるえにし

293.チョコレート みんなと同じラッピング
    中身を変えて彼氏に渡す

292.あの朝もこんな小雪が舞っていた
    忘れてないよ覚えているよ

291.砲弾の夜空切り裂く閃光せんこう
    美しと言うそれも人間

290.逃げること選ばぬ人の数多あまたいて
    キーウの街に雪は降り積む

289.いってらっしゃい気をつけて
    手袋渡し君を見送り今日も待つ

288.夜も更けて帰った君とふたりきり
    湯船で過ごす語らいの時

287.冬木立通り抜け戸を開けてみる
    出迎えたのは満開の花


286.
はんぺんを黒と白とに言い分ける
    静岡人のこだわりおでん

285.大根と黒はんぺんにダシ粉掛け 
    ほんのり甘い静岡おでん

284.ぐつぐつと鍋の中にはおでん種
    懐かしい味 故郷の香り

✨1/19(木)1人❄1首

283.かじかんだ手を摩りつつ通り過ぐ
    ネオン看板ビキニラウンジ

✨1/18(水)5人❄9首

282.冬休み終わり見送るターミナル
    君の片手に接種証明

281.君のひげ毛の生えたその柔肌やわはだ
    牙ある口もすべて愛おし

280.長い時間付き合いを続け繋がって
    いると思ひし人は逝きけり

279.朝まだき庭の片隅氷張る
    小さな池に魚は棲むや

278.「でも」から始まる一日もあって良い
    それを自分に許して一月

277.雪の夜 風のくしゃみが心の海に
    後悔ばかりを降り積もらせる

276.愛犬の寝息が部屋に響く夜
    冬のオリオン舞い立ち歌う

275.手を出さず友に託して千早振ちはやぶ
    畳の上のチーム戦かな

274.息白し ベンチコートにくるまれて
    編みしニットよきみ想ふ

✨1/17(火)4人❄12首

273.小春日にあなたの親になれました
    世界に色がついて見えました

272.初霜や僕をここから救い出して
    そうっと目を瞑ってる間に

271.こんどこそうさぎがかりにりっこうほ
    つくえのしたであげたりさげたり

270.吾子の駆るムーヴで向かふ父祖の墓
    おおすみの野はいと長閑なり

269.門松は黄泉への旅の道しるべ
    目出度くもあり目出度くもなし

268.かさかさと枯葉の揺るる並木みち
    止みし足音不意のくちづけ

267.とめどなく 月の光が胸叩く
    藍空走る涙は流星


266.
もうこんな時間?手中にこぼ
    情報閉じて 眺るは冬の空

265.冠雪やひとつの本を読み終えて
    閑かに諭す里の山

264.愚痴言わず 笑顔で生きよ
    1.17 3.11が教えてくれた

263.食べてるか 風邪治ったか 寝れてるか
    子は年とれど母は変わらじ

262.泡だてたラテで味わう温もりは
    今日を乗り切る最初の褒美

✨1/16(月)3人❄9首

261.生きている冷たさだろう
    手袋を外した指で触れる右頬

260.スノードームみたいに降っている夜の
    静かの向こうで聞こえる寝息

259.吐く息が白く揺れては焼きたての
    パイを切り分けるような新雪

258.恋の〆 せめて夏かな 愛の果て
    美しくなる 冬の朝にして

257.人生は冬ではなくて春先で
    息吹を感じて終わりにしよう

256.言葉には、時の魔物が口を占む
    教えてほしい あなたの言葉

255.フワリとか、ゆっくり来るのが幸せで
    ドカドカとはね背けるひとみ

254.目が開かぬ、うすらぼやけた世界でも
    見つけるうれし胸あたたまる

253.ザクザクと君のスキップ足元に
    霜蹴散らして跳ねる背中が

✨1/15(日)3人❄9首

252.入試終えホットココアで乾杯と
    微笑む君に告げたい想い

251.雪道のキュッと踏込む足音に
    楽しくなりてキュッキュッキュッー

250.冬の旅どこへ行こうか問う君の
    耀かがやひとみときめく僕さ

249.冬夕日透明色のオレンジに
    寒き闇風照らし輝く

248.初御空はつみそら流れ輝く彩の雲
    蒼き空へと時のぼりたる

247.朝の陽に淡く輝く枯れすすき
    天の光を受け咲き乱れ

246.片思い 冬空冷えてかじかんだ
    恋を温め「好き」とつぶやく

245.君にしか かなえられぬと空見上げ
    春に消えゆく 恋の結晶

244.手を広げ 冬の光を抱きしめる
    恋してるから知った煌めき

✨1/14(土)4人❄10首

243.寒空の下洗濯物干して
    テーブルの上のコーヒー冷めゆく

242.悪趣味と言う子に返す言葉なし
    画面の向こうのナマハゲの姿

241.風に揺れる成人の日の振袖
    慣れぬ足取り大人への一歩

240.冬空に果樹の手入れをする農夫
    半年あとの桃梨を想う

239.凍るみち必死になって辿り着く
    試験場のライバルまばら

238.七時頃ダウンを着込んで外に出る
    羊の毛刈りに怯える毎日

237.ペンギンの小さな足跡懸命に
    まっさらだった平地をへこます

236.雪時雨レターパックの消印は
    あと一日で新年となる

235.病室の隅で春待つ千羽鶴
    使えなかった外泊届

234.同病の友の訃報の冬の朝
    自分だけはと祈る情けなさ

✨1/13(金)3人❄8首

233.小春日の午後の図書館猫の影
    『時計じかけのオレンジ』を読む

232.崩れ逝く白き乳房の輪郭は
    爪紅つまくれないに風花の散る

231.イタリアのたましい丸めた肉まんを
    頬張るこどもが未来をつくる

230.「10円安い」と遠征する日々は
    君がおみくじ引くための日々

229.ネオ・シティ見えないオリオンなぞり書く
    教えてくれた君は確かに、

228.クラッチも握れぬ寒さに鼻水は
    頬をつたいて リアにフッ飛ぶ

227.眷属の肌の冷たし 人肌の温もり求め
    夜を彷徨う

226.「生きてるよ」「生きてるってば」
    「生きてるぞ」春待つ君の逞しきかな

✨1/12(木)3人❄9首

225.そこをどけ ウチら同中 花盛り
    我が名の旗を ハタチの空へ

224.祈る君腕時計見てかみしめる
    着けば合格 君は合格

223.重ね着をすれば節約耐え忍ぶ
    どこにもいけず 手脚は近く

222.凧揚げを教えるはずの爺さんが
    熱中し過ぎ孫砂遊び

221.あの子にも桜を見せて上げたいな
    と雪だるまを指差す我が子

220.ごめんねと首を垂れるクリスマス
    ローズに積もる雪撫で下ろす

219.仏壇ぶつだんクリスマスケーキそなえたら
    女神めがみが隣の柱から見る

218.言葉より心がキラリ光るとき
    クリスマスの夜世界は変わる

217.外に出て寒さと共に思い出す
    あの日あの時あなたの景色

✨1/11(水)3人❄7首

216.やるせない寒さは続き雨が降る
    でも大丈夫 温かな手

215.風花の重みを受けて舞うひかり
    きみとぼくとの青い春散る

214.キラキラの夜の街から帰宅する
    ぼくの部屋にはきみというあかり

213.風花に生まれたきみをぼくという
    一輪挿しにさす春隣

212.晩酌にノンアルデビュー致しました
    体が大事よワイン味

211.絵を描いていつまで描けると自問自答
    きっと描けない描くのやめたら


210.
未来への投資と正月散財し
    未来が不安とビール飲み

✨1/10(火)2人❄6首

209.膝掛けと厚手の靴下首マフラー
    エアコン最強まだ寒い部屋

208.創作をできる幸福感じつつ
    食べるアイスはohマーベラス

207.辛いこと楽しいこともあるけれど
    元気があるからなんでもできる

206.寒いねと絡めた指はいつの日か
    もう届かない君のぬくもり

205.作詞業めっちゃ苦手なジャンルだわ
    でも冬の歌チャレンジするね

204.どうみても変化球しか浮かばない
    冬空の下思いを紡ぐ

✨1/9(月)1人❄3首

203.クリスマス喜び静けさ同居する
    しみじみ幸せそれぞれ幸せ

202.隔離期間玄関ベルが鳴り響く
    窓から覗けばサンタの行列

201.白熊に逢ひに行きたし月曜日
    帰省の切符ポチリと予約

✨1/8(日)3人❄8首

200.枝先につぼみ膨らみ春を待つ
    しづごころなく雪を憂ひて

199.かじかんだ涙腺ふたつ空っぽの
    浴槽に膝をかかえている


198.
きりもなく木の葉散る道肩ならべ
    聞きたいことは何も聞けずに

197.心中に雪は降り積み埋もれゆく
    痛み涙も跡形もなく

196.ひと足を踏むごとに春近く
    君なき冬をただ置きざりにして


195.
呟くとあなたからまた返信が
    ありそうで無くああ泣きそうだ

194.ラジオより流れし歌は『冬景色』
    母と歌いし懐かしき日々

193.アツアツの焼き芋抱いて帰る道
    今日も明日も頑張れ私

✨1/7(土)5人❄14首

192.花咲くを待ち望んでた昨年よ
    準備はいいか春はすぐそこ

191.寒いのはもうたくさんと閉じ籠る
    そう言えば昨日豆売ってたな

190.初風が透明度上げ吹き抜ける
    飛ばせ心を遠心力で

189.彷徨うてワーズワースの水仙花
    谷間に揺れて空に溶けゆく

188.初氷透ける木の葉のアスピック
    色鮮やかに心和ます

187.窓越しの枝葉もたわわしずり雪
    我が心にもしなだれ行きぬ

186.サンキャッチャー冬の太陽いっしんに
    浴びて舞う虹 床に壁にと

185.三が日毎朝通いやっと富士
    雲の切れ間に白き山頂

184.目を閉じてまぶたを意識して見れば
    蛍光灯も虹の景色か

183.映像の焚き火の音に包まれて
    友と語らう夢に微笑む

182.冬晴れに一富士二鷹三茄子
    えがいた紙を枕の下へ

181.太陽の風作り出すオーロラを
    見れたら多分死ぬと思う

180.海獣の住む白い国チャーチルの
    流るる時間包まれてみたい

179.いつもみる寂しい時の一人旅
    真白の世界行くストリートビュー

✨1/6(金)1人❄2首

178.いつか見た時の砂また巡りゆく
    いのちの終わり輪廻に委ね

177.母の手をそっと握って涙ぐむ
    まだ温かい消えゆく命

✨1/5(木)5人❄14首

176.ポケモンのジムで対戦テラスタル
    コツをつかんで勝敗決まる

175.のび太くん遅さがごかく気が合うな
    勉強が好き勉強がきらい


174.
忙しないテレビを消してうたた寝の
    君にひざ掛けあるだけ掛ける

173.人波は濁流のごと年の瀬に
    中州のベンチで固まる私

172.「寒くない?」その一言を言わせない
    君の防寒対策はプロ

171.冬休みイオンモールに子どもたち
    フードコートにあふれる笑顔

170.福袋開けて嬉しい玉手箱
    一喜一憂中身の値段

169.三が日あっという間に過ぎていき
    覚えているのは孤独のグルメ

168.年末の買い出しも済み穏やかな
    元旦の刻初荷ざわめき

167.ヒーターの暖微睡みて令和いま
    炬燵恋しき昭和愛しき

166.冬の朝明けの明星瞬きて
    冷えた身体からだと燃える生命こころ

165.未踏の夜の雪原に雪豹が立つ
    瞳が蒼く燃えている

164.陽を隠す 稜線に雪煙せつえんあり
    氷の獣が彼方へ吠えた

163.極北に空がまた巡る氷は
    蒼い太陽の夢を見る

✨1/4(水)6人❄17首

162.澄んでます!みたいな顔で冷たくて
    鋭いだけの空気がウザい

161.渡された真綿の意図はやわらかく
    首を絞めずにあたためている

160.冬はつとめて 白い吐息も今日の日を
    急ぐぼくらも似合ってて良い

159.星がない星がないこの街のそら
    雪あかりよりも星を見せてよ

158.まちなかのどんなイルミネーションよりも
    きらきらひかる「着いたよ」のLINE

157.はしゃぐ子に叩き起こされ寝不足も
    悪くはないなクリスマスの朝

156.深々と出来上がってく雪景色
    明日は歩きかため息一つ

155.正月にもらって嬉しいお年玉
    あげる立場の切なさを知る


154.
新年を迎えて思う今年こそ
    ハッと気づけば次の新年

153.笑いあうきみと二人で熱燗を
    しんと冷えたる月夜の底で

152.雪の道あしあとだけを残すきみ
    もう届かないぼくの声だけ

151.十六夜とポラリス出会う天空の
    下でささめく鶴と亀かな

150.寝坊して見上げた空は初春の
    ブーストかかる冬のアジュール

149.きっぱりと雲が途切れる場所があり
    あの下は違う風が吹くんだ

148.唇の重なる部分よけながら
    二人の吐息で溶けていく雪

147.あきらめる理由をそっと描いては
    雪で消されてまたやり直し

146.期限切れ霜の降りた約束は
    捨てられなくて凍らせたまま

✨1/3(火)6人❄15首

145.コンビニでホットコーヒー2缶買う
    カイロはいいの 寒くないから

144.年越しの不合理的な大騒ぎ
    ただの零時の ただの寂しさ

143.風 祈ることしかできぬ人間の
    日の出をじっとじっと待つ群れ

142.鬼も泣くおでん熱しと噛む氷
    さらに泣かすは知覚過敏よ

141.いのちやいのちや荒れ野も荒れた年月も
    冬の嵐も鍋にする

140.鈍重なミシンの音が年を継ぐ
    まっさらな生地が欲しい除夜だ

139.恋に濡れあま差したるそのときに 
    あらわれし葉との験者と日暮れかな

138.ふるさとに空き家の増えし冬夕焼け
    私道にひとり明日を見つめる

137.生き様は不器用にして寡黙なる
    祖父の背中はいつも大きく


136.
過疎村の雪に埋もれし野仏を
    明るく囲む水仙の花

135.朝起きて並ぶおせちを食べながら
    囲んだ家族笑顔が続く

134.クリスマスもうやめようと決めたのに
    誘惑される並んだケーキ

133.朝散歩見上げた空に肋骨雲
    何度も見てはゆるむ口元

132.新しい年新しい肉体が
    欲しいと思い叶わない朝

✨1/2(月)6人❄18首

131.朝散歩舗装離れて草むらへ
    童心になって散らす霜かな

130.風花を照らす朝日に目を細め
    少し座りて上を見上げて

129.子が二人喧嘩中かと耳すます
    柊さわる度胸試しか

128.雑踏に紛れしきみの背の遠く
    手を振り尋ぬいつ会えますか?

127.テールランプ点滅合図に手を振りて
    帰省の笑みと寂しさひとつ

126.宴あと溢れる皿の片付きて
    シャボン流れて月冴えし夜

125.冬ざるる心あやなし
    思ひゆく面影も見えぬあけぐれの空

124.待ち人を見つけて笑みが咲きこぼる
    真白き吐息のクリスマスローズ

123.小雪降る静寂しじまの夜に僕たちは
    あたため合ったね眠りにつくまで

122.シュンシュンとやかんの湯気に曇り窓
    ほどよい睡魔に穏やかな日々

121.指先のかゆみこらえて雪だるま
    マフラーまいて さぁ完成

120.大根にきな粉にしょうゆにゆで小豆
    揚げても美味い!! 餅まつり


119.
存続に命燃やせし君なれど
    この世の真は神々の夢

118.楽園と思いし我が家を抜け出して
    渡る世界は鬼すら共に

117.人類の歩みの止まるその日まで
    歌で命を私は繋ぐ


116.落ちてきた凍星くわえ犬たちの
    弾んだ息で夜は真っ白

115.影だけが見える少女の一輪車
    広場に誰もいない一月

114.終わりなく雪降る積もるこの街は
    もうこの世から消えてゆくかも

✨1/1(日)2人❄6首

113.どれくらい愛しているかと聞くあなた
    それはほんとに悪魔の証明

112.夜もすがら君の瞳の🔥ほむらにて
    焼かれてとけし暁月夜あかときづくよ

111.抑えてる閉じ込めたはず夕間暮れ
    マスク越しでいいからキスをして


110.雪降って喜べた日に戻ろうと
    白銀の朝外す手袋

109.「必要なもの」のリストにいたはずの
     あなたが消えた聖夜の散歩

108.君の手が思ったよりも冷たくて
    ずっと繋いでられてよかった

✨12/31(土)1人❄3首

107.冷たい手ぎゅっとつないで歩けたら
    僕の心は春の陽気に

106.見上げてもグレーの雲に包まれて
    見えない空は未来みたいだ

105.初日の出光を受けて西を見て
    昨日の夜に別れを告げる

✨12/30(金)5人❄11首

104.力なきああ力なき我に問う
    この胸の海荒れる波音

103.遠き国戦地を歩くおさなごの
    親にはぐれてなにを見てるの?

102.半分こ上弦の月見てますか?
    星降る夜にストーブあかき

101.鈴の鳴るきらめく街に雪花舞う
    ひとりで歩くもう決めたこと

100.息白し会いたくなると行ってみる
    君と歩いた海沿いの道

99.カタールの歓声天に両腕を
   突き上げ吠える轟くドーハ

98.一緒だよそばにいるよと母の声
   買い物帰りマフラー握る

97.枯れた木は拾い上げた葉の一枚を
   愛する者へと変え春を待つ

96.雪の日の夜空は澄んで美しく
   静かな団地のゴミ捨て場まで

95.「て!」と出す君の右手は冷たくて
   僕の手で少しぬくめてからゆけ

94.いまわたし裸の心震わせて
   愛しいきみに想い伝える

✨12/29(木)5人❄15首

93.新しき年に向かって行く日々に
   置いてけぼりになって泣いてる

92.冬木立向こうに光る星二つ
   わが父母と感じて泣いた

91.林檎食む在りし日の母頬の色
   思い出したら涙溢れた

90.あぁ誰か冷たい空気流れ込む
   すきま風吹くドア閉めてきて

89.息白し煙のつもりその昔
   お菓子のパイプでホームズになる


88.
黒豆の甘い香りが立ち込めて
   恒例となる年の瀬の幸


87.
はらはらと手に舞い降りてきた雪よ
   彼に伝えて愛していると

86.街角に独り佇み舞う雪よ
   君への愛は手が覚えてる

85.食べたいと君が望んだ豚まんを
   抱えて走れ雪の舞う中


84.
何処へ行く僕の心と裏腹に
   君の心は降る雪の中

83.襟を立て背中丸めて歩き出す
   冬の買い出し家族のために

82.渡り鳥木枯らしに乗り飛来する
   遥か彼方の氷の地から

81.白き世に万華の如く六花
   つる池にて筒を覗かむ

80.またはあらじの笑みとて忘るまじ
   風花抱く想ひ見ゆれば

79.とらへしは一期一会の雪の花
   いともたやすく消ゆると知れど

✨12/28(水)2人❄4首

78.聴こえれば帰ってきたんだしみじみと
   故郷の空に「火の用心」

77.遮断機を潜った先の幽天に
   生きるが轢断され寒凪ぐ

76.初日の出錆びたワタシと太陽は
   確かにそこに確かに在った

75.カラフルな薬とモノクロの生き方
   混ざる胸骨泣く寒苦鳥

✨12/27(火)7人❄17首

74.オシ踊る姿みつけてああキャンディ
   一緒に跳ねたクリスマスイブ

73.やりきった髪をかきあげ空を観る
   キラキラきれい白雪の夜

72.AIと手を組み遊ぶクリスマス
   記録を超えよ自分を超えよ


71.
子供らのジャンプスーツが可愛くて
   このために北に住んだかと思う

70.冷え込みにやがて体も追いついて
   積もる雪さえもはや香ばし

69.雪上を車が滑走した果てに
   追突させて肝冷えまくる

68.荒れた庭ごめんと俯くその先に
   何の何のとクリスマスローズ

67.金色の三日月を目に焼き付けて
   死の床にある父に届けよう

66.光墜つひとり娘を愛し抜き
   揺るぎなき父の最期のお手本

65.薄氷コート掴んで歩をそろえ
   ピタリ寄添う人混み好きかな

64.舞いおちて頬に寄り添う六つの花
   溶けゆく雫涙かくして

63.むつのはな君したためしラヴレター
   ねぇ逢いたいと声がきこえる

62.行く夜道遠き我が家の子らの声
   微かに聞こえ今走り出す

61.心停止しそうなくらい痛むのに
   静電気には逆ができない

60.君は雪積もれば道はぐちゃぐちゃで
   僕は凍った地面を歩く

59.うたたねをする子の髪を撫でながら
   炬燵の電気を消す母の手

58.元気になあれ元気になあれ
   元気に、元気に、元気になあれ

✨12/26(月)5人❄13首

57.ハグからのずっとこうしたかったんだ
   私もだよと時よ止まれと

56.何故かしら不意にもたれて膝枕
   髪を撫でられ跳ねる心臓

55.ぬいぐるみ抱きしめるのに丁度よい
   カタチ大きさ手触りの良さ

54.雪 君の髪に、睫に、頬に、肩に、
   清らかに受肉する君なりき

53.去年こぞ逢ひしきみとふたたび今日けふ聖夜イブ
   ふたりは雪の囚人とならむ

52.来ぬ人よ来る人にな~れ ビビディ・バビディ・ブー
   メリー・クリスマス


51.
猫が来てコタツに入れてとキラキラの
   瞳に勝てるものは無かりし

50.片方の手袋外して手をつなぐ
   次の季節へタイムトラベル

49.白雪の妖精が舞う街並みに
   優しくなれと魔法がかかる

48.ぐるぐるに巻いたマフラー赤い鼻
   手を暖める仕草にきゅんする

47.日々こなし慣れて消えゆくときめきに
   イルミネーション魔法をかけて

46.私には縁がなかったピアス穴
   贈られたからにゃ腹括る冬

45.コンビニで肉まん一つ110円
   悲運!全額キャッシュバック

✨12/25(日)15人❄44首

44.走り継ぐ「たすき」を手にし早乙女は
   無敵となりてラストスパート

43.温もりを奪われし国ありて泣く
   罪なき子らよ聖夜の子らよ

42.どうにでもならないこととなることと
   私が雪で君が星とか

41.雪越しに耳を澄ませば聞こえるか
   泣いてばかりの君の心音

40.冬籠りしている君とお茶したい
   これが好きだと言ってたカップで

39.どこで見る? 次の桜の話など
   する人と食む年越しの蕎麦

38.両の手を包むぬくもり
   君思うお守りとして届く手袋

37.この距離に試されているかもしれぬ
   2人同時に仰ぐオリオン

36.寒空さむぞらに星が瞬き気がそれて
   おばけの怖さ忘れてしまう

35.雪はない見えるぐらいの寒さだと
   通学途中考えている

34.眠れぬ夜外出てみると白い息
   弱光じゃっこうかん熱い涙も

33.「160℃で90分したら完成よ!
   やっぱ焼き芋だよねーみーんな大好き!」

32.「ひとりきりのX'mas Eveも素敵よね」
   DJの声にグラス傾け

31.「ちょっち来てー!ほら綺麗でしょあの星が
   すばるよあなたもそう思わない?」

30.ビル風に負けぬ覚悟でドアの外
   不覚ならんや心折れそう

29.気合い入れ起き上がらんと布団はぐ
   寒さに負けてあと少しだけ

28.北風に負けるもんかとマフラーに
   顔隠す人襟立てる人

27.吐く息が白くて黙る一人ぼち
   楽しいことは雪に隠され

26.トナカイの足跡残る空見上げ
   来ないサンタに愚痴を吐いてた

25.月の影追いかけている雪だるま
   とけてゆくのはなんのなごりか


24.
花咲いて実の実る日を夢にみて
   わたしは根となり土となろう

23.地中海望むあの丘美しい
   水仙の咲く君の故郷

22.良い年になんの恐れもない年に
   なりますように祈りましょう・・・
   A very Merry Christmas And a Happy New Year

21.雪かきは生きるためにするもので
   温泉街の冬はつとめて

20.浴衣では薄すぎるマイナス6℃
   お土産屋か居酒屋か分からない店に入る

19.「一昨日まで積もってなかったんですよ」
   信じられない 1mの山


18.吹き荒ぶ嵐に暮れる野辺の里
   炉火いろりつけて春の陽を待つ

17.烏啼きむぎ蒔く手にも力込め
   のどけし畑に梅返り咲く

16.畑への霜の小径ちは足しびれ
    のなき里は小鳥も眠る

15.一晩で庭に雪原出来ていた
   サンタの前に警報来たよ

14.クリスマスチキンやケーキそれよりも
   妻と過ごせばこの上無し

13.御年賀の手紙に込めたありがとう
   今年こそはと一等願う

12.バカヤロー あの頃はって笑いあい
   たかったよ ねぇ……怒ってないよ


11.
さよならの意味を初めて知った夜
   時空不可逆ホント云々うんぬん……

10.思い出にごめんと言った冬の星
   ダイヤモンドをかみくだく夜

9.プレゼント開けて心も開いたよ
  笑顔を教えてくれたサンタさん

8.煙突を見つけたけれど銭湯で
  ひとっ風呂浴びたサンタであった

7.心にもお家があって煙突を
  見つけたサンタそこから入る

6.帰るなり寒いを連呼暖をとる
  ほころぶ笑顔無事を喜ぶ

5.街中はイルミネーション彩られ
  眺める人をはずませ嬉々と

4.見る見ると魔法の粉で雪化粧
  見るものすべてメルヘンチック

3.その笑顔出来ればやめてくれないか?
  僕は今でも真冬の荒野

2.傍らに灯すキャンドル揺らめいて
  僕はいつでも君なしのイヴ

1.待っていたあなたはずっと来なかった
  積もりし雪は根雪になりぬ


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