LenovoとVolvo:中国の海外買収成功事例要因
クイックな思考メモですが、これら買収の成功要因は下記と思われ、今後の取引でもモデルケースと見なされる可能性がある。
・価格が(ブランド力に比べれば)もとより安く(VolvoがUSD1.8Bn、Think PadがUSD1.2Bn)、中国国内の政策融資をバックに、買収後もR&Dなどで投資余力があった
・中国で実践した成果報酬と実力人事を持ち込みつつ、中国側は直接の管理者としてでなく「風通しのいいガバナンスを作る」スポンサーとして関わり、人員モチベーションの維持・向上につながった
・買収先人員を最大限活用する一方、現地社外人材も積極的にリクルートし、改革の先兵とした
・Lenovo、吉利共にオーナー系であるため、買収後の不振局面でも中国本部のコミットメントを緩めず、むしろ組織改革をトップの強い意志で更に進めた
・ある程度統合プロセスが安定したあとで、中国市場への商品投入と中国側の開発・生産への関与を本格化させ、ブランド毀損を最小限に抑えながら規模メリットを発揮した
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO24479630R11C17A2X12000/