子どものしたことのどこを見るか
1週間ほど母が不在していて、夕ご飯当番を子どもたちに1度ずつ頼みました。材料を新しく買うわけでもなく、あるもので。と雑に頼みました。
なにも立派なものを作ってほしかったわけでもないのですが、野菜を切ったりして炒めるくらいはできるだろうと思っていました。
二人とも引き受けるのはいやがるでもなく、自分の習い事や次の日の予定と相談して、「じゃあ私は月曜日」「俺は火曜日」というようにすんなり決まっていきました。レトルトカレーもあるし、クックドゥもあるし、とにかく何でもいいやと思いました。
月曜日の夜。仕事の合間に、夕方ひとりラーメンをすする娘を見かけた。そして9時半過ぎに食卓に行くと、なんにもテーブルになくてキッチンにもないので作らなかったのかな?と思った。きっとあのラーメンで満足して、そのあと寝てしまったとかして、みんなのご飯を作るというところまではいかなかったんだろう。残念だけど仕方がないな。と思い、コンロの上に載っていた圧力鍋をあけると、ご飯が炊かれていた。
そこで私は勝手に「兄のほうがコメを炊いて自分でレトルトカレーでも食べたんだろう」と思ったのだ。
そうしていると2階から娘が下りてきたので、ごはんを作らなかったみたいだから、大人の食べるものがなくて残念だというと、「ごめーん!レトルトカレーでいいと思った」と言ったのだ。
え、じゃあごはんはあなたが炊いたの?というと、「うん、初めて炊いたからうまくいかなくてべたべたになっちゃったと思う」というのだけれど、そうではなくて上手にたけていて、だからこそ、兄のほうが炊いたんだと思い込んでしまった。
そこで、「いやいや、そうだったんだ。ごめんよ。ご飯炊いたのはお兄ちゃんだと思ったの。あなたが炊いたと思わなかったの、上手にたけているよ」と伝えると、「でも初めてだからよくわからくてうまく炊けてないー!」と娘は不安だった気持ちを話してきたのだった。
私は、娘はいつも何か頼むと「いいよ」と引き受けるけど結局やらないでいてほかの人がやってくれるみたいな調子のいいところがあって、今回もそういうことだったんじゃないかと勝手にストーリーを作り上げていたのだから。
ご飯を炊くだけでも精一杯だったということで、まあよしとするか、なんて偉そうなことを思ってその場は終わりになったのですが
夫にメッセンジャーで「ご飯係をやり切らず、残念に思っていた、まだ早かったかねあの子には。」と送った後に、「ご飯を炊いていてくれたのがあの子だったと分かったよ」と送ったらその返事が
「お~あの子もご飯が炊けるんだ。やるな。カレー了解」と返ってきて、私ははっと気づかされました。
我が家のご飯は、電気釜ではなく圧力鍋で炊きます。水の分量、圧力がかかってからの放置時間、弱火にしてからの待機時間、蒸らす時間など実は圧力鍋でのご飯炊きは時間こそ短いのですが難しいのです。大人は慣れてしまって適当ですが、小学生がそれを大人のインストラクションなしに一人で判断してやるのは、難しいというよりできるだろうかという不安な気持ちが多いだろうと思います。もう6年生なので火を使うことにはそこそこ慣れているけれど、いつもは大人がそばにいるので、(わたしが別室にいるとはいえ)一人で圧力釜のご飯炊きはなかなかのハードルだったんだろうなあと思います。
そのことを夫は「やるな」と受け止め、私は「ご飯は炊いたからまあよし」と受け止めた。
どちらが子どもにとってうれしいか。言うまでもありません。
私は、ちょっと厳しすぎるのです。ほんとうに改めたいと思います。
できたことを見ていこう、そうやって自分に言い聞かせているつもりですが、人となりというのはこういうところで出てしまいます。
もう反省しきりです。
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昨日のご飯担当は兄のほうだったので、彼はもうたいていなんでもできるのでなーんにも心配していなかったのですが、娘がまたラーメン食べたいとリクエストを出していたよう。
さすがに具はあったほうがいいだろうということで、キャベツとひき肉を炒め、冷蔵庫にあったあまりものでチルド餃子としめさばを器に盛っていました。私は自分でラーメンをゆでてそそくさと仕事部屋でオンラインレッスン。
私が仕事を終えて、風呂も終えて出てくると台所はきれいに洗い物もされていて作業台まで片付けられていました。感動。
スマホいじりながら「あと、おれはトイレ掃除と風呂掃除ができないからなぁ、それだけできたらもう生きていけると思う」と言っていて笑えました。「でも一人暮らしはしたくない」そうです。
なんだかラクだったこの1週間。今日は私が夕食当番です。(平日はいつも母が夕食をやってくれているので、私は週末担当です。でも水曜日はできるときが多い)
なに作ろうかな。さすがに冷蔵庫も空になっているので、買い物に行ってきまーす。
Have a nive day!
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