自分の進路・子どもの進路
息子が進路を決める1年になります。
今の子どもたちって、早くから進路を決めるように言われるのが一般的だと思います。
現に、我が家も中3の時に「高2のうちに志望校を決めるのがよいでしょう」と学校から言われたのも覚えています。
夫とその話を最近よくするのだけれど、彼は「工学部だけはやめたほうがいい」と息子に言います。
それ、なぜなんだろう?と思っていたのだけれど、先日の話の中で彼の知らなかった一面を知った気がしました。
数学が苦手な息子はいま数学をがんばっていて、一応理系志望にしているのですが、どうしようかなという話をしていたときに、先の言葉を夫が言ったのです。
私はそれに対して「あなたは工学部で失敗したと思っているかもしれないけれど、息子は同じ人ではないでしょう」(きれいに書いてるww)といいました。その後彼が歩んだ道を考えると、社会学部とか、文化人類学部とかに進みたかったのだろうなあと思いました。
彼は学部で留年を何度もして卒業制作までして大学院も合格していましたが、卒業せずに大学を中退しました。中退することになったのは市民活動というか市民運動にかかわるようになって、そちらに没頭していたからでしょう。そのまま同じ道をずっと歩んでいます。でも彼は、大学でそのことを専門に学ぶ機会はなかったので、もしかしたら心のどこかで好きな道を見つけたときにはそれはかなわなかったなと思っているかもしれないな、と思いました。
人生ってかなわないことが多いと思うけれど、それをどうやって昇華させるかということがテーマになるような気がしていて、それが職業というわけでもないと思います。
人によって、職業だったり、住む場所だったり、生き方だったりするのだと思いますけれど、何か手に入れてもそれでおしまいではなくて、その中で同人とかかわっていくのか、何を感じてどう行動するのかというのかをとい続けて結果を残していく歩みができる人が、満足した人生を歩んでいるといえるのかなと思いました。
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