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戦国時代の自動操縦 #毎週ショートショートnote

信長が本能寺で自害した!
そんな知らせが秀吉の耳に入った。
どうやら光秀が謀反を起こしたらしい。

秀吉は信長の敵を討つと決意。
毛利氏と交渉し、早々に戦いを切り上げた。

「まさか、これを使う機会が来るとは……。」
秀吉は馬の背中にあるボタンを見つめた。
信長に自分のみが託された自動操縦ボタンだった。
自分が乗っている馬だけでなく、他の馬も同調して、主人の希望する目的地まですっ飛ばしてくれるらしい。
しかし1度しか使えないから考えて使うのだ、使う機会はあるまいと笑う信長の顔が思い浮かんだ。変わり者の信長らしい装置だ。

悔しさと悲しみで少し手が震えたが、秀吉はしっかりとボタンを押した。
「よ〜し、急ぐぞ!山崎へひとっ飛びだ〜!」
中国大返しはこうやって実現したとか。

おしまい

名探偵コナンで、犯人が殺害前に被害者へ中国大返しについて語っていました。お前に天下は取らせない。と。
(歴史がおそろしく苦手で、この有名な話も大学生の時に知りました。)
もし中国大返しが自動操縦だったら?とこんな物語にしてみました。

最初中国大返しについて知った時、
「秀吉すげぇ!!それで光秀の三日天下ってわけだ!」とただただ感心していました。
しかし、こうも思うのです。
「もし、信長を毛嫌いしていた光秀を利用して謀反を起こさせたとしたら?」
「謀反を起こすことを以前から知っていて、秀吉は遠い所にいると油断した光秀を陥れたとしたら?」
いわゆる“秀吉黒幕説”ですね。
調べると同じことを考えている人がいました〜。

いろいろリンク貼っておきます。


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