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ハーフムーン(詩集)

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あとがきにかえて(無料記事) https://note.com/minezatoeri/n/nf0d3287e210d 生きていて 自分が一番いびつにみえるとき その不格好さを…
WEB詩人時代に文芸社に拾われて世に出た詩集「ハーフムーン」です。マガジン 詩集「ハーフムーン」は…
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#女性の生き方

たったひとつのうた

あなたのあいが いまはわたしのくちびるを こおらせる わたしのあいが いまはあなたのひとみを くもらせる

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ちょっとだけときめき

違うところを見てるふりしたり 偶然を装ってそばにいたり ともかく電話番号だけは必死で聞いた

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くもりのないめで わたしをみて わたしだっていきてるのだもの わたしはわたしで あるいてるんだもの それじたいが わがままなのですか? ではあなたは だれもきずつけず だれのきもちをすべてくんで いきてゆけるのですか?

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九月の雨

九月の雨は なぜかしら特別にみえる 過ぎゆく夏を洗い流してでもいくように どうしてわたしは抱きしめてあげなかったんだろう

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砂漠のラクダ

ゆううっさゆっさと ふたつのこぶを揺らしながら 砂漠を歩くフタコブラクダ きしきしと 足元で砂がきしみます

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自分を笑おう

小劇場を見に行って わざとこぼれスポットがあたる席を占拠して ずっと微笑みをつくっていられる 女優の自分をわらおう ベストセラーの児童図書を 論破するつもりで買っといて あっさりと陥落しながら 作者に嫉妬する 詩人の自分をわらおう

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ハーフムーン

ハーフムーン (三行詩)

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