モダン特集~モダン神直前スペシャル~
こんにちは、みねすとです。
今回はモダン神挑戦者決定戦直前ですので、環境のデッキの振り返り、オススメのサイドカード解説、調整したオススメデッキ4選をご紹介します。モダンの攻略本のような内容になっています。
今回は途中から有料になります。皆さんの学びに繋がる内容を書いていきたいと思います。
直近のモダンメタゲーム
上記の画像は執筆時点直近二週間のMTGGoldfishおよび晴れる屋での集計結果です。
GoldfishはMOとMtgMelee、晴れる屋はMOと各店舗なのでブレがあります。なので共通している10デッキを今回見ていくことにしていきます。
Hammer Time/ハンマータイム
UR Murktide Regent/カウンターモンキー
Indomitable Creativity/不屈の独創力
4c Omnath/レンアンドオムナス
Crashing Footfalls/カスケードクラッシュ
Rakdos Midrange/黒赤想起
Burn/バーン
Amulet Titan/アミュレットタイタン
Yawgmoth/ヨーグモス医院
Living End/リビングエンド
そして10デッキをアーキタイプごとに分けてみます。
アグロ
Hammer Time/ハンマータイム
Burn/バーン
ミッドレンジ
UR Murktide Regent/カウンターモンキー
Crashing Footfalls/カスケードクラッシュ
Rakdos Midrange/黒赤想起
コントロール
4c Omnath/レンアンドオムナス
コンボ
Indomitable Creativity/不屈の独創力
Living End/リビングエンド
Amulet Titan/アミュレットタイタン
Yawgmoth/ヨーグモス医院
と大別できます。
そのうち、アグロとコンボに分類されるデッキの最速killターンは
Hammer Time/ハンマータイム 2t
Burn/バーン 3t
Indomitable Creativity/不屈の独創力 5t
Living End/リビングエンド 4t
Amulet Titan/アミュレットタイタン 2t
Yawgmoth/ヨーグモス医院 3t
となっており、平均killターンはここから1~3ターン追加した程度がおそらく妥当でしょう。このように環境は大変高速化しています。
しかしそれに対抗する勢力も負けてはいません。《対抗呪文》《呪文貫き》《狼狽の嵐》などのカウンターを有するカウンターモンキー。1t目に2枚ハンデスが可能な黒赤想起。3tに合計8点分の打点を形成し、除去も多いカスケードクラッシュなど妨害側のスペックも年々強化されています。
また、今回の団結のドミナリアで追加された《力戦の束縛》も2t目に打つことができる万能除去として様々な4色以上のデッキに採用されています。
アグロコンボvsミッドレンジコントロールの環境を如何に立ち回るか。
それが一番大事です。
次は各デッキ事にサンプルリストを交えながら解説していきます。
Indomitable Creativity/不屈の独創力
上記がオーソドックスなリストです。
《ドワーフの鉱山》から生成されたトークンを種に《残虐の執政官》の早期着地を狙うデッキです。このデッキの強みはコンボパーツの少なさです。
土地4枚と《不屈の独創力》で完結するこのデッキは空いたスロットを妨害に割くことが可能であり、《レンと六番》《鏡割りの寓話》《時を解す者、テフェリー》などのパワーカードを採用し、自分より重いデッキ相手にも骨太に立ち回ることができます。しかし、《不屈の独創力》x=1では除去で失敗するリスクを抱えており、また《残虐の執政官》が1体だけで決めきれるほどこのゲームは甘くはありません。実際にはx=2、打ち消しを構える場合は計6マナであり、《レンと六番》の助けがなければ最速はほぼ不可能です。そして《不屈の独創力》の代替カードが無いのもマイナスポイントです。《異形化》も1体しか出せない為決定力にかけます。
しかし対応力があるコンボというのは対策が難しいのも事実としてあります。ポテンシャルが高く、人気のデッキの為対策も必須でしょう。
まとめ
・受けれるコンボ
・《レンと六番》《不屈の独創力》が引けない時が辛い
対策方法
・3tまでは基本的に受け行動しかしてきません。タップインかショックインで土地回りからの不安もおおいので、そこをテンポよく攻め込みましょう。《残虐の執政官》1体だけなら別に負けはしません。
・4tからはあまり無茶をせず、構えることができるなら構えながら動き、《不屈の独創力》を弾き、返す刀で攻勢に出ましょう。
対策サイド
・《仕組まれた爆薬》《封じ込める僧侶》《狼狽の嵐》など
・《不屈の独創力》は《墓掘りの檻》を貫通してきます。
Hammer Time/ハンマータイム
ハンマータイムは白単と青白の2タイプが存在します。
《シガルダの助け》から《巨像の鎚》を踏み倒し、早急にライフを削りに行きます。スピードは環境最速レベルであり、相手の除去が間に合わずに勝つことも多発します。しかし、《孤独》や《激情》などのピッチ除去や《致命的な一押し》《力戦の束縛》などの軽い除去が苦手であり、最速killが失敗した場合にはグダグダと負けていきます。プレイングでケアできるではありますので詳しくはこちらの記事をご参考ください。
まとめ
・環境最速
・軽い除去に弱く、対策されがち
対策方法
・最初の数ターンは除去やブロッカーを立てるように動き、即死をケアしましょう。スピード勝負を挑むのはあまりに無謀です。
・初動を押さえたらガス欠になるタイミングが発生するので、そこを起点にまくり返しましょう。《激情》や《孤独》とフィニッシャーを同ターンで行うと綺麗に入れ替えることができます。
対策サイド
・《仕組まれた爆薬》《激しい𠮟責》《石のような静寂》など
UR Murktide Regent/カウンターモンキー
《敏捷なこそ泥、ラガバン》《ドラゴンの怒りの媒介者》などの軽量クロックを《対抗呪文》《呪文貫き》でバックアップし《濁浪の執政》で速やかに〆るクロックパーミッションに分類されるミッドレンジデッキです。単体のカードスペックが高く、《ドラゴンの怒りの媒介者》のおかげでデッキを掘り起こすスピードは環境トップであり、マッチアップ毎に必要なカードを引き対応していきます。しかし、搦め手は存在せず、素直に殴り切るしかありません。リソースを稼ぐカードである《表現の反復》はコンボ相手には覚悟して打たなければいけず、構え続けることを要求されます。攻めと受け、両方の判断を付けれることができないとデッキの出力が下がってしまうことは留意が必要です。
まとめ
・代表的なクロックパーミッション
・受けと攻めの切り替えを失敗すると負ける。
対策方法
・早いデッキは《敏捷なこそ泥、ラガバン》や《ドラゴンの怒りの媒介者》におびえず、自分の動きを優先しましょう。対応に回ると《対抗呪文》と《表現の反復》に圧殺されます。
・遅いデッキは逆に全部除去してから自分の動きをしましょう。《対抗呪文》を構えること強要させ、自分のレンジに引き込みましょう。
対策サイド
・《未認可霊柩車》《ヴェクの聖別者》《忍耐》など
Crashing Footfalls/カスケードクラッシュ
団結のドミナリアの影響が色濃く出たデッキです。《力戦の束縛》を採用するために5色化し、その延長でレンアンドオムナスのエッセンスを取り入れたヨーリオン型、既存のリストを5色化した60枚型。いまだ格付けは済んでおらず、迷いが見られます。対応力と引き換えにカラートラブルのリスクがあります。しかし《激情》《否定の力》の防御力、《衝撃の足音》の攻撃力は健在です。最終的にどちらのタイプを使うかは個人の好みになりますが、再現性の高さや単純にカードの濃度の話で私は60枚派です。
まとめ
・対応力が上がり隙が無くなった
・多色化したり80枚化のリスクが気になる。
対策方法
・《力戦の束縛》以外は除去が下手です。タフネス3すら焼けません。《死せる生》と違い即死もしません。探すカードもないので手札がスカスカなことも多いです。怯えずに突っ込みましょう。ピッチで対応された場合も手札は減っていっています。
・受ける場合は《衝撃の足音》をあえて通し、返しにビックアクションを取りスケールを上回る方法も有用です。
対策サイド
・《仕組まれた爆薬》《虚空の杯》《狼狽の嵐》など
4c or 5c Omnath/レンアンドオムナス
皆さんお馴染み札束デッキです。《力戦の束縛》の為に黒をタッチしたり、リソース枠を《発現する浅瀬》にするか《表現の反復》にするかの違いはありますが、どちらにも言えることはピッチで守り、PWでアドを稼ぎ、《創造の座、オムナス》を絡め暴力的なマナから圧殺する動きです。一見最強デッキですが、このデッキは80枚デッキ特有のブレを有しています。
kanister御大の有名な記事を引用させていただきますが、マナフラ、スクリュー、《レンと六番》への依存度の高さ、対コンボ耐性が低いなどデメリットは数多に存在します。使用の際は一考してから使用することをお勧めします。
まとめ
・最強の重戦車
・80枚特有のデメリットを抱える
対策方法
・《レンと六番》に頼っているデッキですのでここを止めるか除去されると大変厳しいです。序盤のテンポを無理やりピッチでごまかしているだけなので、《創造の座、オムナス》が着地するターンまでは一貫して攻めましょう
・ロングゲームは基本的に仕掛けない方がいいです。環境最遅デッキであるため、スケール合戦では押しつぶされてしまいます。攻める方に回りましょう。
対策サイド
・《精神を刻む者、ジェイス》などの重く強いカード、《神秘の論争》など
Rakdos Midrange/黒赤想起
1tに《悲嘆》のハンデスを蘇生スペル込みで2回使用。3:2交換をし盤面に4/3(もしくは3/2)を着地させる動きはアンフェアに片足を突っ込んだ動きです。このデッキはその点が協調されがちですが、《血染めの月》ミッドレンジとしての動きも強力であり、ハンデスミッドレンジの系譜では最も最新であり最強です。しかし、ハンデスミッドレンジがトップに負けてしまうのは宿命でもあります。チグハグなハンドを配られてしまう、リソースが稼げない、自分より重いデッキに押しつぶされる等のブレを許容できないとこのデッキとは付き合えません。爽快感と堅実さ。二面あるこのデッキは噛み合った動きができれば間違いなく優勝できるポテンシャルがあります。
まとめ
・最強のハンデスミッドレンジ
・ブレとハンデスの裏目を許容できるか
対策方法
・1tに《悲嘆》や《激情》が着地してしまった場合は受けに回らざる負えません。しかし、ミッドレンジ的ムーブをしてきた場合はそこまで早くも受けが固くもありません。最初の1t2tは相手がどう来るかの様子を見てからでも遅くありません。
・あまりゆっくりしていると《悲嘆》や《激情》を普通にキャストしてきて不利なトレードをされてしまいます。《血染めの月》をケアしながらある程度のプレッシャーをかけることも必要です。
対策サイド
・《墓掘りの檻》《ヴェクの聖別者》《夏の帳》など
Burn/バーン
モダンホライゾンに汚染されつくしたモダン。しかしバーンだけは昔から形が変わらず今も一定の勝率を誇ります。相手がコンボだろうと何だろうと先に20点削ればいいだけなのです。昨今のモダンは多色化によるテンポの損失が著しいです。その隙にクロックを通し、残ったライフを手投げの火力で削り切る。それだけです。なので自分より早く動くデッキの対応する側に回ってしまうと基本負けます。ピッチ除去等のテンポ無視のカードにも弱いです。長いラウンドを走り切るには覚悟と努力が必要なデッキと言えます。
まとめ
・昔から何も変わらない完成されたデッキ
・最近のカードや早いデッキに押しつぶされないようにしないと負けてしまう
対策方法
・killターンはクロックを放置した場合は3t、火力のみだと4~5tほどですので、自分の初手と相談し走り切れそうなら突っ込んでしまうのも手です。対応にカードを割く=相手のkillターンの遅れにつながります。
・クロックだけは絶対除去し、早急に盤面を展開しましょう。《僧院の速槍》《ゴブリンの先達》に3点以上削られていたら相手のカード枚数要求がかなり楽になってしまいます。
対策サイド
・《ヴェクの聖別者》《花咲く沈静》、打ち消し呪文など
Amulet Titan/アミュレットタイタン
《精力の護符》とバウンスランドを駆使し、爆発的なマナ加速から《原始のタイタン》《耕作する巨躯》の早期着地を目指すデッキ。基本的に《精力の護符》と大型クリーチャーが揃うと死にます。スピードが速いデッキである反面、《血染めの月》や《耐え抜くもの、母聖樹》などの弱点となるカードも一定存在しています。《精力の護符》は《ウルザの物語》と合わせて8枚採用されてはいますが引けていない時や除去された場合もkillターンが遅れてしまいます。しかし爆発力は随一ですので対策は必須です。
まとめ
・爆発力はtopクラス
・対策カードによって苦戦が予想される。
対策方法
・メインはかなり厳しいですが、妨害はしてこないので相手の手札が遅いことを祈り走りましょう。
・《精力の護符》を除去できるデッキは積極的に除去しましょう。打ち消しを構えたとしても《魂の洞窟》で裏目を踏みますし、除去は出た時に仕事の7割が終わっているクリーチャーしかいない為あとからでも耐えます。
対策サイド
・《血染めの月》、各種アーティファクト破壊など
Living End/リビングエンド
続唱デッキ最強候補のデッキです。デッキに入っている大量のサイクリングが続唱と妨害をかき集め、そのままフィニッシャーを兼ねており、デッキの一貫性が美しいデッキです。実質的なkillターンは3tと早く、対応策が無いデッキはそのまま沈んでしまいます。しかし、墓地対策、続唱対策、打ち消しなどの対策も多く、サイド後は苦戦を強いられます。相手の対策を見切り、対策に対する対策を打てるかが腕の見せ所です。
まとめ
・続唱系最強
・対策が多くサイド後は苦戦
対策方法
・《死せる生》を被弾した後に勝てるor被弾前に倒す動きを心がけて動きましょう。《悲嘆》が絡みプランが瓦解する場合もあるので非クリーチャーは盤面になるべく置くことを心掛けましょう。
・受ける場合は《死せる生》を絶対に消しましょう。通ってしまっていては話になりません。こちらの展開は後からでも間に合います。
対策サイド
・《忍耐》《安らかなる眠り》《虚空の杯》《狼狽の嵐》《アゾリウスの造反者、ラヴィニア》など
Yawgmoth/ヨーグモス医院
カウンターカンパニーからの系譜を引き継いだ、緑クリーチャーコンボデッキの極致です。《スランの医師、ヨーグモス》《召喚の調べ》《異界の進化》が計10~12枚採用されており、デッキの1/6はヨーグモスです。不死持ちクリーチャーと大量のマナクリが採用されており、盤面の止めあいも有利に立ち回れ、ミッドレンジ的な動きもできます。しかし、《スランの医師、ヨーグモス》への依存度が高く、対応で除去されてしまうと止まってしまう、ライフを必要とするコンボの為、最速でライフを狙われるとコンボが未遂に終わるなど弱点も目立ちます。
まとめ
・ヨーグモスが強い
・除去コンや高クロックが苦手
対策方法
・ライフを詰めておくと《スランの医師、ヨーグモス》が着地してもドローが足りず勝てない場合が多発します。3tまでに詰めるだけ詰め、《スランの医師、ヨーグモス》を一回除去するくらいのイメージだと勝てます。
・除去が沢山あるデッキは簡単です。全て殺しましょう。更地に《スランの医師、ヨーグモス》が出てもドローができず、強さが半減します。調子に乗って《スランの医師、ヨーグモス》に当てる除去まで使うみたいなことは起こさないようにしましょう。
対策サイド
・《墓掘りの檻》《真髄の針》など
群雄割拠のモダン
モダンは上記のデッキ以外にも、3tkillが可能な部族ビートのゴブリン。圧倒的火力とスタッツでごり押すドメインズー。圧倒的防御力の青白コン。ハンデス、カウンター、高スタッツを実現させたグリクシスシャドウ。その他のデッキもひしめき合う環境です。
最強デッキは存在しません。
ではどうするか。
・相手より早くゲームに勝つ
一番わかりやすいです。スピードを持ったコンボは相手に自分の動きをさせる前に封殺することが可能です。
・致命的なカードやカードパワーが高いカードで圧殺する
《激情》《孤独》《血染めの月》《対抗呪文》《レンと六番》《時を解す者、テフェリー》《力戦の束縛》《敏捷なこそ泥、ラガバン》《濁浪の執政》。強いカードや軽い除去、優秀なフィニッシャーで上から押しつぶす。力こそ正義。
の概ね2種類であることがご理解いただけたかと思います。では自分がどちらに分類されるデッキを使うか?そこが大事なのです。
次はオススメのサイドカードと自分や友人に調整してもらったデッキ4選の話になります。
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