今日(2023/08/15)の切り抜き


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20230815寸鉄

名字の言 「さようなら」の語源――日本人独特の別れの表現2023年8月15日

 「さようなら」の語源は「然らば」「左様ならば」。前の事柄を受け、次に新しい行動を起こす際などに使う接続詞だった▼その言葉には英語の「グッバイ」や「シー・ユー・アゲイン」とは違った、日本人独特の“別れの表現”があると倫理学者の竹内整一氏はつづる。“さようであるならばと一度立ち止まり、過去を確認することによって、何らかの形で先へとつながっていこうとする祈りを見いだせる”と(『ベスト・エッセイ2018』光村図書)▼ある女性部員はかつて、高校生だった長男を亡くした。後年、三男も急逝。人生に絶望していた時、池田先生の言葉が目に留まった。「太陽が昇れば、闇は消え去る。強盛なる信心を貫く中で、苦悩が『ぱっ』と消える時が必ずある」▼師の励ましを彼女は信じた。学会の同志も寄り添い続けた。喪失感は消えない。しかし、悲哀に負けない自分になった。彼女は今、民生委員・児童委員を担い、地域に尽くす。亡き兄弟の分もと次男も社会で奮闘する▼諸精霊追善勤行法要が15日を中心に行われる。太陽の仏法は愛別離苦の暗雲を晴らし、幸福の軌道へと転じることができると説く。我らの唱える題目は、自身だけでなく、亡き家族をも妙なる光で照らしゆく。(子)

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