今日の聖教(20231112)
20231112寸鉄(選)~
どんな状況も偉大な信心で全て開ける―戸田先生。誓願の祈りで飛躍の人生
やってみようともしないのは、既に失敗―パークス。負けじ魂光る挑戦王たれ
20231112名字の言(切取)~
仏典には、人の心について「一人一日の中八億四千念あり」と説かれる。「念」とは「一念」、瞬間瞬間の生命、心のこと。人の生命は、これほど変化、変化を繰り返している。
見方を変えれば、人には限りない「変革の可能性」があるということにほかならない。(略)
私たちはよく〝あの人はこう〟と、他者を固定化して見る。それでは、相手の仏性に目を閉ざしてしまいかねない。要は、(略)相手の「変革の可能性」を引き出せるかどうか。
20231112ヒーローズ逆境を勝ち越えた英雄たち(切取)~
『新・人間革命』の最終章である「誓願」の章には、21世紀最初の「11・18」を祝う本部幹部会の様子が描かれている。その中で、山本伸一が後継のバトンを託す思いで語るシーンがある。
「どうか、青年部の諸君は、峻厳なる『創価の三代の師弟の魂』を断じて受け継いでいってもらいたい。その人こそ、『最終の勝利者』です。また、それこそが、創価学会が二十一世紀を勝ち抜いていく『根本の道』であり、広宣流布の大誓願を果たす道であり、世界平和創造の大道なんです」
師弟ある限り、絶対に負けない。永遠に発展する。(略)
釈尊、孔子、キリストと並び、「世界の四聖」と仰がれる哲人ソクラテス。弟子プラトンは、冤罪で世を去った師匠の思想を文学として再現し、人類史にとどめた。(略)
ソクラテスの青年への感化力は「シビレエイ」にたとえられた。その意見に彼は「自分自身がしびれているからこそ、他人もしびれさせる」と応じている。(略)
権力者やソフィストたちから恨まれ、〝青年を腐敗させた〟という無実の罪で告発され、裁判で死刑に。
ソクラテスの死を前に、仇討ちを誓ったプラトン。師の正義を証明する弟子の戦いが始まった。(略)
(プラトンが)ソクラテスと出会ったのは20歳前後と推定されている。ソクラテスの言説を聞くと、衝撃的な感動を覚えた。当時、作詞に励み書きためていた作品を焼き捨てるほどのものだったとの話もある。
「あなたが話したことを他の誰かが話すのを聞くときでさえ、たとえその語り手がひどく下手であろうと、われわれはすっかり心を打たれて、とりこになってしまう」と。
プラトンが20代後半の頃、ソクラテスは謀略によって告発され、刑死する。敬愛する師を政治権力に殺されたプラトンは憤怒し、言論の力で立ち上がる。(略)
師弟が交わりを結んだ歳月は約10年。プラトンはソクラテスの正義を満天下に示し、一つの書も著さなかった師の精神を言葉で残すため、人生を捧げていく。(略)
ソクラテスを主人公にした作品を数多く生み出した。
さらには、アカデメイアと呼ばれる学園を創設し、対話を重んじる教育と人材育成に尽力。そこで学んだ哲学者アリストテレスがプラトンを師事し、その信念を受け継いだ。(略)
2002年1月、池田先生は新春随想「ソクラテスを語る」を本紙で連載。(略)
「ソクラテスの対話」の驚嘆すべき特徴とは、だれにでも「わかりやすい言葉」で、「わかりやすい事実」を通して、目指すべき「高尚な思想」「神々しい徳」を語ったことである。(中略)
思想は、人々の心に生きてこそ意味がある。単なる難解さは自己満足にすぎない。
ソクラテスは、自分の知を誇るためではなく、「相手のために」対話した。「わかりやすい」ということが慈悲の発露なのである。(略)
21世紀に必要なのは、ソクラテスが実践した対話―わかりやすい言葉で、相手の中にある「善いもの」を引き出し、互いを豊かにする対話ではなかろうか。差異を超え、文明を超え、心を結ぶ対話の中に「共生の知恵」が生み出されるにちがいない。
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