
北海道 湖沼風景
青い池

不思議な青さが魅了する幻想空間
美しく発色する青い水面と、立ち枯れたカラマツのシルエットが溶け合う、幻想的な光景が人気の池。国内外の観光客を惹きつけ、ラベンダー観光と並ぶ美瑛の代表的スポットとして知られるようになりました。その日の天候や、陽射しで鮮やかさを増す夏、ライトアップも行われる秋冬など、訪れるタイミングによってもさまざまな青の色合いを見せてくれます。水が濁る雨の翌日を避け、晴れの日や風が少ない日を選ぶと、きれいな青さを堪能でき、写真映えも抜群です。
神の子池

澄んだ森の宝石のような神秘のブルー
道東に位置する清里町の山中。林道を進むと、神秘的なムードを漂わせる小さな池が現れます。コバルトブルーの水をたたえ、底まで澄みわたる透明度の高さと、化石のように沈んでいる倒木が造り出す独特の姿が魅力です。名の由来は、同じく屈指の透明度と摩周ブルーの湖面で知られる、「摩周湖(カムイトー=アイヌ語で神の湖)」の伏流水が湧いているとされた言い伝えから。その神聖な美しさで、近年知名度を広げています。
オンネトー

多彩に変幻する水の色に癒されて
阿寒国立公園内にある湖で、「北海道三大秘湖」のひとつ。時間や季節、見る場所など、条件によって刻々と湖水の色が変化して見えることから、「五色沼」とも呼ばれています。エメラルドグリーン、”オンネトーブルー”など、何色の表情に出合えるかはお楽しみ。湖岸の散策路や展望デッキから、湖と雌阿寒岳、阿寒富士を一望できます。風の無い晴れた日は、周囲の森や山が鏡のように湖面に映るので必見。紅葉時期は特に人気で、望む景色が彩りを増します。
サロマ湖

沈む夕日に魅了される
北海道一大きく、汽水湖としては日本最大のサロマ湖。カキやホタテの養殖をはじめ、サケの水揚げなどでも有名です。 また素晴らしい景観としても知られ、湖畔にはハマナスやセンダイハギなど300種を超える花々が咲き誇ります。 周辺にはレジャー施設も多くあり、キャンプ場や遊園地なと家族やカップルでも楽しめるスポットが点在。毎年6月下旬はにサロマ湖の周囲を走るサロマ湖100kmウルトラマラソンが開催され、多くの人で賑わいを見せています。
豊似湖

原生林に抱かれた”ハート型”の秘境湖
襟裳岬で有名なえりも町の中心部から車で約1時間半。深い原生林に囲まれた豊似湖は近年、”ハートレイク”として話題です。山中にひそむきれいなハート型の湖は、「白い恋人」の石屋製菓CMで使用され一躍知名度がアップしました。上空からでなければ見られないため、えりも町では2015年より、秋の期間限定でヘリコプター遊覧飛行(有料)を実施。空中散歩でハートの湖を眺めるレア体験ができます。なお、春~秋は自分で湖畔へ行くことができ、手つかずの自然の水辺を見学が可能です。
オコタンペ湖

眼下に輝くグリーン&ブルーが美しい
天候や角度によってグリーンにもブルーにも見える、不思議な色合いの湖面が魅力的。一帯は国立公園内の自然保護地区であるため、湖畔への立ち入りはできず展望台から遠景での観賞となりますが、樹林の向こうに顔をのぞかせる静かな青の風情に、ひそかなファンも多い湖です。札幌近郊のドライブスポットとして人気の支笏湖からは北西3キロほどの位置。アクセスしやすいのでセットで訪れ見ておきたい、小さな穴場です。
神仙沼

四季折々の神秘的な高原風景が人気
ニセコ山系の高原に点在する複数の自然湖沼の中でも、最も美しいと称されるのが神仙沼。初夏からはエゾカンゾウやワタスゲをはじめさまざまな草花が水辺を彩り、紅葉の秋には原生林や湿地を覆う草が、朱・黄色に色づきます。透明度の高い沼とが織りなす風景を求め、訪れる旅行者・ハイカーも多数。沼までは、駐車場のあるレストハウスから歩いて25分ほどです。バリアフリーの遊歩道が整備されていて、初心者にも気軽なハイキングスポットとして高い人気を集めています。
宮島沼

日本最北・国内最大のマガン寄留地
水上と空を埋め尽くすほどに渡り鳥が飛来する、壮観な眺め。春のピーク時はその数なんと6万羽。札幌の北東約42キロにある街、美唄市(びばい)の西端に位置する宮島沼は、世界でも有数のマガン寄留地です。飛来期は春と秋。大群を見られるのは、早朝と夕方の時間帯です。周辺へエサをとりに出かけるため一斉に飛び立っていく様は大迫力。そして日没頃には、V字編隊を組んだ群れがあちらこちらから帰ってくる様子を、夕陽の空とのコラボレーションで楽しめます。
摩周湖

霧に見え隠れする魅惑の”摩周ブルー
世界でも有数の透明度を誇り、晴れた日は”摩周ブルー”といわれる深い青色をたたえる、道内指折りの観光スポット。湖岸沿いに点在する3つの展望台からは、それぞれ趣の異なる景観を味わえます。「霧の摩周湖」と呼ばれるほど霧の発生が多いのも特徴。湖面が隠れたり現れたり。移ろう表情と、カルデラ湖独特の自然環境が人々を魅了します。「摩周第一展望台」は最もポピュラーな観賞場所。正面にカムイヌプリ(摩周岳)も望めるほか、レストハウスがあり、食事やお土産選びも楽しめます。
阿寒湖
