13回忌法要が近づき改めて古き母に連れられ食べた「中華そば」を思い出す
ずいぶんと風景は変わり東日本大震災から丸12年が経過しましたね
津波に飲まれ生家は無くなりその後住所自体がグーグルマップ上から消えダムに沈んだ廃村の様な状況で実家消滅を受け入れられる様になりました
※下の写真がスーパー堤防なる前の実家跡地です
本題にある思い出の中華そばについて書かせて頂きます
場所は宮城県石巻市中心部内海橋付近にあった老舗中華屋さんです
あえて既に閉店したお店ですので店名は伏せますが記憶の中で一番古いのは今から50年ほど前です
当時病院嫌いだった私を母親が病院のあとに「ペロ食べに行くからね」と誘い文句で渋る病院に通院し帰りに寄る中華屋さんのラーメン
それが今思えば定かでは無いですが縮れ細麺に鶏出汁と煮干しやサバの香りのスープだったように思いますが母親自身が食べたかったんだと思います
中心部から外れた田舎の漁村的な場所に住んでいたんですが何か石巻市内に行く度にその「中華そば」を食べに寄っていたと思います
主婦の小遣いの範囲で食べて帰られる手頃なラーメンは麺を小皿に移してもらう時にもアツアツで湯気が立ち上り私は夢中で啜りました
その思い出が今の高騰するラーメンに違和感を感じて現在可能な限り豪華でも手頃な「中華そば」を作りに取り組むきっかけになりました
店長をしている仙台市若林区遠見塚「おやつラー専科チキチキGOGO]の中華そばは以下のようなコンセプトです
・手頃な価格
・価格以上の食べごたえ
・限定商品では無く営業日はいつでも食べられる
・安くても豪華さを感じる一杯
・安心安全な食材
・醤油その他可能な限り東北沿岸部企業の商品を使う
そして
☆老若男女が「どこか懐かしい」と思える一杯
※これが一番難しかったですし未完成でもあります
ちなみに現在の中華そば650円はこんな感じです※写真は味玉100円乗せ
最近では様々な食材を使うことで価格は高騰し当たり前の様に中華そば800円以上の物もありますが私的にはラーメンと言う名称であれば値段はいくらでも好む方が食べるのですか良いと思いますが「中華そば」と言うカテゴリーに関してだけは庶民的な価格であり食べ物であって欲しい
思い出の美化の様にも個人的に思うときはあるのですがそれで良いのでは無いかとも思います
今も思い出す母親が美味しいそうに麺を啜る姿
セピア色の思い出ですので店内の様子や価格なんて覚えていません
しかし何となく味だけは記憶に残っています
弊店のラーメン類は勝手ですが全てのラーメン類はもしも母親が生きていたら食べ欲しい一杯を想定し作っているラーメンのみです
日々そんままの味を好んで通ってくださる方を大事に営業しています
そのスタイルが私の考える「中華そば」なんです
お客様に合わせる調理スタイルは結果的に時間が掛かり販売価格の安価も維持できなくなるので合わない方に合わせるよりも閉店を好む方だけが増えてくれたら嬉しいと思いますし、母親が好むであろう味付けの料理を好む方はおそらく母親や私と似た味の好みにも思いますので勝手ながら好感持ってしまいますw
きっと一緒に外食しても飲みに行っても好みは合うように思います
きっと多くの方は「限定」とか「特別な食材使用」や「濃厚」なんてワードが大好きなんだと思います
私ももちろん嫌いではありません
でも調理場にいたり他店舗で賄いを食べて感じたことは毎日でも食べて飽きない味であり身体に負担の少ないラーメンってのが私の「中華そば」で週に3回以上のご来店の方も増えてきています
おやつ的な満腹になるけど軽く感じるラーメンを目指した結果が今のような商品構成であり料理です
一度は食べてみて欲しい中華そばがここにはあります
良かったら食べてみて下さいね
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おやつラー専科チキチキGOGO
仙台市若林区遠見塚3丁目セブンイレブン隣接で道路となり若林消防署
隣はツルハドラッグ&サトー商会です
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