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せわしない日常から“浮気”する滞在空間をつくる

旅と浮気と喪失感

浮気なんてけしからん!と思った方、いえ、そういう話じゃありません。

毎日同じ環境で過ごしていると、ときどき息苦しくなったり、重い荷物を背負っているような感覚になることがあるものです。

私たちが旅に出るのは、もしかするとそんな日常から抜け出し、リフレッシュするためなのかもしれません。

でも、自分なんかは旅の終わりに感じる喪失感が苦手です。その後に待っている日常が余計重く感じられ、それまで当たり前だったはずの日常に適応しなければならないという、摩訶不思議な逆転現象に直面します。

だから、宿泊施設をやるとなったとき、「非日常」ではない場所をつくりたいと思いました。

日常と全く異なるものではなく、いつもと違う環境に身を置きながらも、あくまでも「もう一つの日常」としてちょっと身軽になれる場所。言い換えるなら、せわしない日常から“浮気”する場所です。

刺激や誘惑の少ない環境の中で

箱根の隣、山の途中。中心部から少しだけ離れていて、穏やかな空気と時間が流れる場所。周りには、歩いて行ける飲食店や娯楽施設はありません。その代わり、ここには里山に生きる人々の暮らしの気配があります。

そんな場所で、地元南足柄の木を使いながら、2階建ての民家をリノベーションした宿泊施設「こもりび」をオープンしました。

建物の中には、どことなくこの地域のおだやかさが感じられるような、やさしい空間が広がっています。

徒歩3分の場所には古民家を使ったコワーキングスペースもあるため、旅行的な使い方はもちろん、仕事や創作活動、趣味、ずっとやりたかった人生の宿題なんかを持ち込んで集中したり、イベントや研修に使ったりと、刺激や誘惑の少ない環境の中で思い思いの日常を描くことができます。

12週連続でイベントを開催中

宿泊施設こもりび、そして古民家コワーキングスペース(mado.)の2つを合わせて名付けたのが里の滞在・合宿空間「里山コモリモリ」

この場所のDNAでもある里山、そして「森」との連続性を感じながら、開放的に「こもる」場所というイメージでつけた名前です。

現在、オープニングイベントとして、12週連続で宿泊イベントを開催しており、少しずつですが、この場所をご利用・ご宿泊いただけるようになってきました。

里にこもって自分の時間をじっくり味わうゲストハウススタイルの合宿イベント、宿泊場所とスキルのブツブツ交換企画、木の「表現」と向き合うアートステイや対話イベントを予定しています。

(ちなみに、この記事の写真は、ブツブツ交換企画で撮影いただいた写真を使用しています。撮影者:あきひとさん

こうしたイベントをきっかけにこの場所を知ってもらいながら、「自分ならここでどんな過ごし方をするかな」とあれこれ妄想してもらえるといいなあと思っています。

もう一つの日常という“浮気相手”になりたい

日常はあまりにもせわしない。だから、余白のような環境に身をおき、もう一つの日常を自由に描きながら、ちょっとだけ身軽になれる場所をつくりたい。

ずっと一緒にいる正式な恋人ではなく、もう一つの日常という、あなたの“浮気相手”になりたいのです。

(つづく)

里山コモリモリInstagram → @comoiri_mori

宿泊施設こもりび予約ページ → Airbnb

12週連続イベント一覧 → mado. HP

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