【人生相談お姉さん】そんなつもりじゃ、なかった。

前回、人生相談お姉さんとしてコミュニケーションについて書いたnoteに結構反響があって、もっと書いて欲しいとリクエストをいただきました。

▶︎実は人って人の話しを聞いてない

というわけで今回も、その活動の中で数回感じた(あぁこれは、そうか・・)と思ったテーマを書いてみました。

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あなたは、恋人や家族、上司や部下にコミュニケーションをとる中で（そんなつもりじゃなかったのにどうしてこうなったんだろう)と思ったことはありませんか？
特に、言いづらいことや注意をする時にそういう事がよく起こりませんか？

〈そんなつもりじゃなかったのに〉
・相談に乗ったつもりだったのに余計なお世話と捉えられてしまう
・その人のためにと思って、勇気を出して伝えたのに誤解されてしまった
・やめて欲しいことを優しく伝えたのにうまく分かってもらえなかった
・機嫌の良いタイミングを見計ったつもりなのに怒り出してしまった
・わかってもらいたい一心のあまり、余計なことまで言ってしまった

そもそもこれらは「お互いの単なる誤解」です。

誤解した側の人は残念ながらこんな風に思っているかもしれません。
「あの人のあの一言が許せなかった」
「あの一言で、大嫌いになった」
「なにげなく言ったあの一言で、深く傷ついた」
「あの一言で、もうあの人とは距離を置こうと決めた」・・etc
もちろん私も、こういう経験はたくさんあります。何がいけなかったんだろう、どうしたら良かったんだろう？と色々試行錯誤をして、ある方法を見つけました。

まずは「誤解される」ということについて解説していきます。「誤解される」というのは、相手に本来の意図が伝わらない、納得してもらえない、受け入れてもらえない状況のこと。冒頭の「そんなつもりはなかったのに…」という状態です。自分はそんなつもりで伝えた訳ではないのに、相手を傷つけ、怒らせ、失望させる、あるいは相手が距離を置きたいと考えるようになる状況を「誤解される」と表現します。

誤解されやすい人/言っていることの真意がうまく伝えられない人
↓
自分が言いたいことを自分のタイミングで言っているだけ

「え？自分が言いたいことを言って何が悪いの？」って思うかも知れませんが、言いたいことを言うことは悪いことではありません。大事なことは、自分が言いたいことを[相手に理解してもらう為の努力]をしていない、ということですね。

では、一体どうしたら相手に理解してもらえるのでしょうか。

1, 話に前置きを作るだけ

今から何について話をするのかが見えている、何のつもりで話しをするのかを理解しているのはあなただけですよね。せっかくの話し合いの場面なのに、急に本題に入ってしまうと相手が戸惑ったり、かみ合わないことが出てきてしまいます。

何のつもりか正しく相手に理解されていないと
・確認のつもりで聞いた▶︎責められている
・その人のためにと思って▶︎嫌なことを言われた
・やめて欲しいことを優しく伝えたつもり▶︎注意されて恥ずかしい
など、こんな風に受け取られてしまう可能性があるわけです。

〈簡単な前置き〉
ちょっと言いにくいことを言わせてもらってもいいかな
あなたを傷つけたくて言う話じゃないのだけど
信頼してるあなただからこそ言っておきたい話があります
こんなこと言われるのは心外かもしれないけど優しい気持ちで聞いて欲しい
etc..

こう言われると、相手は何か注意や指摘を受ける可能性を理解し、聞く準備ができます。また、最初に「YES」を取ることが大事です。これはイエスセットと言って「何度も同意していると、すぐには反論しにくくなる」という心理テクニックです。あなたの周りのコミュニケーションが上手な人ってこう言う切り出し方をしてきませんか？ 

では、いつも自慢話しをしてくる友人を例にあげてみましょう。

〈良かれと思って言うものの誤解されがちな例〉
あのさ、いつも思ってたんだけどちょっと自慢話やめた方がいいよ
「えっ・・私、自慢してるつもりなんてないんだけどそんな風に思ってたの？」
↓
〈前置きからのイエスセットで会話を続けていく例〉
ちょっと言いにくいことを言わせてもらってもいい？▶︎「うん」
やっぱり人から嫌われたりするのは嫌だよね？▶︎「うん」
自分の話しばっかりしてくる人って好かれないと思わない？▶︎「そりゃそうだ」
そしたらさ、自慢話しとかもちょっと控えた方がいいかもね▶︎「確かにそうかも」

では、人の悪口を言う先輩に対してはどうでしょう？

〈良かれと思って言うものの誤解されがちな例〉
先輩、そうやって人の悪口言うの、あんまり良くないと思いますよ
「えっ、悪口なんて言ってないし、君にそんなこと言われたくない」
↓
〈前置きからのイエスセットで会話を続けていく例〉
ちょっと言いにくいことを言わせてもらってもいいです？▶︎「うん」
〜さんは人に対する観察力がすごいですよね▶︎「うん」
結構悪口とかも言ってるけど良いところも見えてるんですよね？▶︎「まぁそりゃ」
そしたら僕は先輩の悪口より、良い評価を聞かせてもらいたいです▶︎「そうだな」
※これらはリフレーミングという心理テクニックを使っているのでまたそれは今度紹介しますね。

いかがでしょう。こんな風に場面や人に応じて前置きが作れる気がしてきたのではないでしょうか？
こういうことが、[相手に理解してもらう為の努力]なのです。特に、イエスセットは３つくらい続けると、すんなり受け入れてもらえると思います。
こう言う前置きを相手の頭に入れた上で、冷静に会話を進めてみてください。友人や恋人、仕事の上司や部下にも使えるテクニックなので〈そんなつもりじゃなかった〉という失敗を少しでも減らすように、さっそく使ってみてください。

そしてもう１点。愚痴を言ってきたり相談をしてくる相手(特に女性)に対しての前置きを紹介しておきます。

2, 女性にアドバイスをする時の前置き

私が思うに、8割りの女性はアドバイスを求めていません。ただ自分の話しを聞いて欲しいことが多いです。その時の正解として、そうだよね、わかるわかると女性の感情に寄り添うことが一番良いのですが、やはり人間、つい何かしらアドバイスをしたくなります。
ただアドバイスや意見を挟む時に前置きもなくこんな風に始められてしまうと、女性の機嫌はどんどん悪くなっていってしまいます。

それはさ、君がこういうことをしないからそうなるわけでしょ
　▶︎そんなこと言われなくても分かってるのに・・
そんな友達と一緒にいるから気分が悪くなるんじゃないの？
　▶︎それはそうなんだけど今私が言いたいのはそこじゃない・・
そのお店よりも良いところを教えてあげるよ、〜ていってね
　▶︎ええ、今私が話してるところなのに！

女性に対して何か言いたくなったり、教えてあげたくなったりした時はこう言う前置きを挟んでください。これも軽めのイエスセットですが(笑

今の話について、アドバイスできると思うんだけど、聞きたい？？？

この前置きなしにアドバイスや自分の話しをし始めて、女性の機嫌が悪くなったら、間違いなく〈そんなつもりじゃなかったのに〉になりますよね。もしアドバイスを必要としていないと分かったら、ひたすら話しを聞いてうんうんそうだね、しんどかったね、大変だったねと感情に寄り添ってください。

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そしてここから補足として、「前置き」をして伝え終わった後の注意点も少し書いておきますね。

3,   相手の話をよく聞く

「伝える=自分が話し続けること」ではありません。ここで大事なのは、前置きから伝えたいことを伝え終わったら相手の話、相手の言い分をよく聞くと言うことです。
顔色や表情をよく観察して、どこか納得してない部分はないか、言い訳をしたそうにしてないかを感じ取ってください。そして、相手の言い分を聞きつつ自分の言い分も聞いてもらって、うまく折り合いを付けるのです。

4,    相手の立場で考えてみる

誤解されやすい人は、相手が自分と同じ考え方であると思いこんでいる場合も多いです。つまり、「自分の立場」で考えていることがほとんど。そのため、相手の立場に対する理解が足りないこともあります。

一度相手の立場で環境や置かれた状況を考えてみると、相手がどうしてほしいと思っているのか、推し量ることもできるでしょう。配慮が足りないというよりも、単純に相手の状況を頭に浮かべてみていないだけということも多いため、一度冷静になって試してみてください。

逆に、相手の立場を考えるのが苦手な場合は、相手から見た自分を考えてみると自分を客観視できていいでしょう。誤解されるというのは、他者から見た自分と自分から見た自分がかけ離れているということ。自分を客観的に見られるようになれば、自然と相手の立場にも考えが及ぶようになります。

5,    笑顔を心がけポジティブに

難しいことを言う場合は特に、笑顔が重要です。前置きをして話し出す時は相手も緊張していますから、険しい表情で話しをし出すと不快な感情を抱いてしまうはず。マスクをつけていると顔の筋肉が動きづらくなってきますから、表情筋を動かすトレーニングをしてみても良いかもしれません。少しでもあなたが笑顔を見せるようにすると、コミュニケーションもスムーズになるはずです。

同時に、会話中に否定的な言葉を使うことが多いと、いくら前置きをしても相手の気分を損ねてしまう可能性があります。できる限りポジティブな言葉を使ってください。否定的な言葉ではなく、出来事を前向きに肯定的にとらえて会話を良い方向にリードしてみましょう。

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コミュニケーションは、学校や会社では教えてくれないけれど生きていく上でとても大事なことですよね。私の言葉が少しでもあなたの役に立ちますように。

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みねおかのbosyu
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