11月5日(木)第30回東京国際映画祭レポート。『ファン・ガール』『老人スパイ』『ミッシング・リンク』アイデアとユーモアと社会性。
開催6日目。4日水曜日は、お休みしたので5日木曜日のレポートです。
今回、映画を見るスケジュールを失敗してしまったかなと思っていて、いま調整中です。
映画を見るって集中力が知らぬ間に使われていて、ものすごく疲れるので無理は禁物ですね。
気になる映画がたくさんあって、どうしても欲張ってしまいますが、
全部を見ることはできない
と自分に言い聞かせることが大切だなと改めて思いました。
チョイスしなければならないのは、ツラいのですが仕方ありません。
5日(木曜日)見た3作は、どれもアイデアが面白いな
と思った3作品なのですが、特に『ファン・ガール』と『老人スパイ』は、アイデアの面白さに加えて、ユーモアあふれる描写で描きつつも、社会問題を浮き彫りにしていくという個人的に大好きな映画でした。
この2作については監督のトークセッションに参加した後に、詳しいレポートを書きたいと思います。
スタジオライカの新作『ミッシング・リンク 英国紳士と秘密の相棒』は、ストップモーション・アニメーションというこれまた大好きなジャンルで、作品としても楽しめましたが、どうやって撮影しているのかという方にも興味深々です。
こちらも、おって感想などを書いていきたいです。
アントワネット・ハダオネ監督作『ファン・ガール』について少しだけ。
昨年の東京国際映画祭で見た『リリア・カンタペイ神出鬼没』が好きすぎて、しかも、上映後のアフタートークに現れたハダオネ監督が人間的に魅力的な人物で、もうほんとにファンなので、新作を見られると知り、駆け付けました。
ハダオネ監督のユーモアは、温かみがあって独特なんです。
『ファン・ガール』は、フィリピンのアイドル俳優の実態を16歳の熱烈なファンの少女が目撃してしまうという物語。
セレブ俳優が一人になり、車を運転しているときに鼻くそをほじって『ピンっ!』みたいなところとか、
そういうの知りたい
と観客が思う描写を必ず映し出してくれるんです。
しかも、ユーモアにあふれていながらも、ファンの少女や、セレブ俳優のバックグラウンドを映し出し、そこに潜む社会の問題を浮かび上がらせていくという
物語の作り手としてすばらしい才能をお持ちの方だと尊敬しています。
ぜひ多くの方に知っていただきたいので、1本の記事にして皆さんにお届けしようと思っております。
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