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簿記知識ゼロから2級合格まで:1年間の試行錯誤と気づきのまとめ
この記事は、会計を専門にしてきた方や、経理パーソンに向けては書いていません。笑
会計学について、完全に知らない方
知ろうと思ったことがない方
必要性を感じたことが人生で一度もない方
こんな方々に、頭の中に目次を作るようなイメージで読んでいただけたら嬉しいです。
結論:絶対に無駄にならない学び
簿記を学習して、何が見えるようになったかを、先に記載してしまおうと思います。
毎日の生活のお金の動きに敏感になる
自身の仕事に対して、コスト意識を持てるようになる
利益がどのように発生し、何が負債となるのか気になってくる
→「一般社員の目線」ではなく「会社としての目線」になる
…上記を「おもしろそう!」と思っていただけていたらいいな。笑
私の中の会計は「お小遣い帳」だった
会計学について、何もわからなかった私の頭の中に浮かんだのは
「お小遣い帳」でした。
使ったら減る。もらったら増える。
それ以外のことって発生しないと思っていました。
ただよくよく考えたとき、信用取引で入金が1ヶ月先だったり、先払いして後で精算したり、会社になると複雑なお金の動きが増えます。
これを記載できる「共通のルール」というものに興味を持ちました。
簿記の歴史は古い
複式簿記は、14世紀のベニスの商人が使い始めたところから、ほとんど形を変えていないと言われています。
中世の貿易時代から使われていたなんて、なんだかすごい…!
日本に複式簿記が広まったのは明治時代ごろです。
「学問のすすめ」で有名な福沢諭吉ですが、「帳合之法」という本も記載しており、複式簿記を採用し商売を大きくすることで、西洋にも負けない力を日本がつけられると説いています。
全ての取引を確実に記載することができ、貸借が必ず一致する。
私はこの完全かつ簡潔な「複式簿記」にとても魅力を感じます。
全ては等価交換
会計上、全ての取引は貸借(左右)で同じ金額で表します。
ただ、素人目に見て片方なくない?という状況が絶対発生します。
例えば、「来年の分も先に支払っている」や「お金が入るのを待ってる」などです。
会計で面白いのは、上記もしっかり表現できるところです。
「来年の分も先に支払っている」→「前払いしていると記載する」→来年は「前払いを取り崩すだけでお金は減らない」
「お金が入るのを待ってる」→「お金を得る権利がある」→「債権があると記録する」
全ては等価交換なのです。
簿記3級を学習してみて
簿記3級は、知らないことしかなくて、「私にはまだこんなに完全に知らないものがあったのか」と感動しました。
簿記の基本ルールから、貸借対照表と損益計算書の関係、いろんな漢字の読み方(意外とわからないw)など。
新しいことが多くて、とても面白かった記憶があります。
試験となるとちょっと構えますが、しっかり学習すれば問題ない難易度だなぁという印象でした。
あ、ちなみに、私は効率よく要点だけ勉強して合格点ギリギリを狙う、
みたいな素敵な学習方法が絶望的にできないので、全部完璧に勉強してしまうタイプです。
効率は鬼悪いです。笑
簿記2級を学習してみて
簿記2級は、正直最初は「最近3級とったし、すぐ取れるだろう」と思っていました。
ただ、2級は「3級をとった人が+で勉強する論点」が多く、新しい論点をひたすら学習していました。
近年簿記2級は試験範囲改訂が随時行われ、今まで簿記1級の範囲だった内容も多くなり、難易度が上がったと言われています。
「ラスボスがいる」というより、
「四天王とチャンピオンがいる…!(道のり長い…)」という感じでした。笑
また、2級から新しく工業簿記も学習するため、学習量は倍近くなります。
それまでの商業簿記とは「全く違う!」という印象でした。
3級よりかなり気合いが必要だった2級ですが、学習していく中で
「2級の知識があってやっと上司の会話が理解できる」と感じました。
視野も広がり、次のステップも今までよりたくさん見えるので、
「2級まで頑張ってよかった」と強く感じています。
なんだってできる
私は今、ぴよぴよ経理パーソンとして働いています。
担当作業を変えていただき、1から教えていただける環境に身を置けたことはとてもありがたいです。
がっつり学習してみて気づいたのは、やろうと思えばなんだってできるということです。
社会人になっても新しいことを学ぶのは、本当に楽しいと気づくことができました。
まだまだ会計分野で学びたいことはたくさんある(むしろ増えた)ので、
これからも地道に頑張っていこうと思います。
最後に
皆様には、興味はあるけど手をつけていなかったことはありますか?
全く知識はないけど、気になっていることはありますか?
今から少しずつ手を出してみるのも、いいかもしれません☺️
1年後のあなたにとって、それが重要な柱になるかもしれませんから。