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神職と巫女の違い

神職と巫女にはいくつかの違いがあります。
まず神職として奉仕するのに相応の資格が必要です。資格が取得できる大学や養成所、講習会で資格を認定されないとお務めが出来ません。年齢の制限はありませんので、定年後に資格を取得して務められる方も少なくありません。 (神社によっては定められているところもあります)


これに対して、巫女には特別な資格は必要ありません。しかしながら女性なら誰でも務められる訳ではありません。大抵の神社では巫女の定年が二五歳~三〇歳と決められていることが多いので、十代~二十代前半の若く且つ未婚であることが条件になっています。なぜでしょうか。それは、巫女は古来より「神の妻」と考えられていますので、世俗の男性と結婚するならば辞めなければならないという点が神職とは大きく違います。


次に神職と巫女とでは身につける袴の色が違います。巫女は皆さんが想像するように緋色の袴を着ます。一方神職は身分により着られる色が決まっています。よく見かけるのは浅黄か紫でしょうか。女子神職と巫女は袴で見分けられます。

神事においても役割が異なります。神事は神職が主になって進められますので、巫女はあくまでも神職の補助として奉仕します。しかし、神楽舞の時だけは巫女が主役となります。神前で一番尊いとされる中央で巫女が舞う時こそ、神祭りに女性の存在が不可欠であると感じる瞬間です。

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