見出し画像

フジテレビのCMがAC祭りなのはオールドメディア終焉の狼煙! テレビ広告の効果が下がったいま僕たちは何をすべきか?

いやー、最近のフジテレビ、すごいことになってますね。ACジャパンのCMばっかり。まるで「AC祭り」!震災の時はポポポンのCMばっかりだったけど、今は中山けんみゃく君とゆちゃみさんのバックの中身ばかり……

それで普通CMを各社流してないのですが、POSデータによると別に売り上げが落ちてない。

https://x.com/daitojimari/status/1885341309810204975?ref_src=twsrc%5Etfw%7Ctwcamp%5Etweetembed%7Ctwterm%5E1885341309810204975%7Ctwgr%5E664c02be7e86b8ec14befbdf02e27a0778c49eb1%7Ctwcon%5Es1_&ref_url=http%3A%2F%2Fjin115.com%2Farchives%2F52417813.html

「じゃあ、高い金払ってまでテレビでCM打たなくて良くね?」

となり広告予算の分配比率を考え始めました。こうなるとフジテレビに打っているCMだけじゃなくて、全テレビ局が対象になります。広告予算が削られていくと、今までは対岸の火事くらいの感覚だった他局も苦境に立たされていくでしょう。

これ、 テレビCMというビジネスモデルが、もう完全に終わった、ということの証左なんですよ。

その検証を3つの視点から見ていきます。それでは

1. フジテレビが「AC祭り」になりテレビの死んだ

まず、この「AC祭り」現象。2025年1月某日のプライムタイム(19時~23時)で、フジテレビのACジャパンのCM放送回数は、なんと1時間あたり平均約15回!暇な人が調べたデーターですが、私もフジを見てみたら、ほぼACでしたね。 これは、同時間帯の日本テレビやTBSと比べても異常な数値と言えます。

でね、前述どおり、一社だけならご愁傷様ですが、このCMが流れない異常事態でも別に売り上げが変わらないことが興味深いんですよね。

過去には「しまむら」が脱テレビCMをしても売り上げが好調だと話題になりましたね。

https://satoyasu.net/column/22953/

そのあたりから分析するまでもなく。これは、企業が「テレビにCMを出す意味がない」と、完全に見切った結果なんです。テレビCMは効果がもうない。いや、それどころか「逆効果」にすらなりかねない。


 それは、テレビが「オールドメディア」として証明されたからです。「オールドメディア」とは何か? それは、かつては隆盛を誇ったが、今はもう時代遅れになってしまったメディアのこと。テレビの前で例えるなら、江戸時代の瓦版です。かつては庶民の貴重な情報源だったかもしれない。 テレビも同じで、かつては情報発信の中心だったかもしれないけど、現在進行形で衰退していっているのですね。

失われた「口止め料」神話

さらに言うと、テレビ業界には、「口止め料」という名の、古臭い慣習がありました。企業が、自社の不祥事を隠蔽するために、テレビ局に広告費という名の「みかじめ」を納める。そうすれば、テレビ局は、その企業のネガティブな情報を報道しない、という暗黙の了解があったわけです。

しかし、ネット社会の現代では、そんな「口止め料」は、もはや意味をなしません。いなば食品の例を見ればわかるように、ネットで炎上したら、テレビが黙っていても、情報は瞬く間に拡散される。企業はテレビ局に高い金を払ってCMを出す意味を見失いつつあるんです。

2. 広告効果の「虚数」テレビCMは本当に効果があるのか?

そもそもテレビCMって、本当に効果があるんでしょうかね? データがあるので見てみましょう。

総務省の「令和4年情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査」によれば、10代のテレビの1日あたりの平均視聴時間は、平日でわずか55.9分、休日でも82.3分。20代でも平日で62.9分、休日で94.4分です。

これに対し、インターネットの利用時間は、10代平日で255.1分、休日で328.1分、20代平日で226.9分、休日で259.7分と、テレビを圧倒しています。若者は、もうテレビを見てないんですよ!

ただ消費者庁の令和5年度消費者意識基本調査 調査結果の概要をみると

商品・サービス購入時の情報源について聞いたところ、「テレビ・ラジオ」の割合が74.0%と最も高
く、次いで「家族・友人・知人」(66.5%)、「インターネット記事やブログ」(61.3%)の順となっている。

https://www.caa.go.jp/policies/policy/consumer_research/research_report/survey_002/assets/consumer_research_cms201_240614_15.pdf

身近な人やネットに迫られながらも、意外とまだテレビが活躍しているようです。

YouTubeが「神」な理由

では、どこに広告を出すべきか? それは今ならYouTubeがベター。YouTubeの何がすごいって、ターゲティングの精度ですよ。年齢、性別、趣味嗜好、あらゆるデータに基づいて、広告を「最適化」できる。これは、テレビCMでは絶対に不可能な芸当です。

ある企業の調査では、YouTubeの動画広告のROI(投資利益率)は、テレビCMの約3倍という結果も出ています。YouTubeに広告を出すことは、誰が見ているか分からないテレビCMに金を捨てるような行為とは違い、ピンポイントで狙ってけるのが強みです。

3. マーケティングはデータと共にあらんことを!

これからの時代、企業はデータに基づいた「データドリブン・マーケティング」を徹底的にやるべきです。

しかし、そこには大きな障害があります。それが、広告代理店の存在です。電通や博報堂といった大手広告代理店は、テレビ局とズブズブの関係で、効果のないテレビCMを、高い値段で売りつけてきた。公正取引委員会も、「広告分野の取引実態に関する報告書」で、広告業界の閉鎖性、不透明な商慣行に、警鐘を鳴らしています。

でも、もうそんな時代は終わります。これからは、データやAIテクノロジーを駆使して、自分たちでマーケティングをやる時代です。

とりあえずテレビにCMを打っとけという昭和世代の呪縛から、解き放たれましょう! これからはデータとロジックです。面倒くさい分析はAIに丸投げできます。今回の事件をきっかけに長期的な自社の広告戦略を見直してみてはいかがでしょうか。


いいなと思ったら応援しよう!