中国の音楽市場について⑦中国でヒットしている曲について ⑷
おはようございます、かわはら社長です。
今回も中国でヒットしている楽曲についてお話しします。
改めてこのシリーズの初回に書いた通り下記がポイントになります。
・オケが薄い
・コードが少ない
・転調が少ない
・1番2番3番と後半に盛り上げる
・BPM170以上のアップテンポ曲はほぼ存在しない
・中国要素(特に民族楽器)を使用した楽曲が本当に多い
(全て日本のメインストリームと比較した印象)
それでは聴いてもらうほうが早いので、中国の最近のヒット曲を紹介します。
まずは日本では"フェイ・ウォン"という名称で有名ですが、「王菲」と盟友「那英」のデュエット楽曲から。
生命之河(王菲/那英)
この楽曲は映画「夺冠」という中国女子バレーボールを題材とした作品のタイアップになっています。現代が舞台の作品だと民族要素のない楽曲が多くなりますが、こういうPopsな感じでテンポの遅い楽曲は特に人気があります。(※コロナウイルスの影響で映画の公開は延期になっています)
忖度してBPM170って書いてますが、BPM150以上ですら日本と比べて極端に少ないですからね。これは言語も関係あるので、そのうち書いてみます。
那英は人気急上昇中のイケメン「肖战」とのデュエットも大ヒット中ですね。
次に2019年末頃から現在にかけて一番ヒットしているアルバムをご紹介します。
邓紫棋(G.E.M)「摩天动物园」より「句号」
楽曲制作はG.E.M自身が手掛けており、MixingをRichard Furch、MasteringをRandy Merrill(Sterling Sound)が行っています。
日本のアーティストがMix Masteringをアメリカで行うようなイメージですが、中国も同様に行われている印象です。
今回ご紹介したアーティストは中国を代表するスーパースターですね。
次回はこういった聴くべき楽曲をどこで知るのか、どうすれば日本でも聴けるのか、というお話しをしたいと思います。
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