中国の音楽市場について①音楽視聴事情について
おはようございます、かわはら社長です。
中国の音楽市場について書いてみたいと思います。
初回から大きな風呂敷を広げた気もするので、書き終わる頃にはシーンが変わっているかもしれませんが(笑)
そもそも日本でも「音楽市場」といってもCD販売、楽曲配信、ライブ、カラオケetc...、付随する分野(テレビ、映画、更に付随するパッケージビジネスなど)も挙げるとキリがないのですが、私の知るかぎりを徒然なるままに書いてみたいと思います。
初回は根本となる中国の皆さんがどうやって音楽視聴をしているのか?というお話からしましょう。
結論から言うと中国はサブスクリプションで音楽視聴することが当たり前になっています。CD、DVDはほぼ無いものと考えて差し支えありません。
最近日本もそうなってきていると思いますが、そもそもCDを聞く手段がないですからね(笑)
ほぼ100%サブスクリプション、そう認識しましょう。
主要となるサービスは下記の6つでしょうか。
・QQ音乐/QQ Music(Tencent)
・酷狗(※Tencent)
・酷我(※Tencent)
・网易云音乐/Netease Cloud Music(Netease)
・虾米(Alibaba)
・咪咕(China Mobile)
イメージ図がこんな感じ。
シェアでいうと現在は圧倒的にTencentと記載したQQ音乐/酷狗/酷我の合算シェアが約80%、次いでNetease Cloud Music、日本から見ると現段階では他のサービスは意識しなくてもいいかなと思います。
中国のサブスクの中身や使い勝手はまた後日書いてみたいと思います。
経済成長やスマホの普及など様々な理由があるのですが、感覚的には(日本で今でも続いているような)"CDやDVDで商売する時代をすっ飛ばしてネット視聴→サブスクに移行した"というイメージです。なのでこれらの会社の多くが2010年代に急速に発展していきました。
当初は許諾の取れていない原盤(海賊版)が当たり前だったのですが、現在はTencentはSony Musicなど、Neteaseはキングレコードなど配信契約を結んでいます。
ということで、中国ではサブスクリプションがほぼ100%というお話しでした。
興味のある方は各サービスのサイトを覗いてみてください。
(もちろん中国語ですが・・・笑)
次回は中国ではどんな楽曲が人気があるのか?日本の楽曲は聞かれているのか?という話を書いてみたいと思います。
[補足]
"CDやDVDで商売する時代をすっ飛ばして移行した"と書きましたが、実際にはカセット、CD、DVD、他の媒体も含めてもちろん使用されていました。
正規品の楽曲単体でビジネスが成り立つという意味ではサブスクの登場とサービスの有料化がターニングポイントとなりビジネスとして成立するようになった。くらいのイメージだといいと思います。
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