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【映画感想]ユー・アー・ノット・マイ・マザー⭐︎⭐︎⭐︎

 アイルランドの民間伝承をモチーフにしたフォークホラー。ジェラルメ映画祭最優秀作品賞、ダブリン国際映画祭ディスカバリー賞受賞。

 ハロウィンの前週、突然母が行方不明になる。翌日何事もなかったように帰宅した母に、異変を感じる娘のチャー。「母じゃない」そう確信したチャーのとった行動は。

 訳わからない感じになってしまうのは、アイルランドに伝わるチェンジリング(赤ん坊や女性が妖精と入れ替わる「取り替え子」の伝承)を、私が全く知らないからです。アイルランドは、「ケルトと妖精の島」とも呼ばれてるらしいですし。学生の頃、シェイクスピアを読まされたときも、同じように訳わからんかったな…。ハロウィンの前週というのも、何か意味があるんでしょう。説明も映画の中ではほとんどないので、みんな知ってることなんでしょうね。

 これについて追ってみると、19世紀末に取り替え子を信じて妻を焼き殺したという事件もあったそうです。こわい!!
 火にくべるというのも、赤ん坊や女性と入れ替わった妖精を追い出すという意味なんでしょうか。妖精に悪いのがいるというのが、あまりピンとこないですが。

 ちょっとそういうことを知るだけで、この映画の怖さが増すというものです。チェンジリングや他の伝説、アイルランド自体にも興味がわいてきます。それらについての本も出てるようですし、読んでみようかなと思いました。

 



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