幼稚園時代の思い出2 ヒロミちゃんの耳血と靴の中の小石
幼稚園には、近所の同い年のヒロミちゃんといっしょに通っていた。
ある日の帰り、ヒロミちゃんのお母さんが迎えに来られなくて、
私の母が家まで送ることになった。
母は、教室から出てきたヒロミちゃんの耳から血が出ているのを見つけた。
担任の西村先生にそのことを告げると、先生も心配して、
家の近くの小さな医院までいっしょに行くことになった。
幼稚園を出て間もなく、私の靴の中に小石が入っていることに気がついた。
痛い。気になる。
立ち止まって石を出したい。
しかし、母と西村先生は、ヒロ