新時代だ。
エリザベス女王の死去、フェデラーの引退、リモートワークの普及、アルカラスの世界ランキング1位など、一時代の終焉と新しい時代の幕開け。それは突然やってきような気がする。いや、新時代を迎えたことに気づいただけだ。
古い仕組みは淘汰され、変化に対応できなかったモノ、コト、すべてが時代の波に飲み込まれたんだと思う。雲の上はずっと晴れてるのに、雲の下は常に外的要因に晒される。合理性が求められ、数値化できる性能だけで比較検討できない時代。簡便なものが大半のシェアを取る時代。上辺だけの情報に振り回される時代。簡便になったぶん、考える総量が減った気がする。
人の情緒だけを煽るメディアに翻弄される人たちが大勢いることは確かなんだと思う。もうすぐコロナ禍から解放され、巣篭もり特需はなくなり、またインバウンドへとシフトする。メディアが政府よりチカラを持ってしまったのかもしれない。
今年の夏は色んな場所で仕事をした。子供が小学生になり、夏休みという特別な時間を自然と触れ合うことに費やしたかった。図鑑で見た魚と、食べる魚、泳いでいる魚の様子を直にみることが大切だと思う。ホンモノと触れ合う時間こそ、上辺だけの情報に振り回されない訓練だとも思う。タブレットでの検索、Alexaに聞けば答えてくれる情報は嘘ではないが上辺だけの情報は誰かが作ったテキストであることは、メディアに少なからず携わる人間側にいるぶん痛感する。情報にプライオリティをつけるのは、大人の悪い癖かもしれない。感じ方は人それぞれでいい。時間が経てば同じものでも全くの別物に見える。それは、大人になっても経験するし、自分の置かれた状況だけで見え方は変わる。
メディアがチカラを失い、上辺だけの情報に振り回されない時代が必ず来る。
そう信じたい。