日常でよく使う心理、ドア・イン・ザ・フェイス
〈ドア・イン・ザ・フェイス〉という言葉、
聞いたことがありますか?
これは心理手法として、とても有名で
営業やマーケティングで使う心理学の中で
必ず出てくるものの一つなんです。
もとは、慣用句の
〈シャット・ザ ・ドア・イン・ザ・フェイス〉
「門前払い」という意味の言葉から来ています 。
つまり営業マンが訪問する時に
「そもそも断られますよね」という
「断られること」を前提にしている言葉なんです。
例えば、何か営業する時に
最初にわざと難しい「お願い」をして、
相手に一度断ってもらいます。
断った後に「お願い」のレベルを
少しずつ下げて
最後に小さな一つだけ
「本当に通したいお願い事」まで
下げて行きます。
相手は最初の要求を断ったので
「かわいそうだからちょっとだけ
お願い事を聞いてあげよう」
ということで、小さなお願いを
(まあ 本当は これが本命なんですけど)
OKしやすくなるといったものなんです。
この手法は別名で、「譲歩的依頼法」ともいわれます。
マーケティングは、心理学に基づいて
作られているものもとても多く興味深いですが
ただ
小手先のやり方では長い信頼は得られません。
「人を自分の想い通りに動かすため」に
心理学を使うということを
マインドワークではやりません 。
それはやはり、相手との関係性に
なんらかのゆがみを生じてしまうからです。
マインドワークでは本当の信頼関係を作り
でも「きちんと想いを伝える」ということを
大切にしています。
そのうえで〈過去と他人は変えられない〉という
言葉の信念を貫いています。