斎藤貴志

斎藤貴志 苫米地式認定コーチ

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最近の記事

ゴール設定が女子サッカー選手に進化の風を吹き込む

前回のふりかえり 前回の記事では、「時間は未来から過去に流れる」という視点を紹介しました。未来のゴールやビジョンが、今の行動に影響を与え、過去にとらわれずに可能性を広げる考え方です。特に大切なのはゴール設定です。未来の自分を見据えたゴールを持つことで、思考パターンが変わり、現実も変化していきます。新しいゴールが、あなたの可能性を引き出し、成長へ導いてくれるでしょう。 ※英訳も記載してあります ゴール設定が未来を切り開く ゴール設定とは、現状を大きく超えたゴールを設定する

    • 時間は未来から過去に流れる:女子サッカー選手の新しい視点

      前回のふりかえり スポーツ選手が「ゾーン」に入る状態は、変性意識(Altered States of Consciousness)が深まった状態を指しました。この状態では、集中力や判断力が飛躍的に向上し、プレッシャーにも強くなり、パフォーマンスの向上が期待できました。さらに、この「ゾーン」は特定のトレーニング方法を通じて意図的に引き出すことも可能でした。 ※英訳が下に記載してあります 未来から時間が流れる 今回は、あなたのパフォーマンスを引き出すために非常に大切な考え方

      • ピッチで輝くマインドの技術:女子サッカー選手のための変性意識トレーニング

        今回の記事では、前回の内容を振り返りつつ、新たに「変性意識(Altered States of Consciousness)」についてお話しします。 ※世界で活躍したい選手向けに英語版も掲載してあります 共感覚の復習 前回の記事では、共感覚が「一つの感覚が別の感覚を引き起こす現象」であることを説明しました。このトレーニングにより、風や味を他の感覚に置き換えることで、集中力や判断力が向上し、プレーの視野が広がりました。これにより、選手は試合を俯瞰して見る力が養われ、イメージ

        • ファンタジスタになるための共感覚トレーニング入門(女子サッカー編)

          前回の記事の振り返り 前回の記事では、リラックスによって抽象度を高める方法を解説し、逆腹式呼吸を使って前頭前野を活性化し、冷静で戦略的なプレーができるようになることをお伝えしました。 ※世界で活躍したい選手向けに英訳を掲載しています 共感覚とは? 共感覚とは、ある感覚が別の感覚を引き起こす現象のことです。例えば、音を聞いて色を感じたり、文字を見て味を想像することが挙げられます。この感覚は特別なものに思えますが、実は誰もが日常的に経験しているものです。歌詞を聞いて情景を思

          抽象度を上げるための実践法(女子サッカー編)

          前回の記事では「抽象度」についてお話ししましたが、今回は女子サッカー選手として抽象度を高めるための具体的な方法をお伝えします。 ※世界で活躍したい選手向けに英訳も載せてあります 身体を緩める 抽象度を高めるためには、前頭前野を活性化させることが必要です。前頭前野は、脳のヘディングをするあたりに位置し、戦術の考案や冷静な判断に役立ちます。身体が緊張していると、この前頭前野がうまく働かず、感情が優先されがちです。 例えば、試合中にイライラしていると、冷静なプレーが難しくなり

          抽象度を上げるための実践法(女子サッカー編)

          できる!なでしこなら知っておきたい『自分たちのサッカー』からの『ゲームモデル』&『プレー原則』

          自分たちのサッカーという概念があります。 この言葉の発端は2010年のワールドカップにて、男子日本代表が敗戦の弁として、『自分たちのサッカー(ができなかった)』という意味で使われはじめたことのようです。 とはいうものの、この自分たちのサッカーという言葉だけが独り歩きして、明確な定義ができていないのではないかと感じます。 ここでは自分たちのサッカーとは、(自分たちの)理想のサッカーという意味で定義します。 自分たちのサッカーは、抽象度の階層モデルで示すとクラブモデルの下

          できる!なでしこなら知っておきたい『自分たちのサッカー』からの『ゲームモデル』&『プレー原則』

          できる『なでしこ』なら知っておきたい『クラブ哲学』の意義

          今回は抽象度について、少し深堀します。 『抽象度とは世の中に存在する概念に階層性があるという前提における、情報量の大小関係のこと』 と、こんなことを書いても『なんのこっちゃ?』という反応がかえってくると思うので、サッカーで例えましょう。 サッカーにおいて、一番高い抽象度は『クラブ哲学』です。 哲学というのは見えない、触れない、とても抽象的なものであり、情報量が少ないです。このことは直感的に分かると思います。崇高な感じがしますよね。 しかし、『クラブ哲学』は情報量が少

          できる『なでしこ』なら知っておきたい『クラブ哲学』の意義

          今、女子サッカー選手に求められる視点の高い思考『抽象度』

          前回は抽象度について説明しました。 抽象度を上げる=潜在的な情報量が増える=俯瞰的な視点と思考で物事をみられるということでした。 かみ砕いて説明すると、「抽象度を上げる」とは、視野を広げて、物事をより俯瞰して見ることができるようになることです。サッカーでも、未来の展開や他の選手の動きを先読みできる力につながります。 たとえば、左WG(11番)がスルーパスを出して、3秒後には後方からSB(3番)がオーバーラップしてくる。なのでこのコースにパスを出す。こういった一連の動きを

          今、女子サッカー選手に求められる視点の高い思考『抽象度』

          女子サッカー選手が今後知っておくべき言葉『抽象度』

          このブログを読み進めていく中でキーワードがあります。 それは抽象度という言葉です。もともとはコンピューターや哲学の分野で使われていた言葉で、徐々に日常用語になりつつある言葉です。 もしかしたら、あなたはこの言葉を初めて聞くかもしれません。今後、サッカーでも、『あの選手は抽象度が高い』みたいに当たり前に使われるようになるでしょう。 ちょっと難しい言葉ですが、その意味は視点が高い思考のことです。 視点が高い思考とはどういった意味か? たとえば、あなたが松江ハナツバキSC

          女子サッカー選手が今後知っておくべき言葉『抽象度』

          女子サッカーのブログ~松江ハナツバキSC情報分析チーム編

          新しく女子サッカーの記事をはじめます。 私はもともと女性向けのコーチングのブログを書いてきました。今年の1月に出版もしました。その出版した本の続編として主人公が『松江ハナツバキSC(仮)』という架空のチームのコーチにマインドコーチングを指導するストーリーを構想していました。 そのために女子サッカーについての情報を収集してきました。 本やメディアで情報に接したり、現場に足しげく通うために、地元の本物の某女子サッカークラブのサポーター登録もしたりしました。 また地元でも稀

          女子サッカーのブログ~松江ハナツバキSC情報分析チーム編