自己改善がなかなかできない理由
巷の自己啓発本や能力改善本では「こうするだけで、自分は変われる!」「自分が変わる3つのステップ」といったサブタイトルをよく目にします。
確かに、本やネットで書かれているトレーニング方法(?)は科学的に効果があるかと思います。
しかし、実際にそのトレーニング法を必死で実施している人はなかなかいないのではないでしょうか?
この記事はこのような問いに対し「ギクッ!?」と感じた方向けへの説明になっています(その人のためになるかどうかはわかりませんが・・(・ω・`))。
1.「やるべき思考」と「したい思考」で脳の働きは違う
「自己改善を本気でしたい!」と「自分の悪い癖を直さないとなぁ・・・」という思考では、脳の働きは全く違います。
「したい思考」の発生源は複雑な考えや感情・欲求のコントロールを行なっている前頭葉です。
一方で「するべき思考」は前頭葉は活性化しません・・・
つまり、自己改善に本気で取り組むためには脳を「やりたい思考」に持っていく必要があるのです!
そもそも自己改善は「自分がやりたいから」任意ですることであり、「するべき」という義務ではないです(だらしなくても社会的に生きていける人も見られますし・・・)。
2.前頭葉の能力:ウィルパワー
皆さんはウィルパワーといった言葉を耳にしたことはありますか?
ウィルパワーは注意力や集中力を制御する意志の力であり、前頭葉の能力といえます。詳しい内容についてはいろんな記事などがありますので、興味を持った方はぜひ検索して見てください。
オススメはメンタリストDaiGo著『超集中力』です!
話を戻しますが、ウィルパワーはもともと持っている有限の能力です。わかりやすく言えば、アクションゲームキャラのスタミナゲージみたいなものです。
つまりウィルパワーは鍛えるものではなく、今あるものをうまく配分して使うものです。当然スタミナ切れみたいな状態(=ウィルパワーが低い状態)であれば集中したり、意識して行動を起こすことは難しくなります。
3.自己改善がうまくいかないのはなぜ?
自己改善は「本気でするぞ!」といった気持ちがないとうまくいかないと冒頭で述べました。簡単に言えば行動の抑制や集中から「〇〇したい!」といった欲求までを前頭葉が全て指示・制御しているので、そもそも自分のスキルを上げたい、悪いところを克服したいといった欲求が出てこない時点で前頭葉が疲れ切っているのではと考えられます。
要するにウィルパワーがスタミナ切れの状態になっているということです。
前頭葉の働きが弱っていると、計画を立てたり、トレーニングや行動制御を継続したりするのが難しくなります。ですので自己改善がうまくいかない人は前頭葉が疲れているのではと考えられます。
前頭葉が疲れた状態が長引くと、当然仕事や日常生活にも影響が出てきます。ひどい時はうつ病に発展する恐れもあります。
何をやっても長続きしないなと感じたら、ひとまずは休むのがベストと思います。
特にスマホの使用時間を減らすのが効果的と思います。2週間くらい実践してみましたが、ものすごく意欲的になるのが実感できました(あくまで個人の感想です!)。
自分も当てはまることがたくさんありヒヤヒヤしつつ記事をまとめましたが、まとめたら無理をしないことが一番ということになります!