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喚きたい衝動の代弁
家計や受験のプレッシャーが重くのしかかる高校生時代、私にとって音楽は唯一ストレスをはけるツール(?)でした。
激しく喚くボーカル、荒々しく鳴り響くギター、けたたましいドラム、熱狂する観客の奇声(ライブ版だから)…
それら全てが私の中に溜まるドロドロとした感情を代弁していました。
赤字経営をずっと続けた祖父母、粗暴な同級生、冷たく離婚を切り出した父親などに対する恨みと理不尽さを、吐き捨てるかのように歌う曲に合わせて必死に解消していました。
私の中で音楽は精神安定剤のようなものになっていました。それも依存性のある扱いづらいものとして…
フィーバー状態になれる曲を大音量で、覚せい剤を投与されたマウスのごとく飽きるまでリピートし続けていました。
多分脳がノルアドレナリンやドーパミンを欲していたのでしょう(完全なプロセス依存)…
出しようのないどす黒い感情を快楽で必死に昇華させていたのです。
そうでもしないと暴れ狂い、喚く衝動を抑えることができなかったのです。
綺麗事を並べた歌詞やポップな曲はアレルギーを起こすかのごとく嫌っていました。そんな音楽性だからか友達はほとんどいませんでした。
そんな時代からもう少しで10年が経とうとしています。
今の私の精神は、錆尽きる前に完全に燃え尽きてしまいました。私のこころを代弁したカートのように…
老化なのでしょうかね?
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