昨日の自分と今日の自分
昨日の自分と今日の自分は同じでしょうか。
体は常に変化
私たちは、食事をして代謝して排泄します。体重は増えたり減ったり変化します。私たちの体は、37兆個の細胞からできています。体内では様々な生化学反応が行われ絶え間なく細胞分裂が起こっては、寿命を迎える細胞と入れ替わっていきます。
骨は3年ほどでほぼ細胞が入れ変わります。赤血球なら120日、皮膚は28日、胃腸器官は1〜3日で入れ替わります。私たちの肉体は、決して同じ状態であることがありません。動的に平衡を保ちながら、常に変化しています。
精神も変化しやすい
私たちの精神はどうでしょうか。頭であれこれ考え、心で色々感じます。思考と感情は現れては消えていきます。精神も常に変化しがちです。ただ、精神活動は鍛錬すれば、ある程度意識的にコントロールが可能になっていきます。
人生の目標や目的を決め、邁進する自分がいます。昨日も目覚めのマインドフルネスに参加し、今日も目覚めのマインドフルネスに参加し、自分の意志で参加しようとします。どうやら、意思は自分の力で保つことができるようです。それは今日の自分は昨日の自分と同じということでしょうか。
私たちは99.9%同じ
私たちは、つながりの中で生かされています。私たちは1つの受精卵から細胞分裂を繰り返し、現在の肉体と精神の状態にたどり着きました。その受精卵はお父さんの精子とお母さんの卵子です。お父さんとお母さんの受精卵はおじいちゃんとおばあちゃんの精子と卵子からできています。遡っていけば、ご先祖様の精子と卵子が受精卵となり、細胞分裂の繰り返しで私たちの命が紡がれています。
約19万5000年前から約12万3000年前まで続いた氷期に、人類は絶滅の危機に遭いました。1万人ほどだったホモサピエンスはこの時期に地球上にたった数百人になり、アフリカで生き延びたと推測されています。このように個体数が大きく減少することを首が細くなるような瓶に例え、「ボトルネック現象」と呼びます。このボトルネック現象があったため、私たちの祖先はどこかで血が繋がっており、私たち一人一人のDNAは99.9%同じであると言われております。体つきや大きさ、見た目は違うように見えますが、生物学的に見れば、私たちはほぼ同じと言えるでしょう。
あなたと私にも見えないつながりがあるかもしれません。そのようなつながりの中で私たちは、現在を生き、生かされています。昨日の自分と今日の自分は違う人間かもしれませんが、もしかしたら私たちのご先祖様はどこかでつながっていたのかもしれません。果たして自分とはなんなのでしょう。
今日のワーク
今日は、酸素を体の中に取り込みエネルギーが生まれるのを感じ、そのエネルギーをみんなに分かち合うように呼吸をしましょう。息を吸い込み、エネルギーが生まれる体の感覚をしっかり感じて、心を込めてエネルギーをみんなに届けるように息を吐き出していきます。