初めて手製本やってみたので、写真で振り返ります。
自分で材料から揃えようとすると、面倒くさがってちっとも始められないから、角背上製本の製本キットを使うことにしました! とは言え、表紙の布と、見返しの色紙は自分で用意しています。
布はもっといかにも薔薇のもあったけど、残念ながらそれはポリエステルだったので、別の綿100%の青の生地にしました(水性ボンドとなじませる必要があるためです)。
↑布が決まったら、それに合わせて色紙を選びます。<タント紙/Y目/100kg>[X-61] でも [E-64] でもなく、[P-62] に決定!紙の色をあれこれ比べて、これやっとるときがいっちゃん楽し~。
↑製本用の糊ボンドはキットにないので自分で作ります。木工用ボンド14g:でんぷん糊14g:水14g を混ぜ混ぜ(1:1:1であれば何gでもよし。同じでんぷん糊でも、手に入りやすいヤマト糊は適さないってことで、懐かしのフエキ糊です)。
↑布を和紙または半紙で裏打ちします。途中、布がだぶってシワが出た所があったので、少しめくって貼り直し。ここはスピーディに。
↑文庫版カバー下の表紙をぺりぺりと剥がします。無意識さんごめんよ~(本文は『無意識さんに任せればうまくいく』大嶋信頼:著を使っています)。
↑中身を失って "抜け殻" となった元表紙(笑)。
↑板紙と布表紙を貼り合わせて、立ててみた所。おー、なんかハードカバーっぽい形になってきました!
↑補強用の寒冷紗、しおり、花布(ハナギレ)を、本文の背に貼ります。花布はやっぱり赤だよね(ナンデヤネン)。
↑溝にはめる竹ひごが1本行方不明になってあせる。急きょ、針金ハンガーで代用するの図。重しをのせて一晩おきます。
↑完成しました~。ひとつひとつ部分を見ていくと、改善の余地ありまくりやけど、第一作目としてはこれでヨシとする。第一歩が大事ということで。
↑<おまけ>タイトル部分は、以前に別の用途で使って余らせていたOA和紙の大雅紙を使ってモノクロ・トナープリンターで出力。ここだけテクスチャーがあって妙に高級感が出ています(笑)。
参考図書:『美篶堂とつくるはじめての手製本:製本屋さんが教える本のつくりかた』河出書房新社