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世界の平和のために何ができるのか

MiLIの荻野です。
この週末は、鎌倉で開催のZEN2.0に参加していました。
お天気も恵まれ、会場である建長寺での秋の訪れを味わうことができました。https://www.zen20.jp/

MiLIがお届けしているSeach Inside Yourself(SIY)プログラムの開発者:チャディ・メン・タン氏(メンさん)も鎌倉でリアル登壇され、「慈悲慈愛のリーダーシップ」というセッションで彼の叡智を届けてくれました。

メンさんのセッションの直前は、社会活動の仲間でもある武蔵野大学ウェルビーイング学部の学部長で、慶應義塾大学大学院の前野隆司教授(前野先生)のセッション。

「地球のウェルビーイング 〜世界の平和のためにいま私たちにできること」というタイトルで、英国シューマッハカレッジでの学びや思想・哲学を踏まえ、創設者:サティシュ・クマール氏の非暴力・不服従の活動についての共有がありました。

前野先生のセッションの終盤、参加者から前野先生に対して出た質問がありました。それは、僕がこの数ヶ月毎日のように自問自答してきた内容でした。

「世界では戦争が行われている中で、平和な日本で非暴力・不服従を訴えているが、それがどれだけの意味があるのか?あなたはどれだけ世界の平和のための活動をしているのか?」というもの。
セッションの内容に対して、批判的な、ややもすると攻撃的な意図を含む言葉でした。

しかし、その質問は、僕自身に投げかけられたものだとも思ったのです。

僕たちMiLIは、SIYを日本に届けて10年以上、その当初から「世界の平和のためにSIYを伝えていく」と公言してきているものの、世界の平和は実現どころか、その真逆を行っているのかもしれません。

ウクライナの戦争は2年以上経ち、解決の糸口が見えず、ガザでの侵攻は1年が経過、死者は40,000人以上、そのうちの10,000人は子供達だと言われています。
気候変動はますます悪化し、アメリカ・フロリダでは過去最大級のハリケーンが襲い、タイなど世界各地では大規模な深刻な洪水が発生、一方、アマゾン川ではその水が干上がり、砂漠化する地域が出現し、農業をはじめそこに住む人々の命を脅かしています。

そうした世界の現実を知るたびに、「自分たちの活動など無力で無意味、無価値でないのか」と自己批判の言葉がたくさん湧き上がってきます。

命が奪われ、地獄のような状況にいる人たちの場所に行き、何かをすべきではないのか、または自分のお金や時間をもっとそうした人々のために使うべきではないのか、などなど、たくさんの自問自答の言葉が立ち上がります。

一方で、毎日のようにマインドフルネスの場をつくり、企業や大学院で僕たちが大切だと思う内容をお伝えし続けることによって、少なからず仕事や人生が好転されている人たちに出会ってきている。

僕たちの活動に共感し、自らマインドフルネスやコンパッションを伝えていかれる人たちが出てきている。

僕たちの活動は、世界の戦争や気候変動からすれば、微力で取るに足らないものかもしれない。でも確実な変化は目の前で起こっている。どれだけその変化の輪を広げられるか、大きくできるのか。

世界各地で起こっている戦争や気候変動の状況に決して目を逸らすことなく、毎日、気を配り続ける。知り続ける。
一方で、知れば知るほど、自分は無力感ではないのかという自己批判を抱きつつ、しかし、これからは、同じ志を持つ方々とさらにつながり、微力ながら、着実にいまここの自分にできることに専念し続けていくしかない。
結局、そのような結論に至るのです。

私たちの活動は、微力ではあるけども、無力ではない。
そう信じながら、いまここ、自分ができることに専念していきます。

いまここの一歩が、世界の平和への大きな変化へとつながることを祈りながら。

MiLI代表・荻野淳也


1)SIY11月開催(11/2-3、東京会場)


2)SIY10周年特別講座 マーク・レサー師、藤田一照師と共に
「マインドフルリーダーの新たなパラダイムへ〜無心のリーダーシップに向かう7つの実践〜」日本語通訳つき(11/9-10、東京会場)

3)SIY無料説明会

4)成人発達理論研究者・鈴木規夫氏とMiLI代表・荻野淳也の対談シリーズ
”Integral Mindfulness Dialogue”

「マインドフルネス」と「成人発達理論/インテグラル理論」​​の関係性をじっくり語ります

5)マインドフルネスと自己実現 ~自分らしく生きる喜びと葛藤に向き合う(11/16、福岡会場)


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