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【コラム】しまってある楽器、もう一度演奏してみませんか?~ブルースセッションのすすめ

ひとりで飲みに行ったりってありますか? 僕もひとり飲みをしないころ、ひとりで飲みに行く人ってお店で何をしてるのかな、退屈じゃないのかな、そもそも楽しいのかな、なんて考えていました。

でも、ひとりで飲みに行くとわかるんですが、断然出会いの機会が増えるんですよね。例えば、居酒屋に複数で飲みにいっても、隣の席のグループと盛り上がったりとかほとんどないですよね。ところがひとりでカウンターに座っていると、ひとりで来た客同士がなんとなく話をするってことが多いんです。

よく行くお店だと、マスターが「この人、こういう人でお話が合うかもしれません」と紹介してくれたりしますし、隣の人が複数でいらっしゃっている場合は、「お話しにまじってもいいでしょうか」と話に入ることもあります。ただし、そういうのがお客同士のトラブルになるからという理由でNGなお店もあるのですこし注意したほうがいいかもしれないです。

例えば、ひとりで飲みに行ったバーのカウンターで、隣のお客さまとお互い音楽が好きとわかると、その日初めて会った方でも、いきなり盛り上がったりします。

話をしてみると、現在進行形でバンドをやってる方もいらっしゃいますし、実は学生時代バンドやってたって方も多いんです。好きなミュージシャン、バンドの話から、学生時代にコピーしてたロックバンドの話までつきませんし、好きなギタリストは?なんていう話題にもなったりします。

でも、現在進行形でバンドをやってるって人は「スタジオでコピー練習して、それで終わりなんだよね」という方が多いし、学生時代バンドやってたって方は「またバンドやりたいけど、メンバー見つからないし」ていうパターンが多いんですよね。

そういう方におすすめなのが「ブルースセッション」なんです。ブルースセッションというのは、ローリング・ストーンズみたいなロックミュージシャンもカバーしている「ルート66」のように、いわゆる12小節のブルース進行と呼ばれる3つのコードの曲が中心のセッションです。いわゆるロックンロールっぽい曲のあの感じです。

ドラムの方にはリズムがちょっとやっかいな部分もあるのと、ピアノ、キーボードの方はキーを変える(転調)必要があるので少し慣れることが必要かもしれませんが、ボーカル、ギター、ベースの方は比較的にスムーズに入り込めるかなと思います。

「ブルースセッション」はあちこちのライブハウスで定期的に行われています。中には「初心者向け」と書いてあるセッションもあります。「ブルースセッション」をやっているお店に入ると、カウンターに参加者が記入する紙があり、そこにご自分のお名前と、ボーカルとか、楽器のパートを記入して、ドリンクを頼んで、着席します。

紙に記入する時に、セッションリーダーと呼ばれる、その日のセッションの組み合わせを仕切っている人に「はじめてです」「初心者なんですが」などと声をかけておいてもいいかもしれません。

セッション中は、他の人の歌や演奏も、どんなのをやってるのかな?この曲聴いたことあるけどなんて曲かしら、と楽しみながら勉強になります。ギターだとチューニングなどの準備もして、自分の出番を待ちます。

「○○さん、次、ボーカルでお願いします」あなたの出番がきましたね。

ボーカルの方は曲名とキー、リズム(シャッフル、スローブルース、8ビートなど)をメンバーに伝えます。キーやリズムのことがわからなかったら、セッションリーダーに相談してみてください。

演奏が終わったあとは、お店でセッションに参加している人みんなが友達みたいな感覚になりますよ。

まずは、見学からでもいいかもしれません。気軽におでかけされてはいかがでしょうか。

※僕の替え歌ジャズのCDでてます。「JAPANESE PARODY JAZZ SONG」(イラスト:花くまゆうさく) http://t.co/87k8jmA5

※この記事の「おまけ(有料)」は、【ブルースセッション定番曲ベスト5+1】です。短いですが、この記事を気に入っていただけたら「おまけ」も読んでくださるとうれしいです。

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