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【2回目】自分のまちでのLBGTQ+/障がい者の暮らしを考える なにかしたい・している人や団体が出会うマッシュアップイベント

1回目の活動報告はこちら↓です。


開催概要

日時:2023年5月24日(土)
会場:オンライン
主催:北海道NPOファンド

開催趣旨

このテーマで公募を始める助成事業(休眠預金等活用法に基づく)への応募に向けて、公募要領を確認した上で実践的な意見交換をする。
応募にあたって不明な点を解決するための場としていただく。

公募要領を読むだけでは「これは応募ムリでは…」とあきらめてしまうかもしれない。具体的な「例えば…」も交えると「それならこんなのはどう?」と、やってみようという気持ちになれるのでは。

このやりとりによって事業の可能性が育まれることを願う時間です。

休眠預金事業の説明

休眠預金事業について、JANPIA(一般財団法人 日本民間公益活動連携機構)の宮嶋隆行さんにご説明いただきました。

公募要領の説明

事業名

休眠預金等活用法に基づく助成事業
社会的居場所を核とした働き方と暮らし方の共生の実現
地域コミュニティにおける障がいのあるLGBTQの受容を目指して

課題背景

本事業が取り組む社会課題

  • 北海道のLGBTQを取り巻く状況は「制度の狭間で自身の困難に加えて、周囲の理解が不足し、孤立し、生きづらさや働きづらさを抱えやすい」ことと捉えられ、当事者が安心できるコミュニティとつながり続けられる社会構造ではない。

  • 他の障がいを合わせ持つダブルマイノリティになると安心して相談できるコミュニティや機関がさらに限定される。

  • コロナ禍や災害等の非常時には、社会的に困難が認知されていない層への対応方法が未構築ゆえに、より厳しい課題に直面し、平時になっても影響が長期化する傾向にある。

事業の全体像

取り組む活動内容

  1. 生活や仕事の悩みを相談できる体制をつくり、相談窓口を開設する

  2. 恒常的な通いやすい居場所を整備する

  3. 安心して働ける職場を見つけることの支援および職場の悩み相談を受ける活動

  4. 当事者の視点を活かした就労に関する企業へのコンサルティング活動

  5. 成果の波及・アドボカシー活動

原則としてこれら5つの活動すべてに取り組む団体を助成の対象とします。

1. 相談窓口の開設

障がいのあるLGBTQの方が生活や仕事の悩みを相談できる体制をつくり、事業開始後おおむね1年以内に相談窓口を開設する。

2. 居場所の整備

事業期間終了までに、障がいのあるLGBTQの方が通いやすい恒常的な居場所を整備する。

3. はたらく不安・悩みの相談

障がいのあるLGBTQの方が安心して働ける職場を見つけることの支援、
および職場の悩み相談を受ける活動。

4. 企業へのはたらきかけ

事業期間内に当事者の視点を活かして、障がいのあるLGBTQの就労に関して企業にコンサルティングをする活動を開始する。

5. 成果の波及/アドボカシー活動

  • 居場所の広報、一般の方が居場所に関われる工夫

  • 事業成果を取りまとめ行政を含む関係各所へ報告・周知・ 提言をすること

  • 他の多種多様な居場所事業との経験の共有

ゴール/事業終了後に目指すこと

障がいのあるLGBTQの当事者が

  • 社会的居場所を通じて平常時/非常時に左右されず

  • 精神的、経済的な安心感を得られるようになり

  • 社会的少数者が自らの可能性を追求でき、理解のある職場環境で働き

  • 人と人とのつながりのなかで暮らすことのできる地域社会

を目指します。

応募主体となる実行団体のイメージ

  • 複数の専門性を必要とすることから、様々な方法での連携を想定

  • 地域をまたいだ連携
    例:既にノウハウのある団体が、実績がまだあまりない地域で立ち上げられた団体のサポートを行いながら活動を行う。

  • 業務委託、アドバイザー契約
    主となる団体が他の団体や専門家に事業の一部を委託する。

活動地域のイメージ

北海道内の特定の市町村

  • 複数の地域で同時展開することも考えられるが、実施する自治体は明確にする。

  • 地域内で持続的に活動が根付いていくことが重要であることから、対象地域内で関連団体が関わっていることが望ましい。

申請様式の説明

募集概要、応募様式、必要書類、公募から採択までのスケジュールなど、事務的事項について説明。

評価について

事業を実施していくだけでなく、事業の評価を行っていただき、常に見直しと改善を繰り返しながら、事業を進めます。

意見交換

応募に向けた意見交換。
今回不採択になったとしても、これをきっかけにその後この事業での連携の輪になればという意図も共有。

意見交換の切り口は以下3点。

①活動内容
取り組む5項目について具体的に想定できる活動内容のアイデアや、それを行うときの課題。

例)
・こんなことが出来たらいいな
・こういう内容は対象になる?

②事務的事項
申請にあたって確認しておきたいこと。

例)
・様式の書き方で分からないことがある
・これは対象経費になるのだろうか?

③その他
応募にあたってこの輪でお話ししておきたいことなど。

例)
・外部の機関とのつなぎはサポートしてもらえる?

ご意見いろいろ

対象者のみが集う場所ではなく、対象者含めどんな人も行ける場所を目指している。
出口戦略ではお力になれるかも。恒常的な場所として。
助成金で求められていることと、社会にギャップを感じる。もっと幅広い助成金だともっと多様なことができると思う。

事務所を構えるということに対して、助成金がなく自分達でなんとかしなければならない。3年の助成金が終わったら続けられなさそう。
事務所をもつ難しさを感じているNGOは多いと思う。

相談窓口は広くしておくのが良いと思う。
障害福祉でも相談窓口は多数あるが、ダブルマイノリティの理解がないので今後取り組みたい。

居場所を畑にできないかな。
地域に行くとゼロ円物件とか、社会問題にはなっているが、宝物がいっぱい落ちている。
そこを人と人とが連携して、人手不足の解消や、集う場所働く場所にならないかという活動している。
人を繋ぐ連携は得意。畑だとコミュニケーションを取れなくても収穫という目標に向かってたくさんできることがある。車椅子の方もできることがある。

一緒に活動させていただけるパートナーが見つかったらいいなと思い参加しました。
医療がフレンドリーじゃない。サービスを使いたくても性別を伝えることに躊躇を感じる。
LGBTQが安心して相談できるのかは障害福祉サービスにおいてもまだまだだった。のでこの助成金は良いと思った。
より安心して相談できる支援システムが、3年後にできたらいいなあと思った。
これを通してLGBTQ支援の人たちの繋がりができたら。

常設のスペースを作りたい。
障害の範囲はとても広い。
知識を自分達もつかんでいかなければならないし、専門の他団体と連携していかなければ。

今後のスケジュール

6月30日
申請締め切り

7月~8月
外部専門家等から構成される審査会議において、書類審査及びプレゼン審査

9月下旬頃
実行団体の選定 ※選定結果はウェブサイトにて公開


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